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Facebookビジネスアカウント作成方法と運用のポイント!
デジタル時代において、効果的なSNS戦略を立てることは企業にとって大きな課題となっています。そこで注目したいのが、Facebookビジネスアカウントです。
Facebookビジネスアカウントを活用することで、企業やブランドは効果的に情報を発信し、ターゲット顧客との繋がりを深めることができます。
本記事では、Facebookビジネスアカウントの作成方法と運用のポイントについて解説します。
Facebookビジネスアカウントとは
Facebookビジネスアカウントは、主に企業やブランドが情報を発信し、ターゲットとなる顧客とつながるために利用されるアカウントです。
以前は「ビジネスアカウント」と呼ばれていましたが、現在は「Facebookページ」という名称で知られています。
Facebookページを通じて、企業は公式なオンラインプレゼンスを構築し、認知度を向上させたり、ブランディングを行ったりします。
個人アカウントとの違い
個人アカウントとビジネスアカウントとの違いは次のようになっています。
個人アカウント | ビジネスアカウント | |
---|---|---|
登録 | 実名:商品名やサービス名などは不可 | 会社名・サービス名・商品名 可 |
友だち申請 | 5,000人まで申請可能 | 不可 |
公開範囲 | Facebook登録ユーザー間まで | Facebook登録ユーザー含む一般検索ユーザーまで可 |
リアクション | 「いいね」「コメント」 | 「いいね」「コメント」不可
返信コメントのみ可能 |
広告配信機能 | ー | 〇 |
予約投稿機能 | ー | 〇 |
インサイト解析機能 | ー | 〇 |
管理者複数共有 | 不可 | 可能 |
ビジネスアカウントでは、Facebook登録ユーザー以外にもページを閲覧してもらうことができます。
ただし、Facebookの投稿に対する「いいね」「コメント」はできません。自社アカウントでもらったコメントに対する返信はできます。
ビジネスアカウントではそのほか、広告配信機能やインサイト解析機能などが付いているため、データをもとに効果的な運用に生かせることが大きなポイントです。
Business Suiteとビジネスマネージャとの違い
FacebookやInstagramで広告を配信・出稿する場合、「広告アカウント」が必要になります。広告アカウントの管理を一元化できるのがBusiness Suite(ビジネススイート)とビジネスマネージャです。
Business Suite(ビジネススイート)は、FacebookとInstagramのビジネスアカウントを統合管理できるツールです。一方、ビジネスマネージャは、Facebookのビジネスアカウントのみを管理することができます。
2024年9月現在、両方の製品は共存していますが、新規ユーザーはBusiness Suiteに直接誘導されるようになっています。
Facebookビジネスアカウントの作成方法
①個人用アカウントの作成
まずは個人用アカウントを作成します。
特設ページにアクセスし、作成したいページの種類を選択してください。
[スタート]を選択すると、ページの名前とページのカテゴリを追加する画面が表示されるので、入力し[次へ]をクリックしてください。
②ビジネスアカウントの作成
次にビジネスアカウントを作成します。
個人アカウントにログインします。
さらに「スタート」を押し、ビジネスアカウントを作成するための情報を入力します。
「ページ名」には、企業名やブランド名を入力します。
「Category」には自社の商品カテゴリや業種を入力しましょう。
③ビジネスアカウントに写真を追加
・プロフィール画像
設定したい画像を選択し、「プロフィール写真をアップロード」をクリックしましょう。
・カバー写真の追加
次にカバー写真の追加画面が表示されるので、こちらも設定したい画像を選択した後、「カバー写真をアップロード」をクリックします。
・カバー画像の画像サイズ
パソコン: 横820px 縦 312px
スマホ:横640px 縦360px
画像はまず横820px、縦360pxサイズのものを作成しましょう。必ず表示させたい部分をパソコンなら横820px、縦312px、スマホなら横640px、縦360px内で収まるよう意識して作成しましょう。
Facebookビジネスアカウント運用のポイント
Facebookビジネスアカウントを効果的に運用するには、以下のポイントを押さえて、成功に導きましょう。
ターゲット層の明確化
誰に向けて情報を発信するかを正確に理解することは、Facebook運用の基本です。
ターゲット層の年齢、性別、興味関心、行動パターンを具体的に把握し、そのニーズに応えるコンテンツを提供することが成功の鍵です。
有益な情報の発信
単なる製品やサービスの宣伝に終始しては、フォロワーは興味を失います。ユーザーにとって「役に立つ」情報や、「面白い」と感じられるコンテンツを定期的に提供しましょう。
たとえば、解決策を提示するハウツー記事や業界の最新トレンド、裏話的な情報は多くの人にシェアされやすく、信頼感を高めます。
また、エンターテインメント性を加えることで、ユーザーのエンゲージメントも向上します。
更新頻度を維持する
更新が少ないとフォロワーの関心は薄れ、ページが放置されている印象を与えかねません。理想的な更新頻度は、週に数回以上です。継続的な情報発信は、フォロワーにとっての信頼性や関心を保つうえで不可欠です。
また頻繁な投稿はFacebookのアルゴリズムによりユーザーのフィードに表示されやすくなるため、フォロワー増加の効果も期待できます。
フォロワーと交流する
Facebookは双方向のコミュニケーションが可能なプラットフォームです。
コメントやメッセージに対して丁寧に返信することで、ユーザーはブランドに対して親近感を抱きます。
運用ルールの設定と効果測定
チームでアカウントを運用する場合、役割分担や投稿内容のトーン&マナーを事前に明確にしておくことが重要です。
ブランドの一貫したイメージを保ち、誤解を避けるために、言葉遣いやビジュアルスタイルも統一しましょう。
Meta Business Suiteの活用
Meta Business Suiteは、FacebookとInstagramのアカウントを一元管理できるツールです。
投稿のスケジュール管理、コメントやメッセージの一括対応、広告パフォーマンスの分析などを効率的に行うことができます。
Facebookビジネスマネージャ(Business Suite)の作成方法
- business.facebook.com にアクセスし、「アカウントを作成」をクリックします。
- 必須項目を入力します。
- 名前を入力し、Facebookの個人アカウントでログインします。
- ビジネスおよびアカウントの名前、あなたの名前、仕事用メールアドレスを入力します。
- ビジネスの詳細を追加します。国、住所、電話番号、ウェブサイトなどの項目を入力します。
- 「送信」ボタンを押して登録を完了させます。
企業のFacebook活用を効率的に行うために、ビジネスマネージャ(Business Suite)の作成と設定は欠かせません。まだビジネスマネージャ(Business Suite)を利用していない企業は、早急に作成することをおすすめします。
関連記事:facebookビジネスマネージャとは?アカウント活用法
Facebookビジネスアカウントの運用事例
最後に、代表的なFacebookビジネスアカウントの活用例を見て、学んでいきましょう。
JAPAN AIRLINES(JAL)
JALでは、画像や動画を活用した多彩なコンテンツを発信しています。空の写真や新機内食の紹介など、見る人の好奇心をくすぐる画像が満載です。
また、地区担当のスタッフが県内のおすすめスポットを案内する動画では、明るい笑顔と丁寧な解説で、旅へのワクワク感を高めてくれます。
さらに、コメント欄ではスタッフがフォロワーからのコメントに一つ一つ丁寧に返事をしており、そのやり取りが日々多くのコメントを生み出しています。
安心感と親近感を与えるJALのFacebookページは、ビジネスアカウントを運用するうえで、学びが多くあります。
味の素株式会社(Ajinomoto CO.JP)
味の素の公式キャラクター、アジパンダの愛らしさが際立つファーストビューは、多くの方の目を引くことでしょう。
色とりどりの野菜に紛れ、味の素を手に持ったアジパンダが顔を出すというユニークなビジュアルは、インパクト大です。さらに、最近の投稿では、内容の最後に特設ページへの誘導を効果的に行っています。
誘導先では、調味料のページや献立のページ、そしてレシピで使われている商品のページへとスムーズに導かれ、自然と商品の購入を促す仕組みが整っています。
この魅力的なキャラクターと、戦略的なコンテンツの構成により、味の素のSNSは多くの方に支持されているのです。
Shiseido Group(資生堂)
まず資生堂の企業ミッションである『BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD』が、Facebook上でも強く印象に残ります。
そのミッションを体現するかのように、多くの子どもたちとのふれあいを大切にした投稿が目立ちます。
実は資生堂は『キレイクラブ』というウェブサイトを運営しており、子どもたちが美しさや健康について学ぶ機会を提供しています。さらに『子ども財団』も設立し、子どものための支援や教育に積極的に取り組んでいます。
このように、企業の社会的責任を意識した活動と、美と健康を追求する資生堂のブランドイメージが、Facebook上でも見事に融合していると言えるでしょう。
まとめ
本記事では、Facebookビジネスアカウントの作成方法と効果的な運用のポイントについて解説しました。
これらの知識を活用することで、企業のオンラインプレゼンスを向上させ、顧客との関係を強化できます。Facebookを通じて、自社のブランド価値を高める第一歩を踏み出しましょう。
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