こんにちは。いよいよ春ですね。緊急事態宣言も一旦は解除になりましたが、今年もお花見や歓送迎会を積極的にやれない雰囲気は変わらないです。このままずっとこの状況が続くとは思えないですが長くなればなるほど人の習慣は変わってしまいます。
習慣や思考が変わることで様々な業種に長く影響がでることは間違いないでしょう。特に観光業や飲食業の人が昨対100%に戻していくことは相当な努力が必要になってしまいます。元の生活に戻っていってくれることを祈るばかりです。
やることを絞ることは怖い?
仕事をしていて、売上&利益の拡大をしていきたいと考えていれば必ずたどり着く考えが、業務範囲(受注範囲)をどんどん広げていくことです。業務範囲(受注範囲)を広げることで今までに受注できなかった仕事を提案&受注することもできますし、売上&利益にも上乗せができます。これ自体は間違えていないと私も思いますが、ある一定のラインにくると非効率な部分が露呈してきます。
もともとの主軸事業にプラスしていくわけですから、新しいノウハウ&人員も当然のように必要になってきますし、ミスやクレームを生む確率もあがっていきます。つまり業務範囲(受注範囲)を広げることで獲得できる売上&利益は一時的なものでしかなく、事業を伸ばす上で大切な再現性があるものにはなりにくいということです。
雇用を守るため、従業員の給与をあげるために経営サイドはどんどん新しいことを始めようとすることはいたって普通のことです。しかし、広げるではなく縮小する、やめる、絞るということは事業拡大においてすごく大切なことなんです。
縮小する、やめる、絞るという表現は拡大というキーワードとは相反する言葉のように聞こえますが、私は違うと思います。縮小する、やめる、絞るということは無駄なことを徹底的にやめて大切なこと、重要なことに集中するという意味にもなるからです。上記を施行すると、一時的に売上&利益が減るから『怖い』と感じて中々行動に移せない人もいるかもしれませんが、むしろ逆なのです。自社において最も自信があるサービスに全リソースを集中したほうが、売上&利益ともに拡大に近いのです。
顧客のレンジも絞る
事業範囲を絞って集中することの他に、重要なのは自分たちがつきあっていくべき顧客(ターゲット)も絞ることです。例えば、10代〜60代の男女とか広いターゲットを設定してしまうことは販促活動、広告費など全てに悪影響を及ぼしてきます。選択と集中とは真逆をいってしまうということです。
弊社でも、創業当初はデジタルマーケティングの依頼は予算&商品&サービスに関わらず全てお受けしていました。しかし、規模も大きくなり自分たちの作りたい未来も明確になってきた今は、月間広告費○○円以下はお仕事を受けない、○○ジャンルはお受けできないなどという社内規定や、どこまでが弊社の業務範囲なのかを明確にするようにしています。それはお客様にもよい結果を返すための私たちの選択です。
もちろんこの見解に納得できない人もいました。しかし、私はこのようなレンジで顧客を区別することは、この先も拡大していく上で必ず必要なことだと認識しています。レンジを絞ること、ターゲットを絞ることをしたことで200%成長を成し遂げてこれたと言っても過言ではありません。昔から○○だからとか考えていると、これだけ変化が激しい世界で生き残っていくことは極めて難しいでしょう。
人間関係も絞るといい
仕事上での絞ることを上記では記載してきましたが、私は人間関係に関しても自分の対応する範囲を絞っています。例えば100人の友達がいたとします。私は100人全ての人と仲良くしようとは全く考えていません。100人中5人と誰よりも仲良く、太く深く付き合っていくことが大切だと考えているのでその5%に全ての時間を使います。そうすることで残りの95%の人に使える時間はほぼなくなります。
ビジネス上もそうですが、多くの人と広く浅く付き合いを広げていくビジネスパーソンはたくさんいます。しかし、広く浅く人間関係を構築していては自分が本当に助けてほしい時に助けてくれる友人はつくれません。本当に守りたいと思える友人もつくれません。
広く浅くではなく、狭く深い人間関係は一生の宝物になります。プライベートでも仕事でもこれを意識して生活するようになってから、余計なストレスからも解放されたし人間関係のノイズがなくなりました。
人によって大切な人は違います。どの基準で選ぶのか?も変わります。様々な人との関係の中で、自分自身の目で見極めていくしかないのです。人に与えられた時間は有限です。与えられた時間の中で自分が納得できる選択をしてほしいです。
まとめ
今回は私の『絞る』という概念を仕事&プライベートについて記載させていただきました。もちろん違う意見もあっていいと思います。
ただ、上記のように実践してきて、私は一度も後悔をしたことがありません。大切な仲間、大切なビジネスパートナー、大切なクライアントにも巡り会えています。もし、人間関係に困っていたり、仕事に困っている方がいれば少しでも参考になったらと思います。
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