貴方はGoogleトレンドをご存じでしょうか?Googleトレンドとは、世界最大級のポータルサイトであるGoogleで、今どのような検索キーワードが話題になっているのかを知ることができるツールとなっています。
今回はGoogleトレンドの使い方や活用方法について解説していきます。
Googleトレンドとは?
「Googleトレンド」とは、Googleが2006年から提供しているサービスであり、世界最大級のポータルサイトであるGoogleで、今どのような検索キーワードが話題になっているのかを知ることができるツールのことを指します。
Googleでは、毎日ユーザーにより多くの検索が行われています。この「Googleトレンド」を使用することにより、世界中のトレンドを把握することが可能となります。
具体的には、以下のようなことが分かります。
・いま話題となっているキーワード
・キーワードの検索回数や、その推移
・ユーザーの関心から分かる関連キーワード…etc
Googleトレンドの他にも、キーワードを調査・分析できるツールは多くありますが、その中でもGoogleトレンドは特におすすめです。おすすめの理由としては、
・抽出期間を「過去1時間」「過去30日間」「過去1年間」「過去5年間」「全期間」等
幅広いバリエーションで閲覧できること
・情報の更新が早いこと
等々が挙げられます。アカウントを作成することなく無料で利用することが可能なため、実際に使用する際にも非常に扱いやすいものとなっています。
また、メールアドレスを登録することにより「トレンド」や「キーワード」・「急上昇ワード」毎の動きを、週1回または月1回の頻度でメールにて把握することが可能となります。
このように、Googleトレンドは今Google内でトレンドとなっているものを調べるのに、かなり親和性の高いツールとなっています。
Googleトレンドの使い方
Googleトレンドとは?でも述べたように、Googleトレンドは現在話題となっている検索キーワードを探すのに、非常に便利なツールです。
この章では、Googleトレンドの具体的な使い方についてご紹介していきます。
調べる
Googleトレンドには「調べる」という項目があります。「調べる」という項目では「任意のキーワードやトピックについての人気度を調べる」ことができます。
ここで「キーワード」と「トピック」という単語が出てきましたが、これらの違いは以下のような内容となっています。
・キーワード:その単語を含んだ検索データが対象になります。例えば「パスタ」というキーワードの場合「パスタ 作り方」「パスタ 東京」等も対象になります。
・トピック:同じ意味である単語の検索データが対象になります。例えば「マクドナルド」と「マクド」「マック」は同じトピックとして扱われることになります。
キーワードやトピックを調べると、その人気の度合いを折れ線グラフにより閲覧することも可能です。この折れ線グラフは、以下の4つの設定項目を設けることができます。
①期間:2004年1月1日~現在まで、日単位、時間単位で細かく期間を設定することが可能です。
②地域:全ての国や地域別に設定することが可能です。地域別では、都道府県単位で設定することも可能です。
③検索タイプ:Web検索、YouTube検索、ニュース検索、画像検索、Googleショッピングなど、どの検索タイプのデータを参照するのかを設定することが可能です。
④カテゴリ:グルメや生活、健康といった特定のカテゴリ別に設定することも可能です。
また「調べる」では、下記の3つの内容も知ることができます。
①関連キーワード:そのキーワードを検索しているユーザーが、他にどのようなキーワードに関心があるのか
②関連トピック:そのトピックを検索しているユーザーが、他にどのようなトピックに関心があるのか
③小規模な地域別のインタレスト:どの地域で人気度が高かったのか
これにより、今まではあまり検索されることがなかったニッチなキーワードでも、いま世間的・時期的に話題となっている「トレンド」を一早く見つける手助けになるかもしれません。
また気になるキーワードは登録しておくことが可能なため、週1回または月1回の頻度でログイン中のアドレスにトレンドを通知することも可能なため非常に便利です。
急上昇ワード
Googleトレンドには「急上昇ワード」という項目があります。「急上昇ワード」という項目では「気になるワードを検索するのではなく、現在トレンドとなっている人気ワードを一覧で閲覧する」ことができます。
具体的には、その日の検索トレンドやリアルタイムでの検索トレンドを、それぞれ国を設定して見ることができます。
その日の検索トレンドでは、トラフィックが急上昇したワードと、それに関連する記事が日別単位で表示されます。リアルタイムでの検索トレンドでは、過去24時間にトラフィックが急上昇したワードと、それに関連する記事が表示されます。
Year in Search
Googleトレンドには「Year in Search」という項目があります。「Year in Search」という項目では「年単位の急上昇ワードをランキング形式で閲覧する」ことが可能です。「Year in Search」は、以前は「ランキング」と表示されていました。
前項目で紹介した「急上昇ワード」が時間単位で閲覧できるのに対し「Year in Search」は年単位の急上昇ワードをランキング形式で閲覧することが可能です。設定した年と任意の年を比較し、検索数が増加したキーワードが表示される仕組みとなっています。
最新の記事とインサイト
Googleトレンドには「最新の記事とインサイト」という項目があります。「最新の記事とインサイト」という項目では「Googleトレンド内でどのような記事が閲覧されているのか、具体的なデータを把握する」ことが可能です。
Googleトレンドのトップページの「もっと読む」というタブをクリックすることで、「最新の記事とインサイト」を閲覧することができます。
選択した話題に対し「人々はどういったデータに関心があるのか?」が具体的に示されているため、分析に非常に便利な機能です。
登録
Googleトレンドには「登録」という項目があります。「登録」という項目では「任意キーワードに関するトピックの最新情報などを、メールにて受け取る」ことが可能です。こちらも週1回または月1回の頻度を選ぶことが可能です。
利用する際には、登録画面から「メールを受け取る頻度」「キーワード」「トピック」「該当地域」を入力することにより登録が完了します。
ジャンルを登録しておくことにより自動で最新情報を受け取ることが可能なため、こちらも活用しない手は無いくらい非常に便利な機能の1つとなっています。
Googleトレンドの活用方法
Googleトレンドの使い方を前章では述べましたが、具体的な活用方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
この章では、Googleトレンドの具体的な活用方法についてご紹介していきます。
トレンド性の高いキーワードの発見
前章の「急上昇ワード」から「トレンド性の高いキーワードを発見」することが可能です。
Googleトレンドで急上昇しているワードを用いることにより、広告の運用やサイトへの流入に大きく貢献させることができます。
関連キーワードからユーザの関心を把握
Googleトレンドでキーワードを検索すると、キーワード検索ボリュームの推移だけではなく、検索されやすい関連キーワードの閲覧も可能です。
この「関連キーワード」は、ユーザーが何に関心があるのかを分析する材料になるため、コンテンツを作成する際に利用することをオススメします。
関連トピックからキーワードの幅を拡大
前項の関連キーワードとは似ていますが「関連トピック」でキーワードの幅を拡大することも有意義な活用方法です。
拡大した関連トピックから「広告の運用で集客をする」「サイトへの流入を大きくする」等の詳細な行動に移すことが可能です。
いま話題となっているキーワードの把握
Googleトレンドは、最大で5つのキーワードを1度に比較して検索することが可能なため、同義であるキーワードの中で最も検索ボリュームが多いキーワードを抽出することにも活用できます。
このように、Googleトレンド内で複数の方法を掛け合わせてキーワードを調査することにより、より効率的にサイトへアクセスを集めることが可能です。
過去に話題となったキーワードの把握
前章の「Year in Search」で「過去に話題となったキーワードを把握」することが可能です。
例えば、過去に話題となった出来事や人物などを話題にする場合、いつどこで何が(誰が)話題となっていたのかを正確に記憶していることはあまりありません…
Googleトレンドでは「急上昇ワード」のデータが2011年より後であれば蓄積されているため、過去に話題となったキーワードを思い出すのに活用することが可能です。
検索推移の変化を把握
Googleトレンドは、数ヶ月単位から年単位でキーワード検索ボリュームの推移を閲覧することが可能です。
季節性があるキーワードであれば、年間でのキーワード検索ボリュームの推移を把握することにより、施策を開始すべきベストなタイミングが分かります。
また季節性がないキーワードでも、検索ボリュームの動向を長期的な目線で確認することにより、対策すべきキーワードを精査することが可能です。
地域別のトレンド変動を把握
キーワードを検索するとき検索区分で「地方」を設定すると、地方別の人気度を把握することが可能となります。
「ターゲットとするキーワードが人気があるのはどこの地域なのか?」を把握することができれば、ニーズに応じたコンテンツを作成するのに利用できるでしょう!
時期別のトレンド変動を把握
毎年似たような時期や季節に需要が増加するキーワードの場合は、Googleトレンドのデータを参照しコンテンツの出稿日を調整することが可能です。
毎年定まった動向を見せるキーワードやトピックは、人気度が上昇する時期を確認した上で、その時期の少し前にコンテンツを出稿すると効果的でしょう!
Googleトレンドとキーワードプランナーの違い
Googleトレンドと似たツールに、キーワードプランナーというものがあります。この章ではGoogleトレンドとキーワードプランナーを比較しながら、どちらを利用した方がオススメなのか、様々な観点から考察していきます。
利用までの手間
Googleトレンドとキーワードプランナーでは「利用までの手間」が異なります。
Googleトレンドの場合は、Googleアカウントを作成しなくても直ぐに活用することが可能です。具体的にはGoogleトレンドのサイトにアクセスし、表示されている検索窓にキーワードやトピックを入力するだけで、検索ニーズを直ぐに活用することが可能です。
これに対しキーワードプランナーの場合は、まずメールアドレスやパスワード等の個人情報を登録し、Googleアカウントを作成する必要があります。具体的には作成したGoogleアカウントで、Google広告の管理画面にアクセスします。アクセス後にGoogle広告の管理画面からキーワードプランナーを選ぶことにより、活用することが可能です。
このように、Googleトレンドとキーワードプランナーでは利用までの手間が異なります。利用までの手間という観点でどちらのツールを選択した方が良いのかというと「Googleトレンド」を利用した方が「利用までの手間」という観点ではオススメです。
月間検索ボリューム
Googleトレンドとキーワードプランナーでは「月間検索ボリューム」の見え方が異なります。
Googleトレンドの場合は、相対的な判断でしか検索ボリュームを閲覧することが出来ません。これに対しキーワードプランナーの場合は、月間での検索ボリュームを具体的に閲覧することが可能です。
しかしキーワードプランナーの場合は、広告を運用をしないと検索ボリュームが「10〜100」といった抽象的な値でしか閲覧できません。具体的な値を確認したい場合は、広告の運用を少しでも行う必要性があります。
このように、Googleトレンドとキーワードプランナーでは月間検索ボリュームの見え方が異なります。月間検索ボリュームという観点でどちらのツールを選択した方が良いのかというと、ケースバイケースというのが正直なところです。
ですが、少しでも広告の運用に費用を投資できるのであれば「キーワードプランナー」を利用した方が「月間検索ボリューム」という観点ではオススメです。
競合性
Googleトレンドとキーワードプランナーでは「競合性」の見え方が異なります。
ツールが異なるため、同じキーワードでも広告を運用している競合の強さの結果が異なる場合があります。
競合の強さは「強・中・弱」の3段階で閲覧することが可能です。あくまで広告の運用における競合性ですが、この競合性はSEO対策のマーケティングにおいても同義であることが多くあります。
このように、Googleトレンドとキーワードプランナーでは競合性の見え方が異なります。競合性という観点でどちらのツールを選択した方が良いのかというと、やはり見え方が異なるため両方をセットで利用した方が「競合性」という観点ではオススメです。
クリック単価
Googleトレンドとキーワードプランナーでは「クリック単価」が異なります。
クリック単価とはGoogle広告を出稿した際に、その広告が1クリックあたりに掛かったコストのことを指します。限られた予算で広告を運用するときや、広告の予算を検討するときには参考にしていきたい指標です。
こちらも競合性と同様にツールが異なるため、同じキーワードでも推定クリック単価の基準に若干の乖離が生まれます。
このように、Googleトレンドとキーワードプランナーではクリック単価が異なります。クリック単価という観点でどちらのツールを選択した方が良いのかというと、やはり基準が異なるため両方をセットで利用した方が「クリック単価」という観点ではオススメです。
関連キーワード
Googleトレンドとキーワードプランナーでは「関連キーワード」の見え方が異なります。
関連キーワードでは、ユーザーが検索したキーワードと関連性が高いキーワードを閲覧することが可能です。こちら関連キーワードについても、前項で説明した月間検索ボリューム・競合性・クリック単価を閲覧することが可能なため、関連キーワードも必ずチェックしておきたいところです。
こちらも競合性やクリック単価と同様にツールが異なるため、同じキーワードでも関連キーワードの見え方に若干の乖離が生まれます。
このように、Googleトレンドとキーワードプランナーでは関連キーワードの見え方が異なります。関連キーワードという観点でどちらのツールを選択した方が良いのかというと、やはり見え方が異なるため両方をセットで利用した方が「関連キーワード」という観点ではオススメです。
Googleトレンドを是非活用しましょう!
本記事では、Googleトレンドの使い方や活用方法について解説しました。
GoogleトレンドはマーケティングやSEO対策だけではなく、広告の運用や記事の作成などにも応用することが可能です。
本記事を参考にSEO対策を実行し、マーケティングに落とし込むようにしましょう!
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