インフィード広告とは?成果を出すポイントやメリットなどを解説

インフィード広告とは?成果を出すポイントやメリットなどを解説

インフィード広告とは、WebページやSNSのコンテンツ内に同じようなフォーマットで掲載されるWeb広告のことです。一見すると広告だと気づかないことも多く、自然にユーザーの目に留まりやすくなります。

本記事では、インフィード広告のメリットや成果を出すポイントなどについて解説します。

目次

インフィード広告とは

インフィード広告とは、スクロールできる一連のコンテンツ「フィード」に表示されるネイティブ広告のことです。主に記事やSNSのページがフィードになります。

Yahoo!JAPANのニュースやInstagramのフィードを見ていても、ページ内のフォーマットと同じような形式で違和感なく入っているために、広告ということに気づかなかったという方も多いのではないでしょうか。

Instagramのインフィード広告

出典:Instagram

こうしたインフィード広告のスタイルは、自動で作成することも、手動で独自に作成することもできます。

ディスプレイ広告との違い

ディスプレイ広告は、画像とテキストを組み合わせた広告という点では、ディスプレイ広告の一種だとも言えるでしょう。

しかし、ディスプレイ広告は上の図右側のようにフィード内に限らず、上部やサイドバーなどさまざまな箇所に表示される特徴があります。

ネイティブ広告(ネイティブアド)との違い

「ネイティブ広告(ネイティブアド)」とは、ブログ記事やSNSなどのWebコンテンツ内と同じようなフォーマットで違和感なく溶け込んでいる広告のことです。インフィード広告はネイティブ広告の中に含まれるため、違うものではありません。

ただ、ネイティブ広告の中にはインフィード広告以外にも、検索連動型やレコメンドウィジェット型などさまざまな種類があります。

関連記事:インフィード広告とネイティブ広告は違う?効果的な運用ポイントも解説

インフィード広告のメリット3つ

①目に留まりやすい、見てもらいやすい

インフィード広告のメリットは、ユーザーの目に留まりやすいという点です。あえて広告枠を作ることなく、記事や投稿コンテンツの中に自然と入っているため、まずはページ内コンテンツの一部として認識されることから見られることが多くあります。

②多くのターゲットにアプローチしやすく、新規ユーザー獲得を狙える

インフィード広告を掲載するWebメディアやSNSでは、高頻度で情報を更新することから、そのたびに多くのユーザーがWebサイトを訪れます。自社サイトでは全く接点のないユーザーから親和性の高い顧客までさまざまな層に幅広くリーチできるでしょう。

③従来の広告より高いクリック率・CVRを見込める

インフィード広告は、従来の広告よりもクリック率が2.2倍と言われ、高いクリック率を見込めるでしょう。また、クリック率だけでなくコンバージョン率(CVR)も1.2倍とされています。ユーザーの興味に沿った広告を最適化していけば、より高いCVRを期待できるでしょう。

インフィード広告の注意点2つ

インフィード広告のデメリットとして次の2つがあり、注意が必要です。

不快感を与えてしまうことも

インフィード広告は記事・コンテンツと区別しにくいことから、クリックしたユーザーからは「騙された気分になる」と回答している割合が77.3%と半数以上にのぼっています。つまり、一部のユーザーはインフィード広告に対して何らかの不快感を持っているということでしょう。

参考:ネイティブ広告で騙された気分に? ジャストシステムがスマホ広告印象調査 -INTERNET Watch Watch

ユーザーに不快感を与えないよう、ユーザーの心理を理解しておくことが重要です。

クリックミスも多い

また、実際に記事だと誤認したユーザーからのクリックミスも多いとみられ、ターゲットユーザーにしっかり届いていない可能性もあります。

インフィード広告を出稿する際には、ターゲットユーザーに響く見出しや画像を制作し、改善していくことが重要です。

インフィード広告が出稿できる代表的な媒体7つ

インフィード広告が出稿できる代表的な媒体として、次の7つがあります。

  • Yahoo!ディスプレイ広告運用型(YDA)
  • Googleディスプレイ広告(GDN)
  • LINE広告
  • SmartNews Ads(スマートニュース広告)
  • Gunosy Adds(グノシー広告)
  • Facebook/Instagram広告
  • X広告

Yahoo!ディスプレイ広告運用型(YDA)

  • ユーザー数国内最大級のポータルサイト上に広告を配信できる
  • 高度なターゲティング機能

Yahoo!ディスプレイ広告運用型(YDA)では、Yahoo! Japanが保有する膨大なユーザーデータを活用し、年齢、性別、興味関心、購買行動などにもとづいて、広告を特定のオーディエンスに向けて配信できます。

以前にWebサイトを訪問したユーザーや、特定のアクションを取ったユーザーに対して再度広告を表示することで、コンバージョンを促進します。

また、日本国内で非常に高い利用率を誇るポータルサイトであり、その多様なサービス(ニュース、検索、ショッピングなど)を通じて広範なオーディエンスにリーチすることが可能です。これにより、広告主は多様なユーザー層にアプローチできます。

Googleディスプレイ広告(GDN)

  • YDAと並んで、代表的なディスプレイ広告
  • ターゲティングの精度が高い
  • レスポンシブディスプレイ広告を活用することで、最適な見出しや画像が自動調整

Googleディスプレイ広告(GDN)は、YDAと並んで代表的なディスプレイ広告となっています。

Googleの豊富なデータを活用して、年齢、性別、興味、行動などにもとづいて、特定のオーディエンスに広告を表示できます。これにより、広告主は見込み客に対してより効果的にリーチすることができます。

また、上記のレスポンシブディスプレイ広告を活用することで、最適な見出しや画像が自動で調整されます。

LINE広告

  • 国内最大級のユーザーにリーチ
  • 月間利用者数7,700万人以上のLINE NEWSにも配信可能
  • ユーザーとの対話などエンゲージメントの促進

LINEは日本国内で非常に多くのアクティブユーザーを抱えており、LINE広告はこの膨大なユーザーベースに対してリーチすることが可能です。特に、若年層から中高年層まで幅広い年齢層に対して広告を展開できるのが強みです。

また、月間利用者数7,700万人以上のLINE NEWSにも配信できます。

このほか、LINEのタイムラインやニュースフィードは、ユーザーが積極的にコンテンツと関わる場所です。インフィード広告もこの文脈に組み込まれるため、ユーザーとのエンゲージメントが高まりやすいです。

インフィード広告から直接LINE公式アカウントに誘導し、友だち追加を促進することもできます。これにより、長期的な顧客関係の構築が可能です。

SmartNews Ads(スマートニュース広告)

  • ユーザー数No.1(2019年10月末時点)のニュースアプリに広告を配信できる
  • ニュースアプリを日常的に利用するユーザーにアプローチ可能
  • 20~50代のターゲットユーザーにリーチできる

スマートニュースは、2019年10月末時点でユーザー数No.1のニュースアプリとなっています。特にニュースアプリを日常的に利用するユーザーにアプローチできることは大きな強みです。20〜50代のターゲットユーザーと相性の良い商材であれば、効果的でしょう。

Gunosy Adds(グノシー広告)

  • ターゲティング精度が高い
  • 大手メディアアプリでの広告掲載
  • 幅広いユーザー層から、若年層から熟年層まで幅広い世代にリーチが可能

グノシーはユーザーの興味や関心にもとづいてパーソナライズされたニュース配信を行っているため、広告のそのデータにもとづいて高精度にターゲティングできます。

また幅広いユーザー層を持っていることから、若年層から熟年層まで幅広い世代にリーチすることが可能です。さまざまなターゲット層に向けたキャンペーンを展開することもできます。

Facebook/Instagram広告

  • facebookとInstagram内の情報・行動にもとづいた高度なターゲティング
  • 詳細な効果測定と分析が可能
  • ソーシャルエンゲージメントの促進
  • ショッピング機能との統合

facebook/Instagram広告は運営元が同じなので、同時出稿が可能です。SNS内の情報・行動にもとづいた高度なターゲティングや詳細な効果測定、分析もでき、最適化・改善がしやすくなっています。

また、広告内においても「いいね!」やシェアなどのSNS内のソーシャルエンゲージメントを促進でき、自然な形でブランドの認知度や親近感を高めることができます。

X(旧Twitter)広告

  • リアルタイム性
  • リツイートによる2次拡散を狙える
  • フォロワーやキーワードから独自のターゲティングが可能

Xはトレンドやハッシュタグを利用したリアルタイムの会話が活発なプラットフォームです。リツイートによる2次拡散を狙える可能性があり、タイムリーな話題に関連付けることで高いエンゲージメントを得られる可能性があります。

また、ユーザーがツイートや検索で使用する特定のキーワードにもとづいて広告を表示します。これにより、関心のあるユーザーに直接アプローチできます。

このほか、特定のアカウントのフォロワーに広告を表示し、そのアカウントの関心を共有するユーザー層にリーチできます。

インフィード広告の料金体系

インフィード広告の料金体系は、広告プラットフォームやキャンペーンの目標によって異なりますが、一般的に以下のような主要な料金体系があります。

クリック課金型(CPC: Cost Per Click)

広告が表示されてユーザーがクリックした場合にのみ料金が発生する課金モデルです。

利点: 広告がクリックされるたびに費用が発生するため、ユーザーの行動(例: Webサイト訪問)にもとづいた支払いが可能で、費用対効果を測りやすいのが特徴です。

使用例:リード獲得やサイト訪問者数の増加を目的とするキャンペーンに適しています。

インプレッション課金型(CPM: Cost Per Mille)

1000回の広告表示(インプレッション)ごとに料金が発生する課金モデルです。「Mille」はラテン語で「1000」を意味します。

利点:広告の表示回数に基づいた課金モデルで、ブランド認知度を高める目的に適しています。

使用例:ブランド認知や視認性を高めるキャンペーンに向いています。

コンバージョン課金(CPA: Cost Per Action)

ユーザーが広告をクリックし、特定のアクション(例: 購入、フォーム送信、会員登録)を完了した場合にのみ料金が発生する課金モデルです。

利点: 直接的な成果(コンバージョン)にもとづいて費用が発生するため、広告主にとってリスクが少なく、費用対効果が高いです。

使用例: eコマースサイトでの販売促進やリードジェネレーションに適しています。

動画再生課金(CPV: Cost Per View)

動画広告が一定時間(通常は数秒)再生されるごとに料金が発生する課金モデルです。

利点: 動画の視聴回数にもとづいて課金されるため、視聴者に対して広告メッセージを伝える機会が確実に得られます。

使用例: 動画コンテンツを通じてブランドストーリーや製品の使い方を伝えるキャンペーンに向いています。

混合モデル

いくつかの課金モデルを組み合わせて、広告キャンペーンの目的や戦略に応じた最適な料金設定を行うこともあります。

利点: 複数の指標にもとづいて課金が行われるため、広告効果を総合的に評価しやすくなります。

使用例: 大規模なブランドキャンペーンや、複雑なターゲティングを行う際に使用されることがあります。

定額課金

一定期間、特定の場所に広告を掲載するための定額料金を支払うモデルです。

利点: 費用が固定されているため、予算管理がしやすく、特定の期間にわたって安定した広告露出が保証されます。

使用例: 特定のイベントや期間中に確実に広告を表示したい場合に適しています。

成果報酬型課金

広告によって達成された成果(例: 売上の一定割合)に応じて料金が発生するモデルです。

利点: 実際の成果にもとづいて費用が発生するため、非常にコストパフォーマンスが高くなります。

使用例: アフィリエイト広告など、成果ベースの広告キャンペーンに使用されます。

インフィード広告が向いている商材・サービス

インフィード広告は、ユーザーの自然なコンテンツ閲覧体験を妨げることなく、さりげなく商材やサービスを紹介できるため、興味を引きやすく、クリックやエンゲージメントにつながりやすいのが特長です。特にビジュアルやストーリー性が重要な商材においては、その効果が高く、ブランド認知から購入促進まで幅広く活用できます

また、キャッチーなタイトルや画像でユーザーの目を引いた後、記事LPで商品の特長やメリットを詳しく説明することで、購買意欲を高めます。

記事LPは、FAQ形式や比較記事など、ユーザーの疑問に直接答えるコンテンツを提供することで、検討期間が長い商品・サービスの購入を後押しします

インフィード広告で成果がでるターゲティング

インフィード広告で成果がでるターゲティング
インフィード広告で成果を最大化するためには、様々なターゲティングを組み合わせることが重要です。成果を出すために効果のあるターゲティングを紹介します。

リターゲティング×インフィード広告

YDNのリターゲティング配信で成果がでているアカウントでは、ほとんどの場合で成果が出やすいでしょう。広告グループの設定画面で、リターゲティングの設定を選択します。

類似ターゲティング×インフィード広告

既存のリストに含まれているユーザーと、似た傾向を持つユーザーに対して配信する手法です。作成した類似ユーザーリストに対して配信します。

サーチターゲティング×インフィード広告

Yahooの各種検索サービスにて、ユーザーが過去30日に検索をしたキーワードをターゲティングして配信すること可能です。Yahooでサーチターゲティングを配信することでの効果が高ければ、同じキーワードリストを活用できます。リターゲティングのリストと重複しないために、訪問ユーザーリストの除外設定が必要です。

インフィード広告で成果を出すポイント7つ

インフィード広告で成果を出すポイント7つをご紹介します。

1. ネイティブなデザイン

インフィード広告は、ユーザーの体験を妨げないことが重要です。広告が自然に見えるよう、掲載するプラットフォームのデザインやトーンに合わせたクリエイティブを作成しましょう。ユーザーが広告であることに気づかないほど、コンテンツとの一体感が高まります。

2. ターゲティングの精度向上

インフィード広告はターゲティング精度が重要です。ユーザーの興味や行動に基づいたセグメントを細かく設定し、最も関心を引きやすいコンテンツを届けるようにします。リターゲティングやカスタムオーディエンスなどの手法を活用することで、広告のパフォーマンスを最大化できます。

3. クリエイティブの質

テキスト、画像、動画のクリエイティブはユーザーの興味を引くものでなければなりません。具体的な価値提案やユニークな視点を盛り込むことで、クリック率(CTR)を向上させることができます。特に、最初の数秒でインパクトを与えることが重要です。

4. 明確なCTA(Call to Action)

ユーザーに具体的なアクションを促すCTAを設定しましょう。広告を見たユーザーが次に何をすべきかを明確に示すことで、コンバージョン率を高めます。「今すぐ購入」「詳細はこちら」など、シンプルでわかりやすいCTAが効果的です。

5. データの分析と最適化

インフィード広告の効果を継続的にモニタリングし、データにもとづいて最適化を行うことが不可欠です。広告のパフォーマンスを分析し、クリエイティブやターゲティングの調整を行うことで、広告効果を最大化します。A/Bテストを活用して、最も効果的な要素を特定しましょう。

6. スマートフォン最適化

多くのインフィード広告はスマートフォンで閲覧されるため、モバイルフレンドリーなデザインとコンテンツが求められます。読み込み速度や表示レイアウト、操作性など、スマートフォンでの体験を最適化することが重要です。

7. ユーザーのフィードバックの活用

ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れ、広告の改善に活かしましょう。コメントやレビューを分析することで、ユーザーのニーズや反応を理解し、より効果的な広告を作成できます。

インフィード広告は、自然な形でユーザーと接触する強力な手段ですが、上記のポイントをしっかり押さえて運用することで、より高い効果を得ることができます。

インフィード広告の運用についてBigmacにご相談ください

本記事では、インフィード広告の基本やディスプレイ広告との違い、料金体系、向いている商材や成果を出すポイントなどについてご紹介してきました。

インフィード広告は、サイト内のコンテンツと同じようなフォーマットで配信できるため、ユーザーの目に留まりやすい反面、ユーザーの不快感を感じさせないような配慮も必要です。複数のコンテンツが表示されるスマートフォンの画面に、いかに広告を溶け込ませ、ユーザーに対してストレスを与えないかを意識することが大切です。

インフィード広告をマスターできれば、低いクリック単価で確度の高いユーザーをサイトに誘導できるので、効果的なインフィード広告を配信する参考にしてください。

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