2023年4月よりYahoo!広告 ディスプレイ広告(以降 YDA)において、LINEアプリ上での広告配信面が拡大し、LINEトークリストの最上部へも配信ができるようになりました。
これにより、企業やブランドは新たなターゲット層にアプローチし、革新的で効果的なマーケティングキャンペーンを展開することが可能になります。
この記事では、YDAとLINEの統合による配信先拡大の詳細について分かりやすく解説します。
今後もYahoo!広告でLINE枠への配信機能が拡大される可能性が高いため、広告運用者としては目が離せません!
目次
YDAからLINE広告枠への配信が拡大
2023/10/01から、Yahoo!JAPANとLINEが一つの会社に統合されるニュースが発表されました。
YDA自体は、LINENEWS面などにもこれまで配信はされていましたが、ついにLINEアプリのトークリスト画面最上部の広告枠に、YDAの配信が可能になります。
LINEトークリスト面に配信する際のポイント
今回のLINEトークリスト面配信開始によって挙げられるポイントは、下記の通りです。
- レスポンシブディスプレイ広告のみが対象
- プレースメントの指定・除外
レスポンシブディスプレイ広告のみが対象
現在の配信対象は、レスポンシブディスプレイ広告のみが対象であり、リスティング広告は対象外です。Web広告が表示された際、右上の角に「i」のマークが入っているものがYDAの広告ということになるようです。
今後、順次拡大・追加予定と述べられているため、動画広告など種類が増えることを期待しましょう。
プレースメントの指定・除外
LINE枠への配信をテストする際には、プレースメントターゲティングにて下記のように指定し、プレースメントリストを作成する必要があります。
例)
iOSアプリの場合「itunes.apple.com/(アプリID)」
Androidアプリの場合「play.google.com/(パッケージ名)」
なお、LINEアプリ内の、掲載面の指定はできませんので、あらかじめ注意が必要です。
広告を配信する際の注意点
YDAを活用してLINE面に広告配信する際には、下記の重要なポイントに注意する必要があります。
- LINEトークリストに絞った成果や配信の指定はできない
- 画像の表示のされ方に注意
- LINE広告ネットワーク/LINEファミリーアプリに絞った成果や配信の指定はできない
ここでは、LINE広告枠に配信する際の注意点を上記3つに分けて紹介します。
LINEトークリストに絞った成果や配信の指定はできない
LINEトークリスト最上部に絞った成果を調査したり、配信先の指定をしたりすることはできません。
ただ、YDAにはプレースメントターゲティングといったユーザーを絞り込む設定方法があり、LINEトークリスト最上部を含むLINEアプリ全体であれば、プレースメントリストを作成しての配信、または除外が可能です。
プレースメントターゲティングとは、広告の掲載面を広告の運用者が指定して広告配信するという機能となります。
LINEアプリ面に絞った広告配信がしたい場合には、必ずプレースメントを設定しましょう。
画像の表示のされ方に注意
LINEアプリへ配信される画像サイズは、「1:1」のスクエア「1.91:1」の横長、どちらも対象です。しかし、LINEトークリスト面は、LINE NEWS面と比べ、画像サイズが小さくなります。
そのため、画像が細かったり画像内に文字が入っていたりすると、視認性が低下してしまう恐れがあります。また、画像の四隅が丸く加工される場合があります。
Yahoo! JAPANの規定範囲内でのトリミングとなりますので、画像が縮小された時の見え方が心配な場合は、テキストが挿入されていないバナーに変更する。状況に応じて、LINEアプリをプレースメントから除外することを検討しましょう。
LINE広告ネットワーク/LINEファミリーアプリに絞った成果や配信の指定はできない
LINE広告ネットワークはLINEアプリ、LINEファミリーアプリ以外のパートナーアプリにリーチすることができる、モバイルアドネットワークです。主要なパートナーアプリとしては、クックパッド、ウェザーニュースなどがあります。
LINEファミリーアプリは、LINE社が提供しているLINEアプリ以外の総称で、「LINEマンガ」や「LINE GAME」など、様々なアプリが対象です。
LINEアプリだけでなく、LINE広告ネットワークやLINEファミリーアプリが配信先に加わることで、更に多くのユーザーへ届けられる可能性があります。
広告の配信先は「配信先URLレポート」で調査ができますが、LINE広告ネットワーク/LINEファミリーアプリ経由の配信を調査することはできません。
もし、LINE広告ネットワーク/LINEファミリーアプリを経由した配信先を制御したい場合は、配信先のURLを見て、配信先URLレポートから除外設定することも検討しましょう。
LINE面へ配信するメリット
YDAからLINE面に配信できるようになったことで、どのようなメリットがあるのか解説します。
メリットとしては下記2点が挙げられます。
- アクティブ性が高いトーク画面の最上部に表示できる
- 幅広い年齢層のユーザーにリーチできる
アクティブ性が高いトーク画面の最上部に表示できる
LINEトークリストは、LINEサービスのなかでも最もアクティブ性が高い場所です。
LINE使用ユーザーのほとんどが訪れるため、SNSをあまり使わないユーザーの目にも触れる機会があります。
幅広い年齢層のユーザーにリーチできる
LINEトークリストは、年齢問わず誰もが訪れ、ダイレクトなコミュニケーションが行われる場所です。広告をこの面に配信することで、ユーザーとの直接的な接触が可能となり、メッセージを、より効果的に伝えられます。
また、トークリストはユーザーが頻繁に目にする場所であり、広告が目に留まりやすい状況といえるでしょう。そのため、高い視認性とクリック率も期待できます。
特に、LINEトークリストは求人広告が目に留まりやすい環境が整っています。これによって、求職者とのリアルな対話を通じて企業や仕事の魅力を効果的に伝えられます。
まとめ
この記事では、YDAからLINE面への広告配信について、広告の掲載枠、配信の条件、広告配信するメリットなどについて解説しました。
YDAからLINEトークリストへの広告配信の拡大は、広告主にとって直接的なユーザー接触と高い視認性を提供します。精密なターゲティングやリッチメディアの活用、リアルタイムな効果測定と最適化が成功の鍵となります。
これらの取り組みと、戦略的な広告キャンペーンの組み合わせが、より効果的な結果を期待できるでしょう。
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