3年前の大雪を経て学び実行できたこと

3年前の大雪を経て学び実行できたこと

年明けも本当に早くてすぐに2月になりましたね。首都圏では再び緊急事態宣言が発動されたり、北陸では3年前と同じような大雪が降って再び自衛隊が出動するなど相変わらず自然災害は止まってくれないですね。

何かのせい、誰かのせいにすることは簡単なことですが最後の最後に責任をとらなくてはいけないのは何事も自分です。様々な事象から何を学び次にどう活かしていくのかを考え実行していくことが、この先の経営でも大切だと感じた1月になりました。

今回のブログでは、1月に弊社&グループ会社のある北陸を襲った大雪の際に私が考えて実施したことなど記載したいと思います。

大雪が予想されていた2021年 年明け

大雪が予想されていた2021年 年明け

会社経営も同じだと思いますが、事前に予測されていることや考えたら想定できることは事前に対策を打つというのが鉄則だと考えています。昨年の11月には全国的な予報で3年前の大雪の時と同じようなエルニーニョ現象が発生する可能性が高いという予報はでていました。

弊社の総務内でも『今年は大雪になる可能性が高いですね』というような会話はすでになされていました。そこで弊社が事前にとった対策は下記です。

①社員分のスコップを追加で大量に購入

3年前の大雪の時とは3倍以上にスタッフが増えているのですが、この2年間は暖冬の予想でしたので追加で融雪器具などの追加はしていませんでした。ただ、スタッフも増え駐車場もかなり大きなスペースになっているので雪かきをする前提で、スコップやママさんダンプのような除雪するための器具の充実は必要だと判断して11月の時点で大量に購入していました。

②災害時のためのテストリモート稼働

昨年のコロナ禍の影響もありますが、災害時に今後もリモートが増えることは今では当然の考え方だと思います。昨年の夏から部署ごとに分けてリモート業務のテストを繰り返していました。リモートに備えた様々なツールのテストも常に行っていたのでいざとなった時にすぐ切り替えができる状態まで整えていました。

③PCの入れ替え

弊社でいうと、どうしてもMacを使うコンテンツデザイン部はデスクトップの割合が多かったのですが昨年から購入するPCをほぼノートPCに切り替えています。もちろんデジタルマーケティング部、営業部、ブランド推進室、総務部に関してもどこでも仕事ができるようにノートPCにて切り替えを行っていました。

④管理体制の見直し

現在まだ進め切れていないものもありますが、勤怠管理、残業管理、業務管理なども全てクラウドで完結できるようにツールの導入を進めていました。紙での管理を徹底してなくすことで、コスト削減にもなりますし管理コストの減少にもつながりました。

 

ここまでが大雪が降るまでに弊社側で行っていた対策です。本当に大雪になるかは実際に降らないとわからないですが、大雪以外での災害時に業務が稼働する状態をつくることを心がけていました。

実際に大雪が降ってから

実際に大雪が降ってから

予想はしていましたが、今回北陸地方での大雪は予想を遥かに上回るものでした。週末から降り出しあっという間に1mの積雪を越えてしまうほど急激に積もったのが、今回の大雪の特徴です。タイミング的には三連休のタイミングだったので弊社では連休最終日に様々な判断をしなくてはいけないということで幹部で話し合って休み明けに下記を判断しました。

  • 徒歩圏内の人以外は全てリモート業務への切り替え
  • 除雪車にて駐車場を除雪
  • アポイントの全リスケorオンライン切り替え

 

除雪用のスコップを大量購入しましたが、人の力でどうにかなるレベルの雪ではないと判断もできたので、事前に除雪業者さんにお願いして駐車場の確保をまずは急ぎました。しかし、会社の中は除雪できていても会社に来るための道がとんでもない状況になっていることも考えて、リモートへの切り替えにしました。雪道での通勤は下記のような弊害があります。

① スタックによる渋滞を引き起こす

② 通常運転ができず大量の時間ロスを生む

③ 歩道がないため歩行者との事故リスク

④ スタッフに尋常ではないストレスがかかる

⑤ 車の数が減らないと除雪車が業務をできない

 

このような弊害を考えて弊社でできることは何か?を考えた結果、リモートへの切り替えは最も良かった判断だと思います。すぐに判断したのでスタッフの安全面も確保できたことにより業務はほぼ滞りなく進められたのも会社としてよかったと感じています。3年前の大雪時にもですが、国道8号線は同じく事故→スタック車連発によって車内で40時間も閉じ込められたりしている人が続出していました。3年前に私たちは一体何を学んだんだろう?って正直思いました。

同じような災害が今後も必ずあります。企業として、人として起きた事象から学び、次に活かすことを考えたいと改めて思います。

まとめ

まとめ

私たちは3年前も同じような大雪による災害を経験してきました。私は3年前の経験を活かして今回は十分に対応できたと思っています。3年前は除雪車を依頼したりするという考えもなかったですし、リモートという考えも私にはありませんでした。当時はスタッフ全員で努力しようという根性論しかなかったと思います。決裁者として少しは自分も色んなことを考えられるように成長できたんじゃなかなとも思いました。人はすぐに忘れてしまう生き物ですからね。

また、今回の大雪で今まで対策してきたことが本当に良かったと思いましたし、プラスで対策をしていかなくてはいけないことも見えてきました。

災害や失敗など人生では必ず起きます。その出来事を忘れるのではなく、次に同じ失敗をしないためにも学び、具体的な対策を日々積み重ねていくことが緊急事態には大きな成果として現れるものです。

この2月も大雪の可能性は十分にあります。引き続きスタッフを大切に、クライアントを大切に自分に何ができるかを考えて行動していく月間にしたいと思います。

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