他のことが気になったり、気分が乗らずに目の前の事柄に集中できない。仕事に限らず生活していればどなたでも経験があるでしょう。前向きに仕事に向かうにはどうすればよいのか。気持ちの切り替えについて考えてみます。
気持ちを切り替えられないことの弊害
気持ちで行動が左右されるのが人間です。集中している時は高いパフォーマンスを発揮しますし、気分が乗らない状態では集中力も発揮できずに、行動力が鈍り、大事なビジネスメールを確認し忘れたりもしますし、営業職の場合ですと積極的な提案や訪問の回数が減ってきます。
クライアントからのクレームや上司からの叱責、営業ノルマなど、仕事をしていれば精神的なストレスは必ず存在します。ストレスを長く引きずると、とにかく全てが面倒に感じて、持っているはずの責任感も薄れていってしまいます。
ネガティブで覇気のない人間は周囲からの協力も得られにくくなります。獲得できなくても積極的に提案を続ける営業マンと、「自分はダメなんだ」、「理解しない相手が悪いんだ」と自らへの人格否定や生産性の乏しい発想にとらわれる営業マン。周囲がサポートするのは当然前向きに頑張っている人ですよね。
ストレスから仲間に対して攻撃的になり、人間関係のトラブルが起こる原因にも繋がってしまいます。
周囲の人や仕事以外での影響
落ち込んでいる雰囲気は、周囲にも伝わります。社内の仲間も、最初は元気づけようと声をかけてくれるかもしれませんが、声をかけても変わらなければ気にかけることが無駄と思うようになります。
そもそも気を遣わせること自体、周囲の人にとっては迷惑なことなのです。長く落ち込んでいる本人も、ストレスから仲間に対して攻撃的になり、人間関係のトラブルが起こる原因にも繋がってしまいます。
仕事での心理的ストレスは、確実に家庭などのプライベートにも悪い影響を与えます。仕事の事が頭から離れないと、家族とのコミュニケーションも面倒に感じて、家族の人間関係も円滑でなくなってしまいます。
良いことも悪いことも、仕事をしていれば色んな事が起こります。気持ちの落ち込みは、ある程度時間が経てば解消されるかもしれませんが、クラインアントや会社は猶予を与えてくれません。
変化の激しい現代で、少しでも気分よく毎日を過ごすためには、自分なりの気持ちの切り替え手段を身に着けておく必要があるのです。
気持ちを切り替える方法
気持ちの切り替えが必要な時に、おすすめの手法をご紹介します。当たり前の事ばかりですが、気持ちが落ち込んだ時には当たり前のことすら面倒になり取り組もうとしないので、敢えてご紹介させていただきます。
運動をする
落ち込んでじっとしていると、悪い想像ばかり大きくなってしまいます。体を動かして汗をかけば、心身のリフレッシュが図れます。好きなスポーツがあればチームに所属するというのはどうでしょう。会員限定のスポーツクラブに入会してみてもよいでしょう。仕事以外にコミュニケーションが取れる仲間も作れるし一石二鳥です。
運動が苦手な方は、家の周りをウォーキングするだけでも構いません。とにかく体を動かしてみましょう。
人に話す
誰かに話すというのは、自分の状況や考えを整理しアウトプットする行為です。思い悩み引きずっている時は、頭の中が整理されていない状態です。家族に話す、友人に話す、上司に相談する。案件によって話す相手を選択し、話してスッキリしましょう。
ルーティンを変える
毎日同じ風景を見る、同じ人と会うばかりでは刺激がなく脳も余計なことを考えがちです。気持ちを切り替えたいときには、旅に出るなど普段とは違う刺激を取り入れるようにしてください。通勤手段に少し変化を与えるだけでもOKです。
見慣れない風景を見たり、とにかく気持ちを切り替えようとする行動が、気持ちの切り替えには大切なのです。日経ビジネスの記事ばかり読んでいる方でも、たまにはスポーツ新聞などに目を通してみると気分転換になるのではないでしょうか。
いらないものを捨てる
会社や自宅、マイカーの車内など、自分の周囲を整理整頓してみる行為も、気持ちの切り替えには効果的です。いらないものを選択し捨てることで、同時に頭の中のいらない感情も捨て去ります。靴や洋服などを新調するとより前向きな気分になり、周囲からの見られ方も変わります。
高価なものを購入すると、さらに頑張ろうという前向きな気持ちになれるかもしれませんね。
他にも、音楽を聴く、好きなものを食べる、映画を見る、などオンオフの切り替えの手法は人によって様々であり、無数にあるはずです。会社員の場合は、継続的に高い貢献を会社にもたらさなくてはいけません。
会社は、気分的に落ち込んでいるから成績が上げられなくても仕方がないとは思ってくれません。自分なりの切り替える手段を見つけ、気持ちを前向きに保つ工夫、仕組みが必要なのです。
まとめ
気持ちを切り替える以前にストレスを引きずらないためには、起こった失敗を他のせいにしない受け止め方が必要です。誰のせいとか、余計なことを考えないで済みます。引きずるタイプの方は、複雑に考えないでシンプルに考えるようにしましょう。
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