キャッシュレス化が進む中、新しい決済ツールとして注目を集めているのがキャッシュレスリング、つまりスマートリング型決済デバイスです。
指にはめるだけで、スムーズでスタイリッシュな非接触決済が可能に。スマホや財布を取り出す手間が不要なこの最先端ツールは、利便性だけでなく、衛生面やセキュリティの高さでも評価されています。
本記事では、決済型スマートリングの仕組みやメリット、そして利用シーンまで詳しく解説します。あなたの日常に、次世代のキャッシュレス体験を取り入れてみませんか?
【2025年】キャッシュレス決済におすすめのスマートリング2選
キャッシュレス決済に対応しているスマートリングはまだ数が少なく、限られた選択肢の中で、今回は特に注目な2つのスマートリングを紹介します。
EVERING
EVERING(エブリング)はキャッシュレス決済に特化したデバイスで、日本初のVisaタッチ決済に対応したプリペイド型のスマートリングです。
その主な特徴は次の5つです。
- ICチップ搭載だから充電不要:EVERINGはバッテリーを必要とせず、いつでも使用可能です。充電の手間がなく、思い立った時にすぐに決済ができます。
- 水深50mの水圧にも耐える防水機能:5気圧防水を備えているため、手を洗ったり雨の日に外出するといった日常生活での利用には何ら問題はありません。
- 国際標準レベルのセキュリティ:紛失した場合でも専用アプリからすぐにサービスの利用停止ができるため、セキュリティ面でも安心です。
- シンプルでスタイリッシュなデザイン:ジルコニアセラミック製で、耐久性と軽さを兼ね備えたモダンでスタイリッシュなデザインは、どのようなファッションにも馴染むように作られています。
- スマートな入退室を実現:Visaタッチ決済に加え、オプションとして入館キー機能が搭載可能です。オフィスや自宅のドアなど、さまざまな入退室を指輪で行えるようになります。
TwooCa Ring
TwooCa Ringは決済機能以外に、心拍数、体温、睡眠時間、活動量などの健康データを記録・管理するための機能を併せ持つスマートリングです。
TwooCa Ringの主な特徴は2つあります。
- 健康状態のスマート管理:毎日の健康状態を計測し、独自のアルゴリズムで採点してスマホアプリで表示する機能があります。
- 水や粉塵から保護できる素材の採用:耐水性はIPX6以上を持ち、素材はカーボンファイバーやエポキシ樹脂を使用してるため、軽量で耐久性があります。
キャッシュレス決済型スマートリングで何ができる?便利な機能
決済型スマートリングは、日常の支払いをよりスマートにし、手ぶらでの外出を可能にする便利なデバイスです。
決済型スマートリングでできることは、主に以下のとおりです。
タッチ決済:電子マネーによるキャッシュレス決済
Visaのタッチ決済に対応しているコンビニ、スーパー、飲食店、商業施設や交通機関など全国230万台以上の端末で、指輪をかざすだけで支払いが完了します。
スマートフォンやクレジットカードを取り出す必要がなく、スピーディーに決済できます。
公共交通機関でICカードの代わりに
現在、交通機関の改札で利用できるスマートリングは、EVERINGのみとなっています。
EVERINGを改札のVisaタッチ決済端末にかざすだけで、サインや暗証番号の入力は不要です。利用料金は後日決済され、残高が不足していても乗車できますが、翌朝までにチャージしないと利用が制限されるため、注意が必要です。
また、EVERINGは2025年大阪・関西万博のゴールドパートナーであり、会場内での利用だけでなく、Osaka Metroでのキャッシュレス乗車も目指しています。
スマートロック:自宅や車のキーに
スマートロック対応の端末にかざすだけで、鍵やスマートフォンを取り出すことなく、ドアの施錠・解錠ができます。
両手がふさがっているときや、バッグの中から鍵を探す手間を省き、スムーズな動作を可能にします。
例として、EVERINGは、ビットキー社の「bitlink」、「bitlock MINI」、「bitreader+」、CANDY HOUSE社の「SESAME」シリーズに対応しており、かざすだけで解錠できます。
スマートリングの種類は主に2つ
スマートリングは、主に以下の2つのタイプに分けられます。
健康管理型スマートリング
健康管理型スマートリングは、健康状態をモニタリングするための機能を多く備えています。
活動量トラッキング:歩数、運動量などを測定し、日々の身体活動を記録します。
睡眠の質の測定:寝付く時間、睡眠の深さ、睡眠時間を追跡し、睡眠の質を評価します。
心拍数モニタリング:リアルタイムで心拍数を測定し、健康管理の参考にします。
体温やストレスレベルの測定:一部のモデルでは体温やストレスレベルを計測する機能もあります。
自身の健康状態に対する理解を深めたり、必要に応じて生活習慣の改善を図ったりする目的で役に立ちます。
キャッシュレス決済型スマートリング
キャッシュレス決済型スマートリングは、RINGO PAY STONEのような楽天Edyを使った電子決済や、EVERINGのクレジットカードを使った決済機能を備えています。
非接触決済機能:特定の店舗や自動販売機などで、スマートリングをかざすだけで簡単に支払いができます。
スマートフォン・財布を取り出さずとも迅速に買い物ができ、特に忙しい日常において便利です。
気になる!スマートリングの仕組みとは?
スマートリングは、主に健康管理と決済機能という2つの機能を持っています。こ
ここでは、それぞれのスマートリングの仕組みを説明します。
決済型も健康管理型もスマホのアプリを活用するのは同じ
決済機能を持つスマートリングは、専用アプリを通じて、チャージや履歴の確認が可能です。
健康管理目的のスマートリングは、運動量や睡眠の質、心拍数などのデータを専用アプリで確認できます。
決済型も健康管理型も、どちらもスマホのアプリを活用してデータの管理や分析を行う点では共通しています。
キャッシュレス型:非接触型の決済専用Visaプリペイドカードとして機能
決済型スマートリングは、指輪型のウェアラブルデバイスで、非接触決済が可能な機能を備えたものです。
例えばEVERINGでは、主にアプリのダウンロード、利用準備、チャージ、決済というステップで利用できます。
- EVERING決済用アプリのダウンロード(App Store(iOS)とGoogle Play(Android)から提供)
- アプリを起動し、クレジットカード情報の登録を行う
- チャージはアプリ内から行い、1回あたり3万円、1ヶ月あたり12万円まで可能
- 決済時には、お店で「Visaで」または「Visaをタッチで」と伝える
- 決済端末にリングをタッチすると決済が完了する(サインや暗証番号は不要)
決済型スマートリングの仕組みは、主に非接触決済技術、バッテリーレスまたは低電力設計、支払い情報のセキュリティ、アカウントの登録と管理の4つで構成されています。
リングにはNFCチップが搭載されており、かざすだけで決済が可能です。
多くの場合、バッテリーを内蔵せず、電力は決済端末から供給されます。
セキュリティ面では、トークン化や暗号化技術が採用されています。
利用前にアプリに登録し、クレジットカードとリンクさせることで使用できます。
スマートリングの選び方
スマートリングを選ぶ際には、以下6つのポイントを押さえましょう。
健康管理型か?決済型か?ほしい機能を選ぼう
スマートリングには主に健康管理機能を持つものと決済機能を持つものがあります。
健康管理型では心拍数の測定、睡眠トラッキング、活動量のモニタリングなどが可能です。
一方、決済型ではNFC技術を利用して店舗での支払いができる機能があります。
自分のライフスタイルに合わせて、どちらの機能が重要かを考慮しましょう。
対応OSを確認する
スマートリングによっては、対応するOSが異なる場合があります。
購入前に自分のスマートフォンのOS(iOSまたはAndroid)との互換性を確認してください。
家事や入浴時などにも使いたい人は防水機能を選ぶ
もし家事や入浴時にスマートリングを使用したい場合は、IP68等級の防水性能を持つ製品を選ぶことが推奨されます。
この機能により、リングが水に濡れても破損しにくく、日常的に安心して使用することができます。
リングのサイズを確認する
スマートリングはフィット感が重要なので、購入する前にサイズを確認することが大切です。リングがきつすぎると装着が不快になり、ゆるすぎると落ちる可能性があります。
多くのメーカーがサイズ測定用のガイドを提供しているので、これを参考に自分に合ったサイズを選んでください。
日本で対応できるか
一部のスマートリングは日本国内の特定のサービスや機能に対応していないことがあります。
特に決済機能については、国内の決済手段と互換性があるか確認することが重要です。
メーカーの公式サイトや販売ページで、対応状況を調べましょう。
充電が持つタイプを選ぶ
多くのスマートリングは定期的な充電が必要ですが、充電の持ちが良いものを選ぶことも一つのポイントです。
充電が持続するタイプを選ぶことで、頻繁に充電する手間を省けます。中には数週間から数ヶ月充電不要なモデルもあるため、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。
キャッシュレス決済型スマートリングのメリット
決済型スマートリングのメリットは、次の3つです。
スマートフォンや財布を持ち歩く必要がない
決済型スマートリングは、クレジットカードを登録することができ、このリング一つで非接触決済が可能です。財布やスマートフォンを持ち歩く必要がなく、日常生活が大変便利になります。
両手が使われている状況でも、指先一つで決済ができるため、手軽に支払いができます。
スマートでスタイリッシュなデザイン
多くの決済型スマートリングは、小型で軽量であり、ファッション性に優れたデザインが多く見られます。普段使いのアクセサリーとしても適しており、さまざまなファッションに合わせやすいです。
スタイルを損なわずに新しいテクノロジーを取り入れることが可能です。
非接触なので衛生的
決済型スマートリングは非接触決済が可能なため、直接触れ合うことが少なく、衛生面でも優れています。
特に、公共交通機関や店舗での使用時に、他の物や人と物理的に接触することなく決済ができるため、感染症対策の観点からも利点があります。
キャッシュレス決済型スマートリングのデメリット
メリットがある一方で、デメリットもあります。
利用可能な決済端末の範囲が制限される場合がある
決済型スマートリングは、特定の電子決済システムに対応していることが多く、そのため利用可能な決済端末の範囲が制限されます。
全ての店舗や端末で使用できるわけではなく、対応していない端末では決済が行えないことがデメリットとなります。
紛失した際のリスクがある(ただしPINコードや停止機能がある場合も多い)
スマートリングは小型で軽量なため、紛失するリスクが高まります。特に注意力が散漫になりやすい人の場合には、リングを失くしてしまう可能性が増すでしょう。
しかし近年のデバイスには多くの場合、PINコードや停止機能が搭載されており、リングが紛失した場合でも一定の安全性が保たれています。
デバイス自体の初期費用が高め
決済型スマートリングは、フィットネストラッカーに比べて、初期費用が高額になることがあります。
高機能なスマートリングは、技術的な要件や製造コストが上昇し、それが価格に反映されます。導入を検討する際には、コスト対効果を十分に考慮する必要があります。
セキュリティ面での注意点と対策
スマートリングは便利なウェアラブルデバイスですが、使用時にはいくつかのセキュリティ面での注意点と対策が必要です。
セキュリティ面での注意点
スマートリングは、スマートフォンと連携してさまざまなデータを収集・送信するため、通信が暗号化されていない場合、データ漏洩のリスクがあります。
セキュリティ対策
データ漏洩の対策として、スマートリングや関連アプリのソフトウェアは常に最新の状態に保ち、既知の脆弱性を減らすようにしましょう。
まとめ
本記事では、キャッシュレス決済型スマートリングの魅力と選び方について解説しました。特にEVERINGやTwooCa Ringは、便利でスタイリッシュなデバイスとして注目されています。
もし、スマートな決済手段を探しているなら、ぜひ実際に試して、スマートリングを取り入れてみてください。
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