SNS集客の最大の強みは、手軽に始められて集客への大きな効果を期待出来ることです。
しかし、手を着けてみたものの思ったような成果が得られず、挫折感に苛まれている方も多くいらっしゃるかもれしません。
今日はそんな中途半端な状況から抜け出し、成功を手にするためのコツをご紹介いたします。
こんな人におすすめ
- 使い方がわからないまま始めてしまい、成果を感じられない方
- なかなかSNSに割く時間がないという方
ぜひ最後までご覧下さい。
SNSの集客ってそもそも何?
SNS集客とは
SNSで投稿を通して宣伝をしたり、広告を配信したりして、集客につなげる方法のことです。
SNS集客のメリット
SNS集客には、下記のメリットが挙げられます。
- 費用を抑えられる
- 見込み顧客にリーチ出来る
- ユーザーとの距離感が近い
- 認知度を上げられる
- 拡散性が高い
費用を抑えられる
SNSは無料で始められる点から非常に取り組みやすいというメリットがあります。
うまく運用出来れば、低コストで多くのユーザーに宣伝が出来るため、成功のチャンスが多くあるといえるでしょう。
見込み顧客にリーチ出来る
SNSは同じ趣味や趣向で繋がっているユーザーが多く、コミュニケーションをとりやすいことも魅力の一つです。
投稿をフォロワーに共有してもらうことで、さらにそのユーザーの知り合いやフォロワーの目に留まり、新規顧客に繋がる可能性が高いです。
ユーザーとの距離感が近い
一方的に情報を伝えるCMやWeb広告とは異なり、ユーザーと交流が出来ることもSNSの魅力です。
ユーザーに対する「いいね」やコメント返信、フォローバックすることで親近感をもってもらいやすいため、中長期的な信頼関係とファンの獲得が見込めます。
認知度を上げられる
不特定多数のユーザーが閲覧することから、これまで企業やコンテンツ、商品のことを知らなかった
という人々の目に留まりやすいというメリットがあります。
このことからSNSは、知ってもらう機会を増やしたい方におすすめの集客方法といえます。
拡散性が高い
SNSはWebサイトやブログなどと比較して、情報の拡散力が非常に高いという特徴があります。
X(旧Twitter)はSNSの中でも特に優れた情報拡散力を持ち、ソーシャルメディアマ―ケティングを実施する際にしばしば活用されます。
SNS集客のデメリット
SNS集客には、下記のデメリットが挙げられます。
- 時間と手間がかかる
- 継続的な投稿が必要なため負担に感じることも
- 炎上や誤った情報が拡散されるリスクがある
時間と手間がかかる
SNS集客は手軽に始められる反面、運用にかなりの手間を要します。
写真を撮影したり、文章を考えたり、試行錯誤している内に気付けば時間が経っていたりしますよね。
当初、発信したかったものから逸れてしまい、徐々に運用することが目的になってしまう可能性もありますので注意が必要です。
継続的な投稿が必要なため負担に感じることも
投稿内容をその都度考えるのは、時間的にも精神的にも負担になりがちですよね。
そのため、何人かで手分けをしながら投稿することをおすすめします。
それぞれの違った視点も入り、マンネリ化を防ぐことも出来るかもしれません。
炎上や誤った情報が拡散されるリスクがある
SNSの高い拡散性は、宣伝しやすい分、炎上のリスクとも隣り合わせです。
投稿した内容にネガティブなコメントが書かれてしまうこともありますので、テキスト表現には十分な注意と配慮が必要です。
常にリスクを予測しながら、万が一、炎上が発生した場合でも冷静な判断と適切な対応が出来るよう心掛けましょう。
SNS集客がアツいのはなぜ?
SNSが重要視されるようになったビジネス変化
以下の要因があげられます。
- ユーザーの利用率が高くなった
- 消費者の購買行動が変化した
- SNSの口コミを参考にする人が増えた
ユーザーの利用率が高くなった
ICT総研による「2022年度SNS利用動向に関する調査」では、日本のSNS利用者は2024年末には8,388万人となる見込みと公表されました。
日本の人口は減少傾向にあるものの、スマートフォンの格安プラン登場による幅広い世代へのモバイル端末普及に伴い、SNSの利用者は今後も増加していくことが予想されます。
消費者の購買行動が変化した
- AIDMA (基本的な土台の購買行動)
- AISAS (インターネット普及後に変化した購買行動)
AIDMAとは、
Attention(認知)・・・存在を知る
Interest(興味)・・・興味をもつ
Desire(欲求)・・・購入したいと思う
Memory(記憶)・・・思い出す
Action(購入)・・・購入する
の頭文字であり、この流れを人工的に作り出すのがマーケティングの基本とされてきました。
このAIDMAについて、マクドナルドを例にして説明します。
- テレビCMで見かける(認知)
- 「あの俳優が出ていたCMの新商品、気になる」(興味)
- 「夏限定の商品だから、期間内に買いに行こう」(欲求)
- 通りかかって思い出す(記憶)
- 店舗に行って購入する(購入)
以上がAIDMAの流れとなります。
しかし、ネット環境の普及と共に新しい行動モデル「AISAS」が広まりだしたのです。
AISAS(アイサス)とは、
Attention(認知)・・・存在を知る
Interest(興味)・・・興味をもつ
Search(検索)・・・詳しい内容を調べて情報収集する
Action(購入)・・・購入する
Share(共有)・・・SNSや口コミで広める
の頭文字であり、インターネットの普及した現代にマッチした消費者行動モデルとなっています。
このAISASも同じくマクドナルドを例にして説明します。
- テレビCMで見かける(認知)
- 「あの俳優が出ていたCMの新商品、気になる」(興味)
- 新商品について公式HPやSNSで情報を調べる(検索)
- 店舗に行って購入する(購入)
- 「美味しかったから友達にも教えたい」SNSに投稿する(共有)
以上がAISASの流れとなります。
AIDMAと大きく違うのは、購入するに至るまでのスピードの速さです。
このスピードは、「Search(検索)」のフェーズで生み出されており、現代の消費者は何か気になるとその場でスマホを使って検索する傾向にあるようです。
では検索して何を見るのか?
それが口コミです。
SNSの口コミを参考にする人が増えた
ユーザーがよりリアルな情報を求めた結果、SNSでのコメントや投稿を参考にするようになりました。
しかし、今、モノやサービスが世の中に溢れ、消費者は特別ほしいものもなく、商品について検索する動機もなくなってきているのが現状です。
各プラットフォームの特徴
成功するためには単にSNSを使うだけでなく、正しいプラットフォームの選択が不可欠です。
それぞれの異なる強みを理解し、あなたのコンテンツや商品がどのような人々に関心を持たれるか、その人々がどのSNSを好んで利用しているかを考えましょう。
X(旧Twitter)
140文字以内のテキストを投稿することがメインで、気軽に匿名で情報を発信出来る特徴があります。
メリット
- RT機能による情報の拡散性
- 拡散力が高くフォロワーを増やしやすい
デメリット
- 炎上しやすい
X(旧Twitter)は投稿にリンクを自由に貼ったり、RT機能でより多くの人に拡散したり出来るため、集客の面では有効なソーシャルメディアだといえるでしょう。
もしプレゼントキャンペーンを開催するなら、X(旧Twitter)が断然おすすめです。
画像や動画を使って視覚的・聴覚的に訴求出来る特徴があります。
メリット
- 視覚的効果に優れている
デメリット
- 拡散する機能がない
X(旧Twitter)のRT機能やFacebookのシェア機能のような、拡散機能がInstagramにはありません。
しかし、Instagramには『発見タブ』機能があるため、拡散機能がなくても多くのユーザーにリーチ出来る可能性があります。
また、24時間で投稿が非公開になる「ストーリーズ」機能やライブ配信機能、ショッピング機能などもあるため、ユーザーとのコミュニケーションがとりやすいです。
トレンドやおしゃれに敏感な層向けへの発信に適しているでしょう。
LINE
国内利用者が最も多く、友達になったユーザーに最新情報を提供出来る強みがあります。
メリット
- ターゲットを指定して配信出来る
ユーザーの住んでいるエリア・性別・年齢はもちろん、興味関心などのデータでターゲットを指定して配信することが出来ます。
デメリット
- 拡散性はあまりない
1対1のやり取りでより近い距離感でコミュニケーションがとれるため、ユーザーのファン化やリピーター獲得に最適です。
YouTube
世界中で最も人気がある動画SNSで、ユーザーの利用者数が圧倒的に多いです。
さまざまなジャンルに属するコンテンツ、例えば子供向け番組や娯楽、経済関連など、多様性が際立つ点が特徴です。
メリット
- 熱量が伝わりやすい
デメリット
- YouTubeを伸ばすノウハウがないと結果が出せない
投稿者の動きや声が視聴者に伝わりやすいため、実力や人間的魅力をダイレクトに売り込むことが出来ます。
TikTok
TikTokは、15〜60秒の短い動画コンテンツが魅力です。
フォロワーがまったくいない段階でも面白いコンテンツさえ提供すれば、幅広いユーザーに情報が届く可能性が高いという特徴があります。
メリット
- フォロワーがいなくてもバズる可能性がある
デメリット
- 投稿から個人情報が特定される危険性がある
TikTokは他のSNSと比べると、ユーザーのモチベーションが異なる傾向があります。
視聴しているユーザーは、「何か面白いことないかな?」と特定の目的を持たずに回遊し、さまざまな情報を積極的に入手しようとしています。
これからは欲求からくる検索ではなく、「特に意味はないけど楽しい!」といった、共感出来るコンテンツのマーケティング需要が高まっていきそうですね。
メリット
- 実名登録のため炎上のリスクが低い
- 細かいターゲティングが出来る
デメリット
- 古い情報でもWeb検索で上位に表示されてしまう
FacebookはWeb検索時に比較的上位に表示されるので、『プロフィール欄を常に最新情報にする』ことが重要です。
これは特に店舗に多いのですが、住所や電話番号、定休日が変わったにも関わらず、Facebookのプロフィール欄の情報を更新していなかったため、クレームになってしまったケースもあるようです。
顧客に不信感を与えないよう、プロフィール欄は常に最新のものにしておきましょう。
プラットフォームまとめ
プラットフォームごとの特性を理解し、あなたの発信を最も適切に伝えられる場所を選ぶことが大切です。
正しいプラットフォームでユーザーとの対話を活発化させることで、関心を引き、フォロワーからファンに変えられるかもしれません。
SNSはコミュニケーションツール
SNSを「低コストで使える広告の媒体」と捉えてしまうと一方的な情報発信の場になりかねません。
そうではなく、SNSは人と人のコミュニケーションの場だと捉えてみて下さい。
共感や親近感をもってもらうことが集客にも繋がるのではないでしょうか。
SNSによる口コミの影響力
口コミを通じて広まる情報はユーザーからの信頼を得やすく、ビジネスの集客において極めて重要な要素です。
また、口コミは誰が発信したかによって信憑性が変わります。
他人よりも知人・友人からの口コミのほうが、格段に信頼度が上がりますよね。
これは自分と同じ消費者の立場であること、近しい感覚を持つ存在だと感じていることが理由に挙げられます。
SNSで支持を得ているユーザー(インフルエンサー)の口コミに影響力があるのは、同様の心理があるからなのかもしれません。
ターゲットが絞られ、質の良い集客が見込めるのもSNS集客の魅力ですね。
SNS集客の注意点
そもそも、ユーザーがSNSを利用する目的はモノを購入するためでも、企業が発信するサービス情報を見たりするためでもありません。
注意したいポイントは以下のとおりです。
売り込みをしない
商品の紹介やキャンペーン情報ばかり発信している投稿を見たら、どのように感じるでしょうか?
しつこく売り込みをしていると、ユーザーがネガティブな印象を抱きやすくなってしまいます。
最悪の場合、ブロックされて二度と投稿が届かない可能性もあるため注意して下さい。
SNSは「売り込む」場ではなく、「知ってもらう」場だと意識してみましょう。
大事なのは、イメージや世界観を知ってもらうことです。
徹底的に売り込まない姿勢が、イメージ向上と信頼に結びつくことでしょう。
あくまでコミュニケーションツール
SNSは知ってもらうための認知の場であることをこれまでお伝えしてきました。
単に情報を発信するだけでなく、コメントやメッセージを通じてユーザーと対話し、意見や要望を直接聞くことができます。
これにより、ターゲット層のニーズや好みを把握し、それに合わせたコンテンツや商品を提供することが可能になります。ブランドの人間性や価値観を伝えるためのプラットフォームとしても活用出来ます。人間らしい一面を見せることで、ユーザーに共感や親近感を与えられ、より深いつながりを育むことが出来るでしょう。
ユーザーとの対話を大切にし、関係を築きながらブランドの魅力を伝えていくことで、より効果的な集客と継続的な成果を得ることが可能となるでしょう。
プラットフォームの選択ミス
特徴を理解せずにプラットフォームを選択すると、誤った選択が災いしやすく、結果的に失敗する可能性が高まります。
業種や目的によって最適なプラットフォームがありますので、詳細は 各プラットフォームの特徴 を参考にしてみて下さい。
また、最初から複数のプラットフォームに手を出すのではなく、絞って始めてみて、余裕が出来たら拡大するという姿勢のほうが、成果を感じられるかもしれません。
目的やペルソナを設定してから選択するといいですよ。
炎上や誤った情報が拡散されるリスクがある
SNS集客のデメリットにも述べましたが、拡散性が高い分、批判的な反応があることも覚悟しなければなりません。
完璧に防ぐことは難しいですが、感情を刺激するような話題やネガティブな情報はなるべく避け、
リスクを減らしましょう。
売り込みをしないSNS集客とは?
「売り込みをせずに集客するってどういうこと?」
そう感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
具体的なSNS集客のコツは以下のとおりです。
SNS集客のコツ~はじめに立てるべき4つの戦略~
具体的な目標を立てる
SNSを始めるにあたり、「どんな投稿をするか」に意識が向きがちですが、「何を目的としたアカウントにするのか」を明確にすることが大事です。
「他の人がやっているから自分もやってみよう」という意識だけで始めてしまうと、アカウントを開設したものの、思った成果が得られずに挫折しかねません。
目標を具体的にしないと、誰にどんな発信をしたらいいのかがわからなくなり、SNSの方向性に迷いが生じてしまう恐れがあります。
ペルソナを設定する
ペルソナとは、あなたのコンテンツや商品を利用するメインユーザー像のことです。
ターゲットよりもさらに絞って個人をイメージ出来るように、性別や年代以外にも、職業・年収・趣味・休日の過ごし方…といった具体的な情報を含んでいます。
「どんなペルソナに情報を届けたいか」
「その発信を見てどうなってほしいか」
より具体的にイメージしてみましょう。
投稿時間と頻度を決める
投稿する際のタイミングも重要です。
時間別に以下の表にまとめました。是非参考にしてみてくださいね。
- AM7:00~AM8:00
- PM12:00~PM13:00
- PM20:00~PM22:00
が特にユーザーが見る可能性が高い時間帯のようです。
どのユーザーに向けて発信するかによって投稿時間を決めておくと、ユーザーへのより効果的なアプローチが望めますよ。
『共感』を意識したコンテンツ選び
より広く拡散されるよう、共感を呼ぶコンテンツを投稿することが重要です。
「分かる!」や「たしかに!」と感じてもらうことが出来れば、「他の人にも共有したい」と思ってもらえます。
しかし、共感を意識した投稿を行ったからといって、必ずしもフォロワーとなってくれるわけではありません。
投稿が多くの目に触れることで、認知度を上げやすくなります。
SNS集客のコツとは?~起こすべき行動5選~
アカウントのブランディング
まずはフォロワー数を増やすことを第一目標としましょう。
SNSアカウントを作ったばかりではフォロワーの数も投稿も少なく、どういったアカウントなのかという信頼性がありません。フォロワーを増やし、アカウントを育てていくことで『アカウントのブランディング』に繋がります。
まずは多くの人に知ってもらうことから始めなければ、いくら情報を提供したところで見てくれる人がいません。
しかし、ただ単にフォロワーを増やすのではなく、あなたのアカウントに興味を持ちそうな層に対してフォローするとよりユーザーに見てもらえる可能性が高くなりますよ。
継続的な投稿
継続的な投稿が中長期的なフォロワーに結びつきやすいです。
ですが、毎日たくさん投稿すればよいかというと、そうではありません。
無理のない範囲の投稿頻度を決め、その期間中に投稿する内容や画像のネタを集めたり、質を上げることがアカウントのクオリティを高めたりすることに繋がります。
ハッシュタグの活用
関連するハッシュタグを使用することで、投稿を見てもらえる確率が上がります。
ただし、適切なハッシュタグを選ぶことが重要です。
直接フォローの関係ないユーザーにも情報を届けることが出来るため、ハッシュタグには出来る限り画像と関連性の高い人気のあるハッシュタグを多めに入れて投稿しましょう。
エンゲージメントを増やしフォロワー外への拡散も増やす
エンゲージメントとは、ユーザーがどれだけ関心や参加意欲を示しているかのことです。
主にいいねやコメント、シェアなど、ユーザーからの反応が挙げられます。
エンゲージメントの数値が高ければ「質の高い価値ある投稿」と判断され、
おすすめの投稿として表示される可能性が高くなるのです。
フォロワーとのコミュニケーションを大切にし、コメントへの返信やダイレクトメッセージへの返答など、エンゲージメントを高めるためにも日々の積み重ねが大切です。
SNSの運用代行会社に依頼する
ここまで自力で運用するコツをお伝えしてきましたが、SNSの運用代行会社に依頼するのも一つの手だてです。
投稿はもちろん、戦略の立案やアクセス解析などSNSを運用するにあたって、必須となる業務を担ってくれます。
専門的なノウハウを使って短期間で大きな成果が見込めるでしょう。
まとめ
SNS集客のコツについて、いかがでしたでしょうか?
- どういった目的でSNSを運用するのか
- どんなターゲットに発信を届けるのか
- その発信を見たターゲットにどうなってほしいのか
この3つを常に意識してみて下さい。
そして、
- ビジネスと相性の良い媒体を選ぶこと
- コミュニケーションツールとして運用すること
- 地道な投稿を継続すること
この3つを実践すれば、SNS集客の手応えを感じられることでしょう。
大事なのは、新しい手段や媒体の特性を理解し、それを使って何を伝えたいのか、誰に伝えたいのか、どうしたいのかを明確にすることです。
本記事があなたの成功の一助となることを心から願っています。
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