WEB集客において、バナーはユーザーの印象を左右する重要な要素であり、魅力的なバナーを設置することでクリック率などの向上が見込めます。
しかしバナー制作を依頼するにあたり、「バナー制作の費用はいくらくらいかかるのか?」「外注先をどう決めればいいのか?」と悩む方も少なくないと思います。
この記事では、バナーを作成する費用の相場から外注先の選び方まで、徹底解説していきます。
バナー制作の費用はサイズや種類によって異なる
バナーを制作するにあたってかかる単価は、サイズや種類によって異なります。
バナーは静止画像だけでなく、アニメーションバナーも含まれます。
アニメーションバナーはユーザーの注目を集める効果がありますが、作成工数がかかるため価格が高くなる傾向があります。
また、特定の商品を撮影する必要がある場合、人件費や作業時間の増加によりコストが高くなる傾向があります。
バナーも 様々なサイズのものがあります。
大きなバナーはユーザーにとって見やすくなりますが、その分小さなバナーに比べて費用が高くなってしまうので注意しましょう。
費用別バナー制作の料金相場
バナーには数多くの種類があり、種類によって1点にかかるバナーの費用を解説していきます。
①静止画バナー
「静止画バナー」は、静止画から作成されたバナーです。
主にWEBサイトやSNSで公開するグラフィック要素として使用されます。
制作費用は2,000円〜10,000円程度です。
広告の規模が大きいほど、費用が高くなる傾向があります。
静止画バナーは存在が薄いので、ユーザーに気付かれない可能性があります。
また、限られたスペースに情報が詰め込まれているため、見せ方にも工夫が必要です。
その一方、他の規格に比べて非常に安価に製造することができますので、低コストで大量のバナーを作成したい場合には、静止画像バナーがおすすめです。
②ボタンリンクバナー
「ボタンリンクバナー」とは、ボタン型のバナーのことです。
このバナーは、リンクを使用してユーザーを特定のWEBページまたはアプリケーションに誘導します。
ボタンリンクバナーは、コンテンツやクリックを促進するためにWEBサイトやソーシャルメディアなどで使用されます。
ボタンにはさまざまな種類がありますが、最も一般的なのは、WEB サイトでよく見かける「詳細はこちら」または「登録はこちらをクリック」と表記されているバナーです。
値段は1,000円〜。
③動画広告バナー
「動画広告バナー」とは、動画を利用した広告のことをいいます。
WEBサイトやSNSなどで利用される広告の一種で、閲覧者により多くの情報を伝えるために利用できます。
動画広告には、動画を再生するボタンが付いていることがよくあります。
このような広告により、視聴者は自分のペースで再生を開始でき、企業やブランドの伝えたいメッセージをより理解することに役立ちます。
動画が含まれるため他のバナーに比べて相場は高く、3万円〜100万円程度です。
動画の品質や作業時間によって価格が大きく変動するため、1つの商品を注文する場合でも、他のバナーに比べて価格幅が広くなります。
外注する際は、見積もりなどを事前に確認しておくと良いでしょう。
④アニメーションバナー
アニメーションバナーにはHTML5形式とGIF形式の2種類があります。
WEBサイトやSNSなどで利用される広告の一種で、動きを取り入れたイラスト、テキストなどによって閲覧者に多くの情報を理解してもらえます。
制作時には アニメーションのデザイナーに依頼することも可能です。
GIF形式は動画と静止画の中間の形式であり、動画より小さいですが、十分な情報が得られます。
費用は7,000〜8,000円程度ですが、作業時間が多い場合は10,000円程度になることもあります。
HTML5ではバナーはHTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を使って作成されるため、プログラミングスキルがないと作成することが困難です。 価格は2万円程度です。
サイズ別で見るバナー制作の料金相場
次はサイズ別の料金の相場についての解説です。
バナーのサイズによって費用が変わっていきます。
① 極小サイズ
300px程の非常に小さなバナーのことを指します。
制作費用は1,000円〜3,000円です。
これには、120x60pxおよび 133x55pxのスマートバナーが含まれており、スマホよりも小さいサイズで使用する目的で作成されています。
② 小サイズ
小サイズは550px程のサイズのことを指します。費用は4,000円〜5,000円です。横長の長方形(300×250px)や正方形(200×200px、250×250px)などの形状があります。
③ 中サイズ
中サイズは900px以下のサイズのことを指します。
費用は5,000〜9,000円程度です。形状に関しては、縦長長方形や横長長方形のものなどが多くタブレット用などに使われます。
④ 大サイズ
大体の費用は6,000〜10,000円で、1500px程の大きさになります。トップページ(ホームページ)に表示されるサイドバーや大きいものが一般的です。
制作会社に依頼する場合
バナー制作をする際、制作会社かフリーランスのどちらかを選び依頼することになります。
制作会社に依頼するメリット
制作会社に依頼すると次の4つメリットがあります。
① 品質保証:企業では専門スタッフと豊富な経験があり、品質を保証できます。また、多様なスタッフが在籍しておりますので、様々なご要望にお応えすることが可能です。
②コミュニケーションによる効果 : 企業には専門的なコミュニケーションと交渉を促進する専門スタッフがいるので安心して任せられます。
③納期保証:会社にも法人などがかかってくるので、納期は厳守しています。
④ 技術サポート : 企業には専門スタッフがおり、技術的な問題に対応できます。 一般に、品質と納期が保証され、作業が確実に行われる可能性が高いことが利点です。
制作会社に依頼するデメリット
しかしメリットもある分デメリットも存在します。デメリットは以下の2点です。
①費用 :企業は個人でやっているフリーランスとは違い、依頼すると人件費や技術面、ソフトの使用料での費用がかかり、フリーランスよりもかかる費用が高い場合があります。
② 柔軟性のなさ : 企業には決められた作成手順や方法が存在するため、変化や調整に適応することが難しい場合があります。
つまり、フリーランスに比べてかかる費用は高くなりますが、その分品質や納期は保証されています。
フリーランスに依頼する場合
フリーランスのメリット・デメリットも見ていきましょう。
フリーランスに依頼するメリット
フリーランスに依頼するメリットは次の4つです。
①経験とスキル : フリーランスは特定のスキルと経験を持っています。バナー制作を得意とするフリーランスを選ぶことで、高品質なバナーを作成することができます。
②コスト削減:フリーランスは制作費のみなので給与や福利厚生などのコストがかからず、コストを削減できます。
③納期の短縮 : フリーランスは案件の量に応じて作業スケジュールを調整することが可能なので、時間があれば納期を短縮できます。
④連絡のしやすさ : フリーランスは個人とのやり取りが容易であるため、連絡や修理リクエストへの対応が簡単です。
フリーランスを依頼することの利点は、時間とお金を節約できることです。
では 一方で、デメリットは何があるのか見ていきましょう。
フリーランスに依頼するデメリット
フリーランスのデメリットは、次の3つが挙げられます。
① 不均一な品質: フリーランスは個人であり、品質が常に保証されるわけではありません。
②保証なし: フリーランスは個人であり、自分の仕事を支持したり責任を負ったりすることはできません。
③ 納期の遅延: フリーランスは仕事の量に基づいてスケジュールを調整できますが、納期の遅延が発生する可能性もあります。 フリーランスになることのメリットとデメリットは紙一重であり、個人の影響力が大きい特徴と言えるでしょう。
フリーランスは個人の技術や経験によって左右してしまうのが特徴と言えます。
なぜ価格差が出てしまうのか?価格の違いが出る理由
バナーを作成する場合、会社によって価格に大きな差はありません。
同じサイズのバナーでも高い場合もあれば安い場合もあります。
文字だけであればシンプルなので費用は安くなりますが、写真やイラストを加えると費用は高くなります。
デザイン会社に資料作成を依頼する場合は特にコストが高くなります。
また、静止画ではなくアニメーションなどの動きを見せたい場合は2倍以上の料金がかかるので注意が必要です。
バナー制作の費用を安く抑えるためには
バナー制作の見積もり費用を抑えるコツを知っておくことで、事前にコスト削減対策を行った上で制作依頼をすることができます。
費用を抑えるためのコツをいくつか詳しく見てみましょう。
①必要な素材や画像は用意しておく
バナー作成に必要な材料を発注者が事前にご用意いただくことでコストを削減できます。
自社製品の写真や使いたい素材など、自分で制作できるものは自分で制作することで、別途材料費や撮影費がかからなくなります。
バナーに添付するテキストのスクリプトを用意することで費用を安く抑えることができます。
②デザインの方向性などをあらかじめ考えておく
作りたいデザインを事前に考え計画することで、コストを節約できます。
デザイン提案をすべてバナー制作会社に依頼すると、デザインの制作費が高くなってしまいます。
一方、事前にキャッチコピーやデザインの方向性を決めておけば、その分、要求される労働時間は減り、費用を抑えることにつながります。
また、デザイン案を自分で作成できれば、自社とメーカーのデザイナーとの間での誤解を避けることができます。
③どのくらい依頼できるかを知っておく
「バナーひとつひとつにこだわりたいので、モデル撮影や商品写真撮影はお任せしたい」と言っても、すべてのデザイン会社やWeb制作会社が撮影できるわけではありません。
すべてを会社に任せる場合は、写真撮影であればコピーライティングまで考えられるかなど、自分がどこまで対応できるかを確認しておきたいですよね。
バナー制作を他社に委託する方法でも問題ありませんが、委託先が増えると通信コストが発生します。
バナーを費用を安くし、結果につながる広告運用にしましょう
バナーのデザインや文言は集客にとって非常に重要な要素です。
サイズごとの相場を知っておくと予算を決めるのに役立ちます。
また、価格にはデザイン費用、撮影費用、コーディング費用などの諸費用が含まれております。
予算が限られている場合は、どこをカットするかを明確にすることで、コストを抑えながら目的に合ったバナーを作成しやすくなります。
初回相談・見積りが無料の会社もありますので、少しでも気になることがあればまずは相談してみてはいかがでしょうか。