PPC広告はクリック数に応じて課金されるもので、リスティング広告やディスプレイ広告も含まれます。
本記事では、リスティング広告との違いやメリット・デメリット、運用のポイントなどについて解説します。
目次
PPC広告とは?
PPC広告とは、「Pay Per Click」の頭文字を取った略称です。クリック1回につき広告費が発生する仕組みになっているものをPPC広告と呼びます。
PPC広告の中には、リスティング広告(検索連動型広告)とコンテンツ連動型広告、SNS広告の3つがあります。
リスティング広告との違い
PPC広告にはリスティング広告も含まれており、同じものではありますが、PPC広告の中にコンテンツ連動型広告やSNS広告も含んでいる点が違います。検索連動型広告とコンテンツ連動型広告や、SNS広告はそれぞれ異なるものです。
リスティング広告は、Googleやヤフーなど検索エンジンでユーザーが検索したキーワードにもとづいて表示されるテキスト広告のことで、「検索連動型広告」とも言われます。
上の図のように、広告文はテキストのみとなっています。
関連記事:検索連動型広告とは?ディスプレイ広告との違いも紹介
コンテンツ連動型広告(ディスプレイ広告)
コンテンツ連動型広告は、Webサイトの広告枠に表示されるものです。「ディスプレイ広告」とも言われ、個人のサイト、ブログ、ニュースサイトなどで表示することができます。
上の図のように、テキストや画像で組み合わされた広告で、ユーザーと親和性が高い広告が表示されます。
関連記事:解説!ディスプレイ広告の基本
SNS広告
SNS広告もクリックに応じて料金が発生する仕組みとなっており、PPC広告の一つです。FacebookやInstagram、X、LINEなどのSNSプラットフォームで配信することができ、画像や動画などさまざまなコンテンツを掲載することができます。
関連記事:SNS広告のメリットとは?成果を出すための5つのポイントを解説
PPC広告の費用相場
PPC広告の費用相場や掲載媒体は次のようになっています。
PPC広告の種類 | 費用の相場/月 | 掲載媒体 |
リスティング広告 | 20万~50万円程度 | Google、Yahoo! |
ディスプレイ広告 | 20万~50万円程度 | GDN、YDN |
SNS広告 | 20万~50万円程度 | facebook広告、Instagram広告、X広告、LINE広告 |
PPC広告以外のWeb広告の課金方法
クリック1回につき広告費が発生するというPPC広告以外にも、Web広告では次の課金方法があります。
- エンゲージメント課金
- インプレッション課金
- 視聴課金
エンゲージメント課金:CPE(Cost Per Engagement)
エンゲージメント課金は、ユーザーが広告に何らかのエンゲージメント(反応)をすることで広告費が発生する仕組みです。
インプレッション課金:CPM(Cost Per Mille)
インプレッション課金は、広告が1,000回表示されるたびに課金される仕組みとなっています。
視聴課金:CPV(Cost Per View)
視聴課金は、ユーザーが動画広告を一定時間視聴すると課金される仕組みとなっています。
PPC広告のメリット
PPC広告のメリットは次の通りです。
- 費用対効果を高めやすい
- 成果を測定しやすい
- ターゲティングがしやすい
- すぐに始められ、状況に合わせて修正や停止ができる
費用対効果を高めやすい
PPC広告は、クリックされなければ広告費が発生しないという点がまず大きなメリットです。広告がクリックされた場合にのみ課金されるため、無駄な費用を抑えることができます。
成果報酬型広告であるため、成果が出た場合のみ費用が発生するため、費用対効果の高い広告運用が可能です。
成果を測定しやすい
クリック数、コンバージョン率、費用対効果など、さまざまな指標で成果を測定することができます。広告の効果を定量的に把握できるため、改善点を見つけやすくなります。
低予算からすぐに始められ、状況に合わせて修正や停止ができる
アカウント開設と広告設定を簡単に行うことができ、すぐに広告配信を開始することができます。短期間で効果測定を行い、改善していくことも可能です。低予算から始められることも大きなメリットでしょう。
また、状況に合わせて修正や停止もできます。クリック率が悪ければ、広告の文言を修正したり、広告自体を停止したりということが状況に応じてできることも大きなポイントです。
PPC広告のデメリット
一方でPPC広告には次のようなデメリットもあります。
- クリック単価が高くなる場合がある
- 運用に時間と労力が必要
- 知識が必要
- クリック詐欺のリスクがある
- 成果が出るまで時間がかかる
クリック単価が高くなる場合がある
競争が激しいキーワードや、人気のあるキーワードの場合、クリック単価が高くなることがあります。広告費用が高額になり、収益を上げにくくなる可能性があります。
運用に時間と労力が必要
効果的な広告運用を行うためには、キーワード選定、広告文作成、入札戦略の設定など、さまざまな作業が必要です。時間と労力をかけて運用する必要があります。
知識が必要
PPC広告の仕組みや、効果的な運用方法について理解する必要があります。知識がないまま運用すると、成果が出ない可能性があります。
クリック詐欺のリスクがある
不正な手段で広告をクリックし、費用を発生させるクリック詐欺のリスクがあります。対策を講じる必要があります。
成果が出るまで時間がかかる
すぐに成果が出るわけではなく、時間をかけて改善していく必要があります。根気よく運用することが重要です。
PPC広告運用を成功させるポイント
PPC広告運用を成功させるためには、以下のポイントを意識することが重要です。
- 目標設定
- ターゲティング
- キーワード設定
- ユーザーを引き付ける魅力的な広告文を作成する
- ランディングページの改善
- 効果測定
- 運用
目標設定
まず、PPC広告運用で何を達成したいのか、具体的な目標を設定しましょう。
- 商品の販売数を増やす
- コンバージョン率を上げる
- ウェブサイトへの訪問者数を増やす
- ブランド認知度を高める
など、目標によって必要な施策が異なってきます。目標を明確にすることで、効果的な広告運用が可能になります。
ターゲティング
ターゲットとなるユーザーを明確にし、そのユーザーに刺さる広告配信を行うことが重要です。
年齢や性別、地域、興味関心、行動履歴など、さまざまな条件でターゲティングを行うことができます。ターゲット層を絞ることで、広告のクリック率やコンバージョン率を高めることができます。
キーワード設定
ターゲットとなるユーザーが検索するキーワードを厳選し、そのキーワードで広告配信を行います。
- 商品・サービスに関連するキーワード
- ユーザーのニーズに合致するキーワード
- 競争力の低いキーワード
など、さまざまな要素を考慮してキーワードを選定する必要があります。
ユーザーを引き付ける魅力的な広告文を作成する
ユーザーの興味を引くような魅力的な広告文を作成することが重要です。広告文作成には次のようなテクニックがあります。
- 具体的な商品・サービスの内容を伝える
- ユーザーのメリットをアピールする
- 行動を促すような表現を使う
などを意識して作成しましょう。
ランディングページの改善
広告をクリックしたユーザーがコンバージョンに至るように、ランディングページを改善する必要があります。
- 商品・サービスの情報が分かりやすく記載されている
- ユーザーがスムーズに行動できるようになっている
- コンバージョンポイントを明確にする
など、ランディングページの改善にはさまざまなポイントがあります。
効果測定
広告の効果を定期的に測定し、必要に応じて改善を行うことが重要です。
- クリック数
- コンバージョン率
- 費用対効果
など、さまざまな指標で効果を測定することができます。効果測定を行うことで、改善点を見つけやすくなります。
運用
PPC広告は、運用を継続的に行うことで効果を高めることができます。
- キーワードの見直し
- 広告文の修正
- 入札戦略の調整
など、運用を継続的に行うことで、広告のパフォーマンスを向上させることができます。
PPC広告・リスティング広告の運用ならBigmacにご相談ください
本記事では、PPC広告とリスティング広告との違いが気になった方に向けて、それぞれの定義やPPC広告のメリット・デメリットなどについて解説してきました。
PPC広告は低予算から始めやすく、柔軟に対応できるのがメリットですが、運用には時間と労力がかかり、知識も必要です。
リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などPPC広告の運用やそのほか、インターネット広告の運用はぜひBigmacにご相談ください。
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