最近デジタルマーケティング業界で注目を集めている「コネクテッドTV(CTV)」。
「コネクテッドTV(CTV)」とは、インターネットと接続しているTVのことです。接続方法は以下の3つです。
- スマートTVで接続する
- ストリーミングデバイスで接続
- ゲーム機等の外部機器で接続
今までは、スマホでの広告運用が主流でした。
しかし、近年の「コネクテッドTV(CTV)」の普及により、テレビ端末で一人一人にあった広告配信が可能になりました。
この記事では「コネクテッドTV(CTV)」とは何なのか、なぜ今注目を集めているのか、分かりやすく解説しています。
初めて聞いた方も、名前だけは知っているという方も、ぜひ参考にしてくださいね!
目次
「コネクテッドTV(CTV)」とは?
先述した通り、コネクテッドTV(CTV)は以下の3つのいずれかを経由してインターネットに接続しているTVのことです。
- スマートテレビで直接接続
- ストリーミングデバイスで接続
- ゲーム機等の外部機器で接続
スマートテレビで直接接続
スマートテレビとは、テレビ自体が直接インターネットに接続され、YoutubeやNETFLIX等の動画配信ストリームサービスいわゆるOTT(オーバー・ザ・トップ)を視聴できるデバイスです。
コネクテッドTV(CTV)のなかでもインターネット機能がテレビに内蔵されているので、追加機器が必要ないのが特徴です。
ストリーミングデバイスで接続
ストリーミングデバイスとは、USB型の小型デバイスです。スマートTVではない従来のTVでも、ストリーミングデバイスをTVに繋げることで、インターネットに接続でき、コネクテッドTV(CTV)化することができます。
有名なところだと、Amazonの「Fire TV」やAppleの「Apple TV」、Googleの「Chromecast」が挙げられます。
ゲーム機等の外部機器で接続
従来のテレビ端末にXbox(Xbox360以降)やPlayStation(PlayStation3以降)などのゲーム機やネット対応のブルーレイプレイヤーなど、外部機器を繋ぎコネクテッドTV(CTV)化できます。
「コネクテッドTV(CTV)」は実際にどれくらいの人が使っているのか
では実際にどれくらいの人がコネクテッドTV(CTV)を使っているのかについて説明します。次の【図表1】を見てください。
データソース:ACR/ex 2015~2021年4-6月、東京50Km圏、男女12~69歳
これは東京50km圏の男女12〜69歳の「TVデバイスのネット結線率」つまり「コネクテッドTV(CTV)の普及率」を表しているグラフです。
2015年には24.5%でしたが、2021年には52.1%と2015年の倍の数値で半数を超える結果になりました。
近年、コロナ禍によるおうち時間の増加に伴って動画ストリーミングや見逃し配信が普及しているため、コネクテッドTV(CTV)を利用する人が増えています。
いま「コネクテッドTV(CTV)」が注目されている理由とは
いまコネクテッドTV(CTV)が注目されている理由として大きく挙げられるのが、「テレビ端末でパーソナライズ化された広告を配信できる」ことです。
従来のテレビでは、特定の人物像に対して広告を配信することができるターゲティング機能が備わっていませんでした。
そのため、自分が見ているCMと年齢や性別、住んでいる場所が違う人が見るCMが同じものになっていました。
しかしコネクテッドTV(CTV)では、各ユーザーのデータに基づいたターゲティングを使用することによって、より一人一人に最適な広告を配信することができます。
こうすることで、従来のTV広告よりもコネクテッドTV(CTV)のTV広告のほうが広告接触後のエンゲージメントが高くなります。
「コネクテッドTV(CTV)」で広告配信するおすすめ媒体3選
コネクテッドTV(CTV)で広告を配信して、効果的にマーケティング活動をするなら、広告媒体をしっかり吟味することが大切です。おすすめの広告媒体は以下の三つです。
- TVer
- ABEMA
- YouTube
コネクテッドTV(CTV)は、媒体によってユーザー層も異なるため、広告主のターゲット層に適した媒体選びが大切です。
TVer
「TVer」とは民放キー局が中心となり運営している公式テレビ番組配信サービスを指します。
TVerでは、テレビ番組を同時配信で視聴できるほか、無料で見逃し配信を視聴できます。
さらに、TVerはユーザーアンケートを実施しており、このデータをもとに効果的にターゲティングできます。
民放キー局が運営しているため安全性が高く、広告詐欺やブランド棄損も回避できます。
また、他のOTT(オーバー・ザ・トップ)では広告がいきなり挿入される事がありますが、TVerでは広告が違和感なく内容に挿入されるため、広告に対する嫌悪感やストレスを抑えられるのも魅力です。
ABEMA
日本国内初の無料インターネットテレビ配信サービスABEMA(アベマ)では、番組の間に広告挿入ができます。
オリジナルのドラマ、バラエティ、人気のアニメなどジャンルは多岐に渡ります。
2022年9月にはダウンロード数8,300万DLを突破しており、多くのリーチ量を持っています。
ABEMAで広告配信するメリットは、ABEMAが連携しているモバイルマーケティング分析プラットフォームが利用できることです。
モバイルマーケティング分析プラットフォームでは、広告パフォーマンスを計測し、可視化・レポート機能から得たデータを元に、効果的なマーケティングを行うことができます。
YouTube
Googleが提供する動画共有サービス『YouTube』の動画コンテンツに広告を配信できます。
YouTubeのメリットは、ゲーム実況やフィットネス動画など動画の配信の自由度が高いことです。
このため広告配信する際に細かくターゲティングできます。
「コネクテッドTV(CTV)」を広告戦略に取り入れよう
コロナ禍によって、コネクテッドTV(CTV)の利用率は今後も増えることが予想されます。
コネクテッドTV(CTV)は従来のテレビではできなかったターゲティングが行えます。
これにより各ユーザーのデータに基づいた最適な広告配信が行え、従来のテレビよりも広告接触後のエンゲージメントが高くなります。
また、おすすめの広告配信媒体は、以下の3つです。
- TVer
- ABEMA
- YouTube
コネクテッドTV(CTV)の広告配信で自社の商品・サービスの売上向上が期待できます。
これを機に自社の商品・サービスの広告戦略に取り入れてみてはいかがですか。
- 最新記事