最近ではFacebookのニュースフィードだけでなく、提携するアプリなどへのFacebook広告配信が目立ちます。イベントの告知を行いたい、Webサイトへ誘導したいなど広告主により目的も様々ではあると思いますが、中でもFacebookページへのいいねを集めるための広告も良く目にします。企業のマーケティングチャネルに欠かせないFacebookページの増加により、広告も増えてきていると思うのですが、Facebookを利用している方であれば、自分の好きなFacebookページをフォローしているのではないでしょうか。
Facebookページは誰でも直ぐに作成することができる代わりに、ページに対し「いいね!」や「フォロー」をして貰わなければページ管理者がの投稿する記事を見てもらう事ができません。よりたくさんのFacebookユーザーに宣伝する企業の事を知ってもらいたい、最終的にFacebook外のメディアでも取り上げられるようなページにしたいなど、各々目的はあるかと思いますが、単純に記事を投稿しているだけでは中々ページのファンは増えてくれません。
そこで今回はFacebook広告を使用してページへのいいねを増やすコツをご紹介できればと思います。
目次
オーディエンス設定
Facebook広告においてどのキャンペーン目的を使用するにしてもオーディエンス設定は必要不可欠です。扱う商材や企業方針などによってもオーディエンス設定は変動してくるかと思います。
地域設定
どの範囲のユーザーに広告を届けたいのかによって指定するエリアは変化します。尚、Facebook広告では最も広くて全世界へ、狭く絞りたいのであれば中心となるエリアを指定し、そこから半径○○kmなどと細かく設定が可能です。また、複数エリアの指定やエリアの除外もできますので、配信エリアを必ず固定にしたい場合にも対応可能です。
例えば、北海道と沖縄を配信エリアにしていし、札幌市を配信エリアから除外する。ちょっと現実的ではないですが、このような感じで地域設定が可能です。
年齢・性別・言語設定
Facebookは基本的に個人の情報を記入して登録するものなので、年齢や性別などのターゲティングの精度は相当高いです。また年齢は最低13歳から65歳まで1歳単位での設定が可能なので、より精度を上げることも可能です。ここはリスティング広告などと比較すると精度が高い部分ですね。また言語の設定も行えますので、例えば国内に広告配信を行いたいとし、外国人のユーザーは省きたい、そんな時は、配信言語の設定を「日本語」としましょう。
詳細ターゲット設定
ある程度の潜在リーチ数があれば最も効果的なターゲティングができる設定です。学歴などの「利用者層」や各カテゴリに「興味・関心」を持っているユーザーなど幅広くかつ詳細に設定が行うことができ、特定のユーザーを配信対象から除外することも可能です。
また、「つながり」を参照し広告配信を行うことも可能で、今回はFacebookページのいいねを集める目的なので、既に自分のFacebookページにいいねをしているユーザーに配信を行っても意味がありません。この「つながり」の項目から可自分のFacebookページにいいねをしているユーザーを必ず除外してあげましょう。
配置
広告を配信するプラットフォームを選択できる項目ですが、今回の場合はFacebook上にしか配信されないのがデフォルトなので、無視してもかまいませんが、配信できるデバイスも選択できるので、必要があればモバイルのみなどの設定を施すのが良いでしょう。
予算と掲載期間
この項目では主に予算や配信時間を調整するスケジュール設定が可能です。注意しなければならないポイントとして、予算タイプを「1日の予算」に設定するとスケジュール設定が組めません。もし、夜中の広告配信は控えたいときなどはスケジュール設定ができる「通算の予算」で組むようにしましょう。基本的には配信期間の間に指定した金額を自動で使用してくれます。尚、途中で予算タイプの変更はできないので、配信前にしっかりと決めておくのが良いでしょう。
最後は入札単価のお話しですが、デフォルトの設定では「入札額」は自動での配信となっています。Facebook側がより最適な価格を自動調整してくれるのですが、中々単価が落ちない場合は手動での単価調整に変更しましょう。デフォルトでは推奨とされている入札額が表示されますので、その金額と同等値を記入するのが良いです。配信が行われるにつれて推奨される入札額は変動しますので、都度確認しつつ単価を調整するようにしましょう。
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自動最適化配信
Facebook広告ではより最適なターゲットに広告配信を行うアルゴリズムが働きます。リスティング広告の広告ローテーションのように反応が良いクリエィティブが自動で選択されたりと結構機械的な配信となっています。
例えば、クリエィティブAとクリエィティブBを同一広告セットの中で使用するとします。今回はページへのいいねを集める目的ですので、クリエィティブAとクリエィティブBのどちらが効率よくページへのいいねを獲得できているのかを媒体側に判断され、良いと思われたものを優先的に配信されます。筆者の経験上ですが、ある程度の期間で確認すると良いクリエィティブはリーチ数が5桁、悪い方はリーチ数2桁と大きく差がでていました。
クリエィティブ変更と関連度スコア
では、どのタイミングでクリエィティブを変更するのかですが、「関連度スコア」という一つの目安になる指標があります。これは広告毎に表示され、ターゲットとの関連性を1~10段階で表されます。この数値が10,9,8程度なら安心ですが7,6,5の中間付近なら少し心配なレベル、1,2なら広告の切り替えを考えた方が良いというのが一般的ではあります。この数値が低いとクリエィティブの鮮度(フリークエンシー)は悪くなるという傾向がありますので、都度確認しておくと良いでしょう。
ただ、関連度スコアばかりはあくまで一指標となりますので、大事なのは広告成果です。筆者の場合関連度スコアが多少悪くても、目標としているいいね数や獲得単価の基準を満たしていれば継続して配信を行うようにしています。
成果を伸ばすためのコツと事例
まずは弊社の実績の結果からお伝えしますと、運用開始時からいいねの獲得単価を¥250以上さげる事ができているアカウントがあります。同じ予算内で獲得の単価を下げると自然といいね獲得数も向上します。筆者が実際に行った施策の一部をご紹介しますと、まずアカウント開始時は「自動」での入札を行い、だいたいの単価を把握します。それをベースとしてより獲得単価を下げていくためにクリエィティブの変更やターゲットの変更を行います。配信が進むにつれ手動での入札額がアカウント開始よりも低くなりましたので、自分で単価を入力します。とても地味な作業となりますが、コツコツと調整をかけた結果、開始時よりも3倍以上の成果を達成することに成功しました。
よく運用する際のコツはあるのか?と聞かれますが、やることは至って単純で常に複数のクリエィティブをテスト的に配信することと、都度単価の調整を行う事です。それでも目標のとするいいね数、獲得単価の基準を満たさない場合は広告セットレベルでの配信オーディエンスの設定を変更してみましょう。クリエィティブに関してはテキストよりも使用している画像の方がユーザーの目に留まりやすいので、様々な画像を用意しましょう。もし用意ができない場合でもFacebook広告であれば無料ストック画像の使用が可能なので安心できます。地味な作業ですが、成果を出すためには一番近い近道となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。以下にFacebook広告を使用してページへのいいねを集めるために重要となる項目をまとめます。
・オーディエンス設定をしっかり組むこと
・入札の単価を都度調整していくこと
・クリエィティブは関連度スコアと獲得数、獲得単価を見定めながら都度変更していくこと
大きく分けると上記3点となります。
配信前にある程度の予測は必要ですが、広告パフォーマンスは掲載されてから確認するしかありませんので、配信後の柔軟な対応が必要にはなります。
最後にFacebook広告でページへのいいねを集めるためには、Facebookページ自体も充実させる必要があります。ユーザーに広告が表示された時の行動は二種類であり、いきなりページにいいねをしてくれるユーザーとまずはページ内を閲覧するユーザーです。ページ内のコンテンツが不十分であると興味を持ってもらえなくなる可能もあるので、広告パフォーマンスが良い画像をタイムラインのカバー写真に設定するなど、Facebookページも広告配信に合わせて充実させていくようにしましょう。
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