こんにちは。いよいよ今年も残り1日になりました。終息すると言われていたコロナも結局は2022年ずっと続いてしまいましたね。
僕は会食や人とのリアルコミニュケーションが多いので2回感染しました笑。ただ、大事には至らずその期間もスタッフみんなでフォローしてくれたので改めて組織の強さを感じた経験値にもなりました。来年は世界が通常に戻ってくれることを祈るばかりです。また11月から弊社役員人によるブログ更新を一旦はストップしていました。
今後はこのような節目の時に考えていたこと、行動していたことを残す意味で更新をしていきたいと思います。いきなり不定期になってしまい申し訳ありません。
この3年で最も大きな決断
まずこの3年の間ずっと上場を目指してきました。
そのための内部統制、組織改革、会計基準の見直し、監査法人&証券会社との契約など様々なことを実施してきました。それはスタッフやスタッフの家族が上場することで幸せになれると思っていたから。
しかし、上場まで後7ヶ月というタイミングで上場しないという決断をしました。
もっと調べていれば最初から分かったこと、もっと周りに聞いていれば防げたことが山のようにありますが、結論僕が目指してきた会社というのがそこにはなかったということです。誤解されたくはないので改めて世の中の上場企業が悪い、間違えているという話ではないです。僕には合わなかったというだけの話です。
この方向性に僕が向かっていたのは、会社の規模にばかり目がいき僕が大切にしたかった本質を見失っていたからにすぎません。過剰な承認欲求が僕を突き動かしていたんだと思います。12月に行った社員総会でもここはしっかり説明させていただきました。ここまで弊社に期待し支援してくれた監査法人さん、証券会社さんには本当に迷惑をかけたと思うし謝っても許してもらえることではないと自分自身はきっちり認識しています。
ただ、そう思われても僕は起業時に自分が目指した組織、会社を実現したいという意思を優先しました。7月、8月、9月はこの10年間で最も悩みました。先駆者の方々に相談したり自分自身1人で考える時間も使いました。その上で僕は僕らしくやっていきたいと思いました。
なのでこの決断にも一切の未練はありません。大きな資金も時間も使ったし、僕の迷いによって会社にとって本当に大きな損害を与えてしまったのは事実です。みんなが一生懸命頑張ってくれて蓄積した利益をその迷いに注ぎ込んだ責任は重く自分で取り返すしかないと思っています。
決断後の組織の成長について
今年も弊社組織では様々な変革をしてきました。それによって屈辱だった人、嬉しかった人も当然います。ただ僕は会社の成長、クライアントに利益をもたらす上で組織改革は必ず必要だと思っていてその時々の決断に一切の悔いはありません。下記で変革内容を記載します。
① 営業部と社長室の発足
僕はこの2年半の間、ほとんどと言っていいほど現場業務からは離れていました。それは経営に集中するためでした。しかし現場を完全に離れたことで顧客の気持ちや数字の変化に気がつかない自分になっていました。まずこれを完全に解消すべく現場に戻るという決断をしました。
営業部は東京のみ、北陸や他の地域は社長室という新たな部署を設置し対応する形に変えました。僕が現場から離れている間にできなかった顧客訪問に全ての時間を使い「期待外れだったこと」「不満に思っていること」に真剣に向き合うことを発足以降は繰り返しています。クライアントさんの声というのは何よりも大切でそこで感じたこと、改善すべき点に今取り組んでいるところです。
② デジタルマーケティング部署の2分割
弊社の心臓部でもあるマーケティング部署ですが、この数年のSNS需要で広告配信したり分析しなくてはいけないデジタル媒体がたくさん増えました。ここを1つの専門部署で行うのは深く掘っていけないと判断し、【デジタル広告マーケティング部】と【SNSマーケティング部】の2つに部署を分断しました。
こうしたことで運用チームの知見とSNSチームの知見がそれぞれ深く追求できるようになったのでこの改革は非常に良かったと認識しています。今後もこの2部署は弊社の心臓として成長していけるように僕自身もサポートしていきます。
③ コンテンツデザイン部の3トップ制
弊社の制作部署はデジタルマーケティング企業の中でも非常に人数が多く合計で40名になります。これはデジタル広告においてクリエイティブPDCAを高速で回していくためにずっと増員してきた結果です。
今までは中山取締役がこの大所帯を一人で束ねていたんですが、今後の会社の成長、クオリティーの追求、顧客対応の良化を考えて3人のトップを任命しました。それぞれが違う責任範囲でこの数ヶ月稼働していますが2023年は確実に今より良くなると思っています、非常に楽しみです。
自分自身の変化
上記のように一つの目標としていた上場するということに関しては取りやめました。しかしこの決断をしたことで自分自身は肩の荷が降りた気がします。いつの間にか決められたルールの中で納得できないまま日々を過ごしていた自分がいます。
しかし現場に戻った10月以降は以前の自分の感覚に戻りました。僕が大切にしていたことを再び思い出させてくれ、前に進ませてくれたのは僕を信じついてきてくれたスタッフです。自分一人では気がつけずにもっと取り返しのつかないことになっていたと思います。
正直、こんなミス判断をした僕がこのまま経営者としてBigmacの旗をふっていくべきなのか?違う人に任せた方が会社は幸せなのではないか?ということまで考えました。
その気持ちも消してくれたのは現場に戻った僕を心よく受け入れてくれたクライアントさんです。本当に感謝しています。そしてこの空いてしまった期間を取り戻す2023年に必ずしてみせます。僕はどこまでいっても現場が好きな経営者です。
現場から上がってくる数字だけで判断できる、決断できるほどの能力はありません。改めて自分が最も力を発揮できる場所、自分が最も求められている場所で全力を尽くしたいと思います。
まとめ
弊社にとって今年は激動の年になりました。売上規模こそ40億円規模に成長することはできましたが、前述で記載した通り大きな資金と時間を使ったため利益は自分が予想していたよりはるかに落ちました。これは全て迷っていた自分の責任です。
過ぎたことを後悔しても何にもならないので、この反省を活かし2023年は自分でこの損失を取り返す動きをしていきます。なぜだかこういう格好悪い話も堂々とできるようになりました。失敗をそのままで終わらせるのか?失敗を糧に成功に持っていけるのか?それは全て自分次第だと思っています。2023年、楽しみでとてもワクワクしています。
2023年もどうぞBigmac inc.並びにグループ会社をよろしくお願いいたします。