バナーのデザインによってユーザーのクリック率が違うというのは本当なのでしょうか?クリック率はCTRともいい、Click Through Rateの略です。デザインだけでなく、サイズや色、文字の大きさなどもCTRに関係してきます。
バナーのCTRをあげるには
バナーのCTRをあげるには、良いデザインだけでなくサイズや大きさ、配置、色などが関わってきます。
バナーサイズ
バナーサイズは標準的で最適な大きさにします。Google Adsenceが推す効果的である掲載する広告のサイズは、下記です。
- 336*280
- 300*250
- 728*90
- 160*600
アバブ・ザ・フォールドや主要コンテンツの近くが、サイト上で一番目につきやすいです。アバブ・ザ・フォールドとは「Above the fold」と書き、リスティング広告や折りたたみ広告や新聞などの媒体で一番最初に目につく部分のことです。Webサイトで言うファーストビューみたいなものです。
適切な色を使う
人間は世にある全ての色で違う感情を生みます。ですので、見る人にどのような気分、どのような感情になってほしいかを、よく考えることが大切です。広告には、単色もありますがだいたい色が複数使用され、色の組み合わせによって全体的な広告の雰囲気が決まります。
事例をあげてみます。
赤
赤は危険や怒り、情熱、興奮などといったものを表す色になります。人を引きつけるにはもってこいなパワフルな色でかつ、食欲が増す色としても有名です。
オレンジ
オレンジは活気や幸せといったものを表す色です。赤ほど強いわけではないですが、元気があり、親しみやすい色です。ボタンをクリックするといった行動を起こさせるには最適な色です。
緑
緑は、健康や豊かさ、自然や成長などといった色になります。目に優しい色でも有名です。
青
青から連想するのは、安心や信頼、清潔、冷静などといった言葉です。
紫
紫のイメージは、高貴さや高級感、知恵、女性らしさ、魔力などです。リラックス効果もあったりします。
ピンク
ピンクは女性らしさや愛情、かわいらしさといった女性メインのものを連想させます。ピンク=女性ではないですが、ターゲットが女性のバナー広告などによくみかけます。
黒
黒には、近寄り難さ、邪悪さや高級感などを感じさせる標準的な色です。黒背景に白文字または、白背景に黒文字といったかたちで使うのが、最も可読性がある色の組み合わせです。
白
白には純潔や潔癖、洗練、誠実、無垢、シンプル、高潔などといったイメージがあります。
ユーザーの視線を気にする
ユーザーの視線は、広告でもWebサイトでも左上から右下に流れるため、最もみせたいものを左上に、そこまでのものを右下に配置することで、最もみせたいものを見せることができます。
瞬時に読ませるよう文字数を少なく
文字数をギリギリまで押さえ、伝えたい内容・情報を絞りこむことで、「読ませる」というよりも「見せる」という、本当に伝えたい内容・情報をしっかりと伝えられます。
バナーのCTRを高める心理学
バナーのCTRを高めるには心理学も結構重要になってきます。ですので、心理テクニックも紹介していこうと思います。
同調現象
同調現象とはその名の通り、同じ行動を自分の周りの人ととることで安心し、逆の行動をとってしまうことで不安を感じるという、人間の心理状態のことです。
マーケティングにおくと
- サラリーマンの8割が利用!
- 髪の毛に悩む男性必見!
などといったキャッチコピーを利用するといいでしょう。
スノップ効果
ネットでもリアルでも買い物をしていてそこまで欲しいものでなくても、「残り1点」や「おすすめの商品!」のようなフレーズに釣られたことはありますか?Amazonや楽天などのショッピングサイトでも「残り〇点」というフレーズをよく見ますよね?人は品数があまりなく、希少な商品に価値を感じでしまいます。
シャルパンティエ効果
ものの重さや大きさなどを言い換えて、さもお得なサービスのように見せる効果のことです。
例えば、
- 「ビタミンB 1,000mg」と「ビタミンB 1g」
- 「1,000円(税抜)」と「1,100円(税込)」
など、いずれも前者をより大きく、お得に感じると思います。内容的には一緒でも言い換えによってお得にみせられることがあるので、シャルパンティエ効果を使っていきましょう。
CTRをあげるには色々な方法を試してみよう!
バナーのCTRをあげるには、色やサイズ、写真・画像の選択、ページのどこに配置するか、表示させるかなど様々なものが関わってきます。心理テクニックも重要になってきますので、いろいろ制作して試してみましょう!
また、広告にはバナー広告だけでなく動画広告なども存在しますので、検索してみてください!動画広告については、「インフィード動画広告とは?メリットと重要なポイントを徹底解説」でも紹介していますので参考にして頂けたら嬉しいです。