パソコンやスマホなどの端末機器で閲覧できる「デジタルカタログ」が、広く普及されているのはご存知でしょうか?今回は従来の紙媒体のカタログとの違いや、活用することで得られるメリットについて紹介していきたいと思います。
デジタルカタログとは?
デジタルカタログとは、今まで主流とされていた紙媒体のカタログやパンフレットと異なり、Web上でカタログを閲覧出来るコンテンツです。一般的に、電子ブック、デジタルブック、ebook(イーブック)、デジタルカタログ等と呼ばれています。
HTMLやJavaScriptなど専門的な内容を知らなくても簡単に作成できるクラウドサーバーで公開するASPタイプや、データをダウンロードし、個人である程度好きにカスタマイズできるサーバーインストール型など、様々なサービス形態があります。
近年では、紙媒体でのカタログ作成をせず、デジタルカタログのみで運用する企業やサービスも増えてきています。
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デジタルカタログの基本操作
デジタルカタログとは何か上記で説明させて頂きました。では次にどのように操作して閲覧するのかを説明していきたいと思います。紙のカタログとは違うデジタルカタログならではの便利な機能もありますので、併せて紹介していきたいと思います。
ページめくり
デジタルカタログでは紙のカタログと同様に、ページをペラペラとめくるように読むことが出来ます。表示される動作も速いので、ユーザーにストレスを与えることもありません。
ページを拡大表示
メニューバー、または右クリックでページを拡大・縮小出来ます。また拡大・縮小の表示サイズを自由に選べるので、画像や文字が見にくいといった問題が発生しません。
目次の表示
目次にはテキストタイプと画像タイプの2種類があります。各目次項目から目的のページが探すことや、直接該当ページを開くことが出来ます。
付箋の貼付け
好きなページや場所に付箋を貼付出来ます。付箋にメモ書きすることも出来ますし、色も自由に選べるので、用途に併せて使い分けが出来ます。
キーワード検索
気になるワードや内容が簡単に検索出来ます。また検索したキーワードの記載されているページへすぐに遷移出来ます。
ページの印刷
各ページの左上に「PDFダウンロード」のテキストがあります。テキストをクリックすると表示しているページを片面ずつ印刷出来ます。
PDFダウンロード
1ページ単位でPDFの保存が出来ます。ページを印刷するよりも高画質なので、プリントや、データの保存に最適です。※全ページを一括でダウンロードする場合別途費用がかかる場合のあります。
デジタルカタログの6つのメリット
次に、デジタルカタログを活用する上でのメリットを紹介していきます。デジタルカタログを導入していない方から、既に導入し活用している方までせひ参考にしてみて下さい。
メリット①:コスト削減
デジタルカタログにすると、従来の紙媒体のカタログで発生していた作成時の印刷費用や、資料郵送時に発生する梱包、宛名書きをする人件費、また配送料や在庫の管理費、保管場所、それ以外にも廃棄する際の費用など実に様々な費用が必要ありません。
メリット②:簡単・効率的な管理
情報を一元管理すると、パソコンやタブレットなど端末機器が1つあるだけで、社内、社外問わず資料を共有することが可能です。重たい資料やカタログを持ち歩いたり、会社や家に忘れてしまうなどといった懸念点もなくなります。
また、作成する管理ユーザーと、閲覧する公開ユーザーと分けてそれぞれに権限が設定出来るので、情報のセキュリティ管理が可能です。ドキュメントの閲覧権限を設定するだけで、一部の限られた人にだけ、資料の閲覧が出来るため、機密性の求められる資料の共有に適しています。
メリット③:読み込み速度が速い
資料やカタログを閲覧する際に、表示される速度が遅ければ遅いほど、訪れたユーザーが不満を抱き、閲覧するのを止めてしまいます。しかし、デジタルカタログはWebで表示するのを前提として制作しているので、読み込みが速く、素早く表示されます。そのため、ページ数が多いカタログでも速度を気にせず快適に閲覧することが可能です。
メリット④:カタログページの分析が可能
デジタルカタログでは通常のWebサイトと同様に、ユーザー数やセッション数、また平均滞在時間や閲覧に使用したデバイスなど、様々な情報が分かるアクセス分析が利用出来ます。
様々な情報を数値化することで密度の高い分析が行えるので、ユーザーが一番興味をもったページや商品といった、ユーザーの動向が把握出来ます。また、分析結果を元に内容やデザインの改善を行うことで、より良いものが出来ます。
詳しい分析方法が知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
アクセス解析とは ? ツールの種類や使用方法も紹介
メリット⑤:リンク機能を活用し、外部サイトへの誘導ができる
デジタルカタログでは、カタログの好きな場所にリンクを設定することが出来るので、機能を使って他サイトや他ページへ誘導出来ます。従来の紙媒体のカタログとは異なり、目次から直接目当ての該当ページへ遷移したり、掲載商品の画像から関連商品や類似商品のページへの遷移も出来るので、ページ数の多い商品カタログでも、目的のページに素早くいけます。
また、デジタルカタログのURLを周囲の人と共有出来るので、今まではカタログを見せないと周りの人と共有出来なかったのが、デジタルカタログのURLを共有するだけで、離れた場所にいる人とも同じ商品が共有でき、相談が出来るようになりました。
メリット⑥:ユーザーが閲覧する機会が増える
総務省が公表した「平成30年版情報通信白書」を確認すると、2017年におけるインターネットの所持率は80.9%となっています。
インターネット機器の所持率から考えても、自社のホームページにデジタルカタログを載せたり、Facebook・Twitter・InstagramなどのSNSを利用することで、今後より多くの人にデジタルカタログを見てもらえるのは明確です。また、閲覧してもらうことで商品の認知度が向上し、より多くの集客が可能になるでしょう。
デジタルカタログのデメリット
様々なメリットがあるデジタルカタログですが、その反面デメリットも存在します。この章ではデジタルカタログを導入する上でのデメリットを紹介していきたいと思います。
デメリット①:専用アプリ以外では作成不可
カタログは通常のWebサイトと異なり、作成するのに専用のアプリが必要です。そのため、CMS(コンテンツ管理システム)で管理されたサイトでは簡単にサイトの修正や更新が出来るのに対し、デジタルカタログでは修正や更新の内容によっては全ページを再作成する場合もあり、その場合時間やコストを多く消費してしまうことになります。
また、データの状態や作成方法によっては、検索が出来ない、拡大表示が上手に出来ないなどといったユーザーの使い心地(ユーザビリティ)が悪いデジタルカタログが作成される可能性もあります。
デメリット②: ネット環境がないと閲覧が出来ない
デジタルカタログはインターネット上での閲覧を前提としているので、通常のウェブサイトと同様に、ネットの繋がらない場所では閲覧出来ません。(事前にデータをダウンロードしておくなどの例外も存在します)
しかし、昨今ではインターネットの普及率に伴って、カフェや駅など様々な場所でもネット環境が整っており、無料で利用出来ます。そのため外出先でもネット環境に困ることがあまりないので、そこまでデメリットとも呼べないかもしれません。
デメリット③: 画面の大きさや解像度によって見やすさが異なる
デジタルカタログはデジタル機器の画面を介して表示されるので、利用機器の画面サイズや解像度(画面ピクセル数)によって、表示される範囲や解像度が異なります。
例えば、パソコンとスマートフォンの画面を比べると、パソコンの画面サイズでは見やすかったのが、画面サイズが小さいスマートフォンなどの端末機器では見づらかったりします。印刷物のレイアウトはスマートフォンサイズで閲覧されるのを想定して作成されていないので、そもそも見づらいという問題もあります。
デメリット④: 海賊版が出回る可能性が高くなる
紙のカタログと違ってデジタルカタロは複製がしやすいので、海賊版が作られる危険性をはらんでいます。複製されたものが一度でもネット上に出回ったり拡散してしまうと、全ての情報を完全に消すのが難しくなります。
そこで対策としてDRM(デジタル著作権管理)のツールが挙げられます。DRMはデジタル上の著作権を保護するためにコピーが作成できない・印刷ができない・キャプチャが撮れないといった様々な複製の対策が行われています。しかし、必ずしも紙のカタログなので安心というわけではありません。最近ではスキャンニングなどのアイテムを使えば、海賊版の作成は容易です。
今後の広告市場拡大に活用しましょう
今回の記事ではデジタルカタログのメリット、デメリットを紹介しました。デメリットも確かにありますが、昨今のインターネットの普及率からも、今後紙媒体より需要が高まっていくのは明らかですので、ぜひ上手に活用してください。
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