クレジット機能なしのETCカードとは?クレジットありとの違いを解説

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「ETCカードを使いたいと考えている方でクレジットカードを作りたくない」あるいは「起業したばかりで法人用クレジットカードを発行できないが、業務上ETCカードを発行したい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事ではクレジット機能なしのETCカードについて、クレジット機能付きのETCカードとの違いや作成方法などについて解説します。

目次

個人向けクレジット機能なしのETCカード:ETCパーソナルカードとは?

法人用ETCカードの種類2つ

個人向けのクレジット機能なしのETCカードとして「ETCパーソナルカード」があります。

ETCパーソナルカードは、高速道路料金の支払い専用のETCカードで、クレジットカード不要で発行できるのが特徴です。主にクレジットカードを持っていない個人や法人向けに提供されており、高速道路6社(NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本など)が共同で発行しています。

高速道路料金の支払いにのみ使用できます。

ETCパーソナルカードの特徴

ETCパーソナルカードの特徴は次の通りです。

  • デポジット(保証金)が必要
  • クレジットカード不要
  • クレジットカードを持っていない人でも発行可能
  • 発行元:高速道路6社(NEXCO東日本・中日本・西日本など)が共同で発行
  • 支払い方法:毎月の利用額は、指定の銀行口座から自動引き落とし

利用者は、過去の利用履歴や想定利用額に基づいてデポジット(最低3,000円〜)※を事前に預ける必要があります。

※デポジット額は平均利用月額の4か月分となっています。

参考:ETCパソカとは – ETCパーソナルカードWebサービス

メリット・デメリットは次の通りです。

メリットデメリット
・クレジットカードがなくてもETCを利用できる・年会費1,257円(税込)とシンプルな料金体系・法人でも利用可能・デポジット(保証金)が必要で、自由に使えない・クレジットカードのETCカードと比べて手続きが面倒・ポイント還元などの特典がない

法人向けクレジット機能なしのETCカードは3種類

法人用ETCカードとは?2種類を紹介

法人向けクレジット機能なしのETCカードは次の3種類があります。

  • ETCパーソナルカード(法人名義)
  • ETCコーポレートカード
  • 法人ETCカード
カード名特徴発行方法必要経費
ETCパーソナルカード(法人名義)高速道路の大口・多頻度割引が適用されるデポジット(保証金)を預託する保証金:3,000円~
年会費:1,257円
ETCコーポレートカードクレジットカードなしで発行できるが、デポジット(保証金)が必要ETCの利用を前提とした大口・多頻度割引制度のために発行取扱手数料:629円
法人ETCカードどの車でも利用可能毎月の走行料金に対して8%の事務手数料が徴収される必要書類の提出と出資金を支払うなど出資金(脱退時返金):10,000円/1社
カード発行手数料:550円・880円/1枚
年間手数料:550円・880円/1枚(年1回)
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ETCパーソナルカード(法人用)

ETCパーソナルカードの法人名義版は、法人や個人事業主が自社名義で発行できるETC専用カード です。通常のETCパーソナルカードと同様に、クレジットカードなしで利用できる 代わりに、デポジット(保証金)が必要 となります。

特徴は次の通りです。

  • クレジットカード不要 → 法人名義のクレジットカードを持っていなくても発行可能
  • デポジット(保証金)が必要 → 利用予定額に応じた保証金(最低3,000円~)を預ける
  • 法人・個人事業主が対象 → 法人名義での申し込みが可能
  • 支払いは銀行口座引き落とし → 法人名義の銀行口座を指定できる
  • ETCマイレージサービスに登録可能 → 高速料金に応じたポイントが貯まる
  • 発行元は高速道路会社(NEXCOなど) → クレジットカード会社ではなく、高速道路6社が共同で発行

メリット・デメリットは次の通りです。

メリットデメリット
・クレジットカード不要で発行できる(法人でもクレジット審査なし)
・法人名義で一括管理しやすい(経理処理が簡単)・ETCマイレージサービスでポイントが貯まる
・社員が利用する際に、法人名義で管理可能(個人名義のカードを使わせる必要なし)
・デポジット(保証金)が必要(利用額が増えると追加預託が必要)
・発行までに2~3週間かかる
・ETCコーポレートカードのような「大口・多頻度割引」が適用されない
・個人のクレジットカード付帯ETCカードと比べて、ポイント還元が少ない

ETCコーポレートカード

ETCコーポレートカードは、法人や個人事業主向けのETCカード で、NEXCO(高速道路会社)が発行し、大口・多頻度割引を適用できるのが最大の特徴 です。主に高速道路の利用が多い企業向けで、割引率が高く、経費削減に貢献できる カードです。

特徴は次の通りです。

  • NEXCO(高速道路会社)が発行 → 企業が直接申し込み可能
  • 「大口・多頻度割引」が適用 → 高速道路の利用額に応じて最大40%割引
  • クレジットカード不要 → クレジット会社の審査なし
  • 支払いは銀行口座引き落とし → 法人名義の口座を指定
  • デポジット(保証金)が必要な場合あり → 申込方法によって異なる
  • 個別の車両ごとに登録が必要 → 登録した車両以外では利用不可
メリットデメリット
・最大40%の割引 → 毎月の高速道路料金を大幅に節約
・法人名義で一括管理 → 経理処理が簡単になる
・クレジットカードなしで発行可能 → 審査不要で申し込みやすい
・車両ごとに利用管理が可能 → 誰がどの車両を使ったか明確
・特定の車両しか使えない → 事前に登録した車両のみ利用可能
・ETCマイレージサービスと併用不可 → ETCマイレージポイントは貯まらない
・発行には手続きが必要 → 申し込み書類の準備や審査が必要
・保証金が必要な場合あり → 一部の申込方法ではデポジットが必要

ETCコーポレートカードは、「大口・多頻度割引」が適用されるため、高速道路の利用額が多いほど割引率が高くなります。

月間利用額割引率(NEXCO東日本・中日本・西日本)
5,000円以上10%
10,000円以上20%
30,000円以上30%
50,000円以上40%

※ 割引率は道路会社や利用区間によって異なる場合があります。

法人ETCカード

「法人ETCカード」とは、高速情報協同組合やETC協同組合などの組合が発行する法人向けのETCカード です。

特徴として、クレジットカード不要で発行でき、複数の車両で利用できるため、法人や個人事業主が高速道路の経費管理をしやすくなる点が挙げられます。

特徴は次の通りです。

  • クレジットカード不要 → 信用審査なしで法人でも簡単に発行できる
  • 保証金(デポジット)が必要 → 1枚あたり 1万円程度の保証金が必要
  • 複数の車両で使える → 車両の登録が不要で、社用車・レンタカーなどでも利用可能
  • 法人・個人事業主向け → 個人では申し込み不可
  • 利用料金は月締め後に請求書払い → 口座引き落としまたは振込で支払う
  • ETCマイレージサービスに登録不可 → 高速道路のポイントが貯まらない
  • NEXCOの大口・多頻度割引は適用不可 → 割引を受けるにはコーポレートカードが必要

メリット・デメリットは次の通りです。

メリットデメリット
・クレジットカードなしで発行可能 → 法人・個人事業主なら審査なしで申し込める・複数車両で使える → 1枚のカードを複数の社用車で共有可能・経費精算がしやすい → 月ごとに請求書が発行されるため、経理処理がスムーズ・車両の登録が不要 → 社員が使うレンタカーやリース車両でも利用可能・出資金(脱退時返金)が必要 → 1枚あたり1万円程度を預ける必要あり・ETCマイレージサービスに登録不可 → ポイントが貯まらない・NEXCOの大口・多頻度割引は適用されない → 割引率を重視するならETCコーポレートカードの方が有利・発行手数料・年会費がかかる → 事務手数料や年会費が発生

法人向けETCカードクレジット機能なしとありの違いとは?徹底比較

法人用ETCカードとは?

法人向けETCカードのクレジット機能なしのものとクレジットカード付帯のETCカードとの違いは次のようになっています。

項目法人向けETCカード法人向けクレジットカード付帯型ETCカード
発行元NEXCO、高速道路会社、ガソリンカード会社クレジットカード会社
審査なし(デポジット必要な場合あり)クレジットカードの審査あり
デポジットETCパーソナルカード:必要ETCコーポレートカード:不要ETCカード:出資金(脱退時に返金)が必要不要
支払い方法口座引き落としクレジットカード決済
年会費1,000円(税込)程度0円~550円(税込)程度
高速料金の割引大口・多頻度割引あり(ETCコーポレートカード)ETCマイレージサービスによる割引のみ
ポイント還元ある場合もあり(カード会社による)
発行対象法人・個人事業主法人・個人事業主
発行スピード2~3週間1週間程度

法人向けETCカードおすすめ4選

法人向けETCカードのおすすめを6つご紹介します。

ETCカード名必要経費
高速情報協同組合:法人ETC専用カード「セディナカード」(黒)初期費用:10,550円(出資金・カード発行手数料)
年会費:550円/1枚
毎月走行料金に対して8%を徴収(請求書作成、信販会社への立替保証として)
高速情報協同組合:新会社でも作れる法人ETCカード(緑)初期費用:10,550円(出資金・カード発行手数料)
年会費:550円/1枚
毎月走行料金に対して8%を徴収(請求書作成、信販会社への立替保証として)
高速情報協同組合:法人ETCカード「UCカード」初期費用:10,550円(出資金・カード発行手数料)
年会費:550円/1枚
毎月走行料金に対して8%を徴収(請求書作成、信販会社への立替保証として)
高速情報協同組合:首都・阪神高速ETCコーポレートカード初期費用:10,629円(出資金・カード発行手数料)
年会費(カード取扱手数料):629円

高速情報協同組合:法人ETC専用カード「セディナカード」(黒)

カード名高速情報協同組合:セディナカード
カード発行手数料550円/1枚
取扱手数料(年1回)550円/1枚
出資金10,000円/1社
事務手数料毎月の走行料金に対して8%
請求書発行月末締め翌月25日頃に請求書発行
口座振替翌々月8日に口座振替

高速情報協同組合のCedyna(セディナ)ETCカードです。Cedyna(セディナ)は三井住友フィナンシャルグループの三井住友カード株式会社が展開するクレジットカードです。

平日朝夕割引として最大50%オフ、休日・深夜割引で30%オフの特典が受けられます。ETCマイレージサービスの管理・登録は組合が行ってくれ、還元を受けることも可能です。

高速情報協同組合:新会社でも作れる法人ETCカード(緑)

カード名高速情報協同組合:セディナカード
カード発行手数料550円/1枚
取扱手数料(年1回)550円/1枚
出資金10,000円/1社
事務手数料毎月の走行料金に対して8%
請求書発行月末締め翌月25日頃に請求書発行
口座振替翌々月8日に口座振替
特徴登録車両1台につき最高4枚までカードの発行が可能

高速情報協同組合(緑色のカード)は、セディナカード(ブラックカード)と同様、平日朝夕割引最大50%オフ、休日・深夜割引30%オフの特典が受けられるため、経費削減にもなります。

どの車でも利用可能で、レンタカーや従業員の自家用車でも使えます。登録車両1台につき、最高4枚までカードの発行が可能です。

利用限度額がなく、個人事業主・新会社(法人)でも作れます。

高速情報協同組合:法人ETCカード「UCカード」

カード名高速情報協同組合:UCカード
カード発行手数料550円/1枚
取扱手数料(年1回)550円/1枚
出資金10,000円/1社
事務手数料毎月の走行料金に対して8%
請求書発行月末締め翌月25日頃に請求書発行
口座振替翌々月8日に口座振替
特徴必要枚数分の申込が可能

高速情報協同組合のUCカードは、ETC割引の特典が受けられ、現金で通行するよりも最大50%安くなります。UCカードは、株式会社みずほ銀行が株主となっており、クレディセゾン、またはユーシーカードグループが発行しています。

ETCマイレージサービスを受けることができ、規定ポイントに達すると、そのポイントを無料通行分と交換できます。必要枚数分の申込が可能です。

高速情報協同組合:首都・阪神高速ETCコーポレートカード

カード名高速情報協同組合:首都・阪神高速ETCコーポレートカード
カード発行手数料629円/1枚
取扱手数料(年1回)629円
出資金10,000円/1社
事務手数料
請求書発行月末締め、翌月20日頃に請求書公開
口座振替翌々月8日に口座振替
特徴30~50%割引後、さらに最大25%割引

高速情報協同組合が発行する首都・阪神高速ETCコーポレートカードは、ETC特典による30〜50%割引後、さらに最大25%割引となっています。これはクレジット系のETCカードでは受けられない割引特典のため、高速利用が多い場合におすすめです。

さらに利用明細(請求書)で管理が楽なのも便利。首都・阪神高速の割引を受けて利用したい事業者はぜひ利用を検討してみませんか?

割引率は次のようになっています。

1枚ごとの首都・阪神高速道路利用額/月首都高速阪神高速
5,000円超~10,000円までの部分10%10%
10,000円超~30,000円までの部分20%20%
30,000円超の部分25%25%

まとめ

本記事では、クレジット機能なしのETCカードについて個人向けと法人向けそれぞれのものについて解説してきました。

設立から間もないなどによりクレジットの審査が通らない場合にも、クレジット機能なしの法人向けETCカードの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

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