これから海外通販を始める人へ! メリットから開業方法まで徹底解説

これから海外通販を始める人へ! メリットから開業方法まで徹底解説

ネットショップ作成サービスの普及により、日本国内向けだけでなく、海外に向けたネットショップも誰でも手軽に開設出来るようになりました。

そこで今回は、海外向けネットショップが国内用と違う点、開業のメリット・デメリット、開業する際のおすすめサイトを徹底解説します!

海外向けネットショップが国内用と違う点

海外向けネットショップが国内用と違う点

国内向けネットショップと海外向けネットショップは見た目が変わらないため、同じように販売できると思いがちです。しかし、それでは運用時に不具合が生じてしまう可能性があります。

下記では、どのような点が国内向けと海外向けとで違うのかを説明します。

各国の言語や通貨で表示できるような多言語化

外国から日本のサイトを見ようとした際、日本のサイトなので日本語で書かれています。その場合、日本語がわからないと何を書いているかが全く分からず、日本語の分かる人に限られた狭い範囲での商売になってしまいます。それに加えて、海外の購入者のお問合せメールの返信にも相手側の言語で対応しなければなりません。

そのため海外向けネットショップは、国内向けネットショップと違い、英語や中国語を始めとした多言語展開できる機能が備わっている必要があります。また、通貨も、国や地域に合わせて自動で変換してくれる機能が備わっている必要があります。

海外のユーザーが利用している決済手段

海外向けネットショップは国内向けネットショップと違い、たくさんの決済方法があり、日本ではあまり聞かない決済方法も海外では主流となっていることもあります。例えば、日本ではクレジットカードや代引き決済が一般的ですが、中国ではPayPalなどの第三者決済サービスが海外向けネットショップにおける支払方法の70%を占めます。

国によって利用率の高いサービスは異なります。そのため、自社の対象としている国に適した決済方法を選択しなければいけません。

海外ユーザーの住所が入力できる点

商品を購入しようとしても、日本の住所入力フォーマットだと海外の住所は入力できません。そのため、海外ユーザーが自国の言語で住所入力できるかを確認しておかなければいけません。

海外ユーザーへ向けての配送手段

海外発送にはEMSやクーリエ、国際eパケット、船便など様々な発送方法があり、どれを選ぶかによって配送日数や配送手数料が変わっていきます。到着をとにかく急いでいるなら、クーリエを使うと多くの国に1〜2営業日で荷物を発送できます。時間がかかっても構わない荷物であれば、EMS、国際eパケット、船便を利用するようにしましょう。

国や地域によっては対応していない発送方法があるので、あらかじめ検討している発送方法が使用可能か確認しておく必要があります。

海外向けネットショップのメリット・デメリット

海外向けネットショップのメリット・デメリット

国内向けネットショップと比べるとややコストがかかってしまう海外向けネットショップですが、やはりメリットも大きくなります。メリット・デメリットを理解した上で、進出を検討することが大切です。

それでは、海外向けネットショップ開業のメリット・デメリットを解説していきます。

メリット

販路が拡大できる

対象を日本国内のみに限定したネットショップでは、少子高齢化や人口減少などの問題から売上には限界があります。海外向けネットショップでは実店舗と違って、国や地域を限定せずに販売対象を広げられます。特にECが盛んな中国では人口が約14億人で、日本の10倍以上にもなります。

そのため、海外向けネットショップを開設すると、今よりも多くのユーザーを取り込むことができ、対象の国や地域に合わせたマーケティングを効果的に行えれば、大幅な売上アップも期待できます。

低コストでビジネスを展開できる

海外通販以外で海外で自分の商品を販売するとなると現地に実店舗を構える必要があります。実店舗を持つとなると現地調査して事業を営むのに最適な土地を選び、土地を購入して建物を建築しなければなりません。土地の購入や賃貸、内装や建築はもちろん、仕入れや人件費など、莫大な費用がかかります。よほど大手の企業でない限り、海外に実店舗を持つのは現実的とは言えません。

一方で、すでに販売している商品があれば、海外向けネットショップを始めるために必要なものは外国語のウェブサイトのみで、簡単にビジネスを展開できます。

成長率が高い市場である

外出せずにネットを活用して買い物をする「巣ごもり消費」の影響により、世界のEC市場が大幅に成長しています。今後も、その市場規模はより成長していくと予想されます。
そして、その成長率は、海外向けネットショップを開業する人にとって大きなメリットになります。

デメリット

コストが国内向けよりも大きい

国内向けのネットショップと比べると関税・輸送コストが高くなります。さらに通関手続きや海外発送の準備も手間がかかります。関税は原産国や輸入品目、個人輸入か小口輸入かによって決まります。関税や送料を抑える方法などを確認した上で、客側に正確な価格を提示できるようにする必要があります。

禁輸品目や法律の違い

国内では販売可能でも、海外では輸出入が禁止されているケースもあります。法規制で許可されていない商材を販売すると、トラブルになりかねません。そのため進出先の国の事前リサーチや定期的な情報更新は必須と言えます。

クオリティ管理の難しさ

国際郵便や海外宅配便は、国内輸送と比べて輸送距離が長いことはもちろん、乱雑に扱われる可能性があり、輸送過程で破損や紛失するリスクが高くなります。そのため、商品の品質維持の難易度が上がる場合が多いです。海外発送する際は、商品が壊れないよう緩衝材などを使用する必要があります。

海外に向けてネットショップを開業・販売する二つの手段

海外に向けてネットショップを開業・販売する二つの手段

海外向けネットショップを開業するには、海外モールに出店する、または海外対応可能なECサイトを作る、という二つの方法があります。それぞれどんな方法なのか、メリットとあわせて紹介します。

方法1. 「eBay」などの海外モールへ出店する

「モール」とはたくさんのショップが集まった、ウェブ上のショッピングモールサイトのことです。日本国内で言えば、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどの通販サイトが挙げられます。これに対して、中国の淘宝(タオバオ)、アメリカのeBayといった海外向けネットショップ専門のウェブモールもあります。

大手モールに出品する一番のメリットはその知名度です。宣伝や集客を自分でしなくても、オープン直後からある程度の人が自社商品を閲覧してくれるでしょう。

関連記事:【2024年版】海外ECサイトランキング!おすすめをご紹介

方法2.「BASE」などで海外対応可能なECサイトを作成する

海外向けネットショップを開業するもう一つの方法は海外向け自社ECサイトを作成することです。自社ECサイトでは「BASE」や「Shopify」などが有名です。前述の「海外モール」がショッピングモールに出店するイメージであるのに対して、自社ECサイトは個人で店舗を構えるようなイメージです。

以前は自社でECサイトを運営するにはサイトをイチから構築しなければいけなかったため、とても難易度が高く、専門的な技術とコストが必要でした。しかし、ネットワーク技術の発展により、プラットフォームを利用すれば簡単に作れるようになりました。

メリットは海外モールで出品した時と比べて、利益率が高く、自社製品のブランド化がしやすい事です。しかし、モール型のように一定の集客力が備わっていないため、しっかりとした集客対策を取らなければいけません。

関連記事:越境ECを始めたい方必見! Shopifyなら簡単に越境ECを作れる理由

海外向けのネット販売・開業ができる国内サービス

海外向けのネット販売・開業ができる国内サービス

海外向けネットショップが開業できる有名なプラットフォームを4つご紹介します。

 eBay

eBay(イーベイ):アメリカ

出典:eBay

eBayは1995年にアメリカでオープンし、現在190ヶ国に出品でき、世界に1.8億人のアクティブユーザーがいる世界最大級の海外モールです。

アメリカ以外にもカナダやイギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、東南アジアなど世界各国にユーザーを多く持つため、これらの国を対象としたネットショップを開業したいすべてのショップオーナーが出店すべきモールです。

タオバオ(淘宝)

タオバオは、中国国内におけるEC市場の総取引額の約80%以上のシェアを誇るアリババグループが設立したオンラインモールです。

販売されている商品やサービスも多岐にわたり、銀行の口座番号や動画編集のスキルまで、ありとあらゆるものが販売されています。さらに条件さえ満たせば、個人でも出店できます。

Shopify

Shopify(ショッピファイ)

出典:Shopify

Shopifyは世界175カ国、数百万以上の店舗で利用されている世界最大のEC作成サービスです。

初期費用がいらず、月額$29からのサブスクリプション形式で、手軽にECサイトを開設できますウェブに関する知識があまりなくてもデザイン性の高いECサイトが始められること、さらにクラウド型のため日々バージョンアップしていく、現代のニーズに柔軟に対応できる点がShopifyの魅力です。

創業からわずか10年程でECサイト世界No.1利用者数を誇るサービスになりました。2017年には国内向けにローカライズされ「靴下屋」、MR.CHEESECAKEなど多くの国内企業が導入しています。

BASE

BASE(ベイス):日本

出典:BASE

BASEは4年連続ネットショップ開設実績No.1の無料で誰にでも手軽にネットショップを開設できるサービスです。

BASEの一番の魅力は、初回登録費や月額料金がなく、無料でネットショップを運営できることです。商品が売れたときに決済手数料とサービス手数料がかかりますが、ショップの売上げよりも維持費が高くなることがないので赤字になる心配がありません。

さらに、ネットショップ運営のコツを教えてくれるセミナーを開催するなど、初心者向けサポートが充実している点も人気の要因です。

海外向けネット通販で成功させるために

国内向けの販売と違い、いくつかの注意点がありますが、その分、海外向けネットショップには可能性があります。

開業には、海外向けECサイトを作成するのがおすすめです。サイト構築の質の良さで集客に影響が出ます。海外向けECサイトの特徴を理解し、市場調査を怠らない事が成功のポイントです。

マーケティングでお悩みでしたら、
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