2017年の3月14日にFacebook新フォーマット「コレクション広告」が発表されました。コレクション広告とはモバイル専用の広告形式でFacebook内での買い物をよりスムーズにし、ショッピング体験を向上させる事ができる新しいフォーマットになります。余談ですがが、Facebookでは企業ページ(Facebookページ)内でもショップ機能により商品の購入が楽になってきており、いつかはFacebook内で決済まで行えるようになりそうですね。ECサイトとSNSが混ざったサイトなどあると面白そうです。
▼画像引用元
https://www.facebook.com/business/news/inspire-shoppers-to-purchase-with-a-collection
コレクション広告の概要
コレクション広告を使用することにより、ユーザーの目を引きやすいメインビジュアル(画像・動画など)を使用し商品をリーチさせ、さらに一つの広告に関連性の高い商品を一覧で訴求することによって一度にたくさんの商品の購入を促すことができます。広告のビジュアルはメインとなる一番大きな商品の動画・画像の下に関連商品の画像が4枚並ぶ形で広告が配信され、広告をタップする事により真ん中の画像のようなフルスクリーン表示の広告がへ切り替わります。そのフルスクリーンの状態では、最大で50枚の商品画像を使用して商品それぞれのウェブサイトまたはアプリへの誘導を促すフォーマットとなっています。
しかし、コレクション広告を使用するには製品カタログというデータフィードをビジネスマネージャに登録しなくてはなりません。Facebook広告設定は基本的に簡単ですが、製品カタログの登録は少しだけ難易度が高めになっていますと思います。
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Facebook製品カタログとは?
上記でご説明した、「製品カタログ」ですが、こちらは広告として宣伝するすべての商品を一覧にしたファイルになります。Facebookに入稿するためにはエクセル(CSV)を使用し、1行につき1つの商品情報を記述していきます。分からない方は英語表記にはなりますが、テンプレートもありますのでその中からヘルプページに記載されている最低限の情報を入力して入稿頂ければと思います。
▼製品カタログの作成方法
href=”https://www.facebook.com/business/help/1397294963910848?helpref=faq_content
もしFacebook以外の広告プラットフォーム(Google Merchant Centerなど)で使用している製品カタログがあれば、それを流用する事ができます。
コレクション広告設定方法
コレクション広告を配信するにあたって必要なもの
- 広告のメインビジュアルとなる画像or動画
- 製品カタログの登録
上記2点の準備ができたら、
1.目的の部分でトラフィックまたはコンバージョンを選択する。
※コレクション広告はトラフィックかコンバージョンでしか選択することはできません。
2.従来の広告通り、ターゲティング、予算、配置設定、配信期間など設定します。
※コレクション広告ではモバイルニュースフィードのみにしか配信することはできません。フォーマット選択の際にコレクション広告を選ぶことによって自動的に配置設定が変更されるので、 特に配置を変更しなければいけないという事はありません。
3.広告フォーマット(形式)「コレクション」を選択します。
4.コレクションを選択すると「製品セットを選択」という欄が出てくるので、その中から作成した製品セットを選択します。
※製品カタログは8つ以上の商品を含むことを推奨されています。
5.いつも通りFacebookページのリンクを選択したり、テキスト、画像を入れ広告を作成します。
6.メインビジュアル下4つ関連商品の選択
デフォルトでは、初めコンバージョンが見込める可能性が高いものがセットされますが、広告を配信していくにつれて最適化して動的に表示していきます。もし訴求商品を固定したい場合は「変更」から特定の製品のイメージを選択することができます。
最後に広告のプレビューを確認して完了です。基本的に製品セットを選択以外は今まで広告を作成する方法と変わりがありません。その分、製品カタログの作成がネックになるため頑張って作成していきましょう。
アウトバウンドクリック
今回発表されたコレクション広告のリリースと同時に、「アウトバウンドクリック」という新しい指標のベータテストが開始されることが発表されました。アウトバンドクリックとは、Facebook関連アプリの外部サイトにユーザーを誘導したリンクのクリック数になります。アウトバウンドクリックがあると何が楽になるかというと今までキャンバス広告やリード広告、そして今回ご紹介したコレクション広告では広告をクリック、タップをするとFacebookフィード上からフルスクリーン画面への移行と「Facebook内での遷移」ではありましたがリンクのクリック数1と計算されていました。
外部サイトへ飛んだユーザーのみのデータを知りたい場合でも、Facebook内に飛んだクリックとFacebook外に飛んだクリックすべて込み込みの数字でしか今までは見ることができませんでしたが、このアウトバウンドクリックが導入されたことにより、キャンバス広告やリード広告、コレクション広告をクリックしたユーザーの何人がウェブサイトへの流入につながったのか分かりやすくなり広告からの行動やパフォーマンスがより明確になりました。しかし、まだテストリリースの指標のため精度としては正確さが欠けるとのことです。今後のアップデートで精度が高く信頼性のある指標になってくれるとありがたいですね。更にInstagram広告の方でもアウトバウンドクリック数が見れるようになるそうなので正式リリースが楽しみですね。
コレクション広告Facebook活用事例紹介
コレクション広告の簡単な活用事例をご紹介いたします。今回アディダスさんではZ.N.E.シリーズという新作の商品および関連する商品の販売を促進させる為にコレクション広告を使用したようです。結果としても5.3倍というとても良い広告費用対効果を達成することができました。アディダス社のRebecca Watts氏もコレクション広告は、新商品の紹介や販売促進に対して効果的で、新作商品の機能面をメインビジュアルの動画でアピールしながら、他シリーズの商品も併せて紹介することで、クロスセルにも抜群である。これからもコレクション広告で施策を行っていき、結果の向上に繋げていきたいと思います。とコメントしておりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
コレクション広告はEC面に対して有効的な印象を持ちますが、しかしその反面広告に必要な情報の量も膨大になってきます。今までのフォーマットにはあまり必要なかった製品カタログ(データフィード)ですが、コレクション広告にはこのデータフィードの活用が重要となってきます。今後、ダイナミック広告やコレクション広告以外にもデータフィードの情報がSNSマーケティングにて重要になっていきそうですね。最後まで記事を読んで頂きありがとうございました!
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