時の流れは早く、早くも年明け3月になりましたね。1月&2月は弊社の福井ヘッドオフィス、金沢オフィスのある北陸地方で記録的な雪に見舞われましたが、2月後半になってようやく春らしい暖かさになってきました。
コロナウイルスの感染拡大も少し収まりつつあるように感じるし、ワクチンの摂取がはじまったので収束に少し光が見えてきた2月だったんではないでしょうか。ここから春を迎え日本中が少しづつ回復にむかってくれたらと思っています。今回は返報性の法則について書きたいと思います。
返報性の法則とは
他の人から何かプレゼントをもらったとき、他の人から助けられた時、他の人からもらったアクションが嬉しかった時に「お返しをしないと気が済まない」と感じる人の心理をいいます。日常生活でも非常に重要な心理なのです。昔から日本では返報性の法則を考えて『お陰様』『お礼』などの行為が大切にされてきたんだと思います。
私は3年ほど前からこの返報性の法則をもっとビジネスに活用したりSNS運用に活用すべきだと思う時期があって、諸々と検証してきました。具体的には下記で検証しました。
① 顧客のキャンペーンで返報性の法則を利用したキャンペーンを展開
② Twitterアカウントを伸ばす上で返報性の法則を意識的に活用
③ Instagarmアカウントで返報性の法則を活用
④ 集客用LPにて返報性の法則を活用
上記のようにビジネスで返報性の法則を、どのように活用すれば効果的に使えるのかを考えて使用してきました。やってきた結果ですが、①や④での使用よりも圧倒的に効果的なのは、リアルではなくSNSでのコミュニケーションで意識的に返報性の法則を活用することです。
SNSはどこまでいっても共感の文化
上記で記載した通り、返報性の法則はSNSアカウントを育成していく上でも最も大切な考え方かもしれません。これは日本人特有の心理かもしれませんが『お互い様』『いつもありがとう』『いつものお礼です』のような心理が各SNSで作用しています。
返報性の法則を使い共感を得ることで、特に伸ばしやすいと感じているのは下記です。
① twitter
twitterアカウントを伸ばしたいと考えている人は多いと思います。しかし、ただ相互フォローをしてくれるユーザーだけをフォローしていってもtwitterの本質から外れてしまいます。自分の趣味嗜好、つぶやく内容に興味がないユーザーを10,000人集めても高いエンゲージ率を保つことは当然不可能です。
twitterでは自分が興味があるつぶやきをしている人、興味がある職種についている人、興味がある言葉をつぶやいている人をフォローしていくべきなのです。類似しているユーザーのフォロワーが増えることでつぶやきに対するエンゲージメントを高く保つことができ、アカウントの影響力は増していきます。
フォロワーに対して返報性の法則を活用して積極的なコミュニケーションを繰り返すと、アカウントは驚くほど成長していきます。
- いつもいいねしてくれてありがとう
- いつもRTしてくれてありがとう
- いつもコメントしてくれてありがとう
返報性の法則を意識してこのようにユーザーに思ってもらえれば、相互の関係は良好に保つことができるのです。
② Instagram
こちらも返報性の法則という意味ではtwitterと似ています。ただ、漠然とフォロワーを増やしていっても現在はほぼ影響力を発揮できないでしょう。類似思考をもっているユーザーのフォローを増やすためにも、返報性の法則を意識してコミュニケーションをとっていけばアカウントは育成しやすいです。
また、投稿に対してのアクションも大きくとれるようになります。単純に数の勝負ではなくエンゲージを意識した投稿内容、返報性の法則を活用すべきです。
③ facebook
こちらは、最も返報性の法則が通用しにくい媒体だと私は考えています。もちろん返報性の法則を意識したコミュニケーションを活用することはできますが、大きな違いはフォロー(友達)がリアルでの繋がりが多く、ターゲティングを絞ることが難しいからです。
上記のようにtwitterとInstagramに関してはターゲティング&ペルソナを決めたアクションが可能ですが、facebookではそれが難しいです。返報性の法則を活用したいのであればfacebookは後回しでいいと思いますね。
返報性の法則って全く難しい話ではなくて、リアルと同じように相互でメリットのあるコミュニケーションを継続していくことです。リアルではこれができている人もSNSにおいては全く活用できていない人もたくさんいるので、意識してみるといいと思います。
『一回もいいねもらったことがない人にいいねしますか?』『一度もコメントもらったことがない人にコメントしますか?』『一度もシェアしてくれていない人の情報をシェアしますか?』もちろん自分から先にアクションを施すことができる人もいますが、極めて少数です。自分のコンテンツに共感してほしいのであれば、まずは自分からアクションして自分に気がついてもらうことを意識するといいんだと思います。
まとめ
今回は返報性の法則について記載しましたが、私自身も完璧にその法則にそって行動できているわけではないのです。しかし、私のtwitterではエンゲージを10%保つことができているのもこの返報性の法則を意識して運用しているからだと感じています。
マーケティング戦略においても『人の心理』というものは非常に重要です。私は仕事柄でもありますが人の心理、心理学というものを今年はもっと勉強していこうと思います。3月も精一杯頑張りましょう。また来月お会いしましょう。
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