個人向けとして利用者が急増していたSNSですが、近年SNSの需要が高まりつつあり、SNS広告を活用している企業が多いと思います。デジタルマーケティングに力を入れている企業は、Instagram(インスタグラム)広告の配信に力を入れる傾向にあります。Instagramは、世界で約2億人のユーザーが利用しているサービスです。
また、利用者も増加傾向のため、リーチ数なども獲得できる効果が期待されています。今回は、Instagramストーリー広告の出稿方法と成功事例をご紹介します。
ストーリーズ広告とは
Instagramには、1日で消えるストーリーズ投稿があります。Instagramストーリーズ広告は、フォローしているユーザーのストーリーズの間に表示されます。また、ユーザーの目に留まりやすくリーチ数も増加傾向です。ストーリーズは24時間で消えてしまいますが、広告は配信期間中であれば表示され続けます。
ストーリーズ広告の特徴
ストーリーズ広告はスマートフォンの全画面に表示される点が最大の特徴です。その他の配置はフィード面に配信されるため、オーガニック投稿に埋もれてしまいユーザーの興味を引けないケースもあります。
しかし、ストーリーズ広告は全画面に表示されるため、掲載できればほぼ確実に見てもらうことが出来ます。一方、広告をスキップすることも簡単なので、最初の数秒が最も重要になります。
また、遷移先に移動するにはクリックか上方向へのスワイプアップを行います。そのため、標準仕様で上方向への矢印も表示されます。オーガニック投稿等に比べ、遷移先へ移動させやすいという点も特徴です。
Instagramストーリーズ広告に使う画像の規定
Instagramストーリ-ズ広告では、15秒以内の動画と静止画を利用することができます。静止画の場合、スキップされない場合は3秒間表示されます。素材のアスペクト比が条件に満たしていない場合、広告を配信することができないので、素材のサイズをしっかり把握しておきましょう。
Instagramストリートの推奨要件
推奨サイズは1080× 1920px(アスペクト比9:16以上)、最小サイズは600×1067pxです。容量は30MB以下で、ipgまたはPNGの画像形式のみです。動画は再生時間15秒以内で容量は2GB以内。形式はmp4またはmovで解像度は720p以上です。
公式サイト:https://www.facebook.com/business/ads-guide/video/instagram-story/traffic
Instagramストーリ-広告の出稿方法
素材の準備ができたら、Instagramストーリ-広告を早速作成しましょう!ちなみにInstagram広告は広告のコメントに返信できませんが、Instagramアカウントは不要です。
キャンペーンを設定する
広告の目的を設定しましょう。Instagramストーリ-広告で設定できるのは、リーチ、トラフィック、アプリのインストール、動画の再生、コンバージョンのみになります。
広告セットの設定
配信するターゲットの設定を行いましょう。Facebook広告と設定は同じで、カスタムオーディエンス・地域・年齢・性別の設定を行います。広告セットの設定が終わったら、配置の設定を行います。「配置の編集」を選択し、Instagramの「フィード」「ストーリ-ズ」を選択しましょう。
予算、掲載期間の設定も、Facebook広告と同様です。
広告作成
広告作成時には、Facebookページの他にInstagramアカウントを選択します。
※アカウントがない場合はFacebookページのみで大丈夫です。広告文・リンクを入力したら、広告で使用する素材をアップロードします。
配信時のサムネイルを選択することができます。サムネイルでリーチ数に影響を与える可能性があるので、サムネイル選びは慎重に行いましょう!ストーリー広告でも、ユーザーの行動を促すことができるフレーズの「コールトゥアクション」を選択できますので、商材に合わせて選択しましょう。
ストーリーズ広告の成功事例
ここからは企業がストーリーズを活用した成功事例を見ていきましょう。ストーリーズで効果を高めたい方は、成功事例を取り入れてみるのが有効です。
ストーリーズの特徴を活用した投稿内容にし、成功した事例を4つ紹介します。
成功事例:ゼクシー
画像引用:Instagram Business
メインのドレスが映えるように、全体を通して、シンプルな構成になっています。ドレスのカラー説明を手描き調の欧米風のフォントで記載。その他には、ストーリーズは画像だと飛ばされやすいという傾向分析から、動きをつけています。
また、ストーリーズ経由でアプリストアへ移動できることを知らないユーザーにアプリストアへ誘導するためのアクションも取り入れています。
成功事例:花王
画像引用:Instagram Business
花王は、テレビCMは使わず、InstagramとFacebookを軸としたデジタル施策を展開しました。全画面表示のストーリー広告を掲載したことによって、ターゲットとなる層への認知と購入意向を向上させた事例です。
成功事例:SK-II
画像引用:Instagram Business
約2週間の配信期間にSK-IIはFacebook・Instagramのフィードのみと、Instagramのストーリーズに広告を配信する場合とABテストの検証も行いました。
ターゲットは18歳~54歳の女性と広めに設定。ストーリーズ広告とフィード面への配信としており、18歳~54歳の女性に対し、広告の想起率が大幅に上昇。
成功事例:ツヴァイ
画像引用:Instagram Business
資料請求を促すために広告のストーリー性を高めたことで、効率的にサイトへの誘導を行えました。ステッカーやテキストを広告に使用し、オーガニックのストーリーズ投稿に馴染む動画を作成し、見た人が興味を惹かれる広告を作成し、結果を出しました。
2つの事例以外にも、事例が載っているサイトも見てみてください。Instagramストーリー広告の出稿方法と活用事例にInstagramストーリー広告のアップデート情報も載っています。
Instagramストーリー広告の活用方法
ユーザーに直接アプローチするアセットの方法はお分かり頂けたかと思いますが、より良い広告の効果を発揮するために、何を意識し掲載することが重要なのか、お伝えします。
関連度スコアを意識しよう
Instagramストーリー広告だけではなく、Facebook広告にはユーザーの広告への反応を数字で表した「関連度スコア」があります。関連度スコアは1~10段階の数字で評価され、10が一番良い評価です。関連度スコアが良い程、広告を配信するコスト低下に繋がります。
そのため、広告を運用していく上で重要な指標になります。関連度スコアはインプレッション数が500回以上にならないと、表示されません。関連度スコアが下がってしまった場合は、画像の変更・広告文の見直しを行いましょう。
冒頭にブランドの要素を入れよう
画像・動画でストーリー性を伝えることは重要ですが、動画が長すぎたり伝えたいメッセージが出てくるまでに時間がかかったりしてしまうと、広告を見られない傾向にあります。成功事例の広告の傾向を分析すると、短く、冒頭に必ずブランド要素を含んでいます。広告の冒頭に伝えたいメッセージを含むようにしましょう。
オーガニック投稿に馴染む広告を配信する
Instagramストーリー広告はオーガニック投稿の間に配信されるので、オーガニック投稿に馴染む広告にすることで、ユーザーのが自然と広告を見るため、リーチ数の獲得を狙えます。成功事例でもお伝えしたGIFスタンプ・テキストだけではく、フェイスフィルター・ブーメランなどのクリエイティブツールを使うのがオススメです。
ユーザーの行動を促すフレーズを分かりやすくする
Facebook広告・Instagram広告ともにCTA(コールトゥアクション、行動喚起)に誘導する機能があります。商材に合わせたCTAを設計することが重要です。スワイプ時にランディングページの一部が見えるようにしたり、目が行くように点滅や色を変える企業も多いので、ぜひ活用していきましょう。
Instagramストーリー広告を始めてリーチ数を獲得しよう
年々利用者数が増えているInstagramをうまく活用し、より多くのユーザーに広告を配信しましょう。関連度スコアを意識し、オーガニック投稿に馴染む広告を配信すれば、今よりもリーチ数を獲得することができます。
一緒にInstagramストーリーズ広告を極めましょう。