モバイルアプリインストール広告とは?広告媒体8種類の特徴と、6つの成功事例

モバイルアプリインストール広告とは?広告媒体8種類の特徴と、6つの成功事例

モバイルアプリのインストール数を増やしたいですか?

この記事では、モバイルアプリインストール広告の8つの主要な媒体、それぞれの長所と短所、広告費用の仕組み、成功事例などを紹介します。

ぜひ、この記事を参考に、自社のアプリに最適な広告戦略を見つけてください。 

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目次

モバイルアプリインストール広告とは?定義

モバイルアプリインストール広告とは、特定のモバイルアプリをユーザーにインストールさせることを目的としたインターネット広告の一種です。

主にスマートフォンやタブレットで表示され、ユーザーが広告をクリックするとアプリストアのインストールページに遷移します。

特徴(メリット・デメリット)

モバイルアプリのインストール広告には、ユーザーの興味や行動履歴に基づいてターゲティングができるという特徴があります。

これにより、関連性の高いユーザーに効果的に広告を配信できる点が大きなメリットです。

しかし、広告が過剰になるとユーザーの離脱率が高まり、期待する成果を得にくくなるというデメリットもあります。

広告の仕組みと目的

モバイルアプリインストール広告は、以下のような仕組みで運用され、さまざまな目的があります。

【仕組み】

配信媒体
  • 検索エンジン
  • SNS
  • アプリ内広告
課金モデル
  • クリック課金型(CPC)
  • インストール課金型(CPI)

【目的】

  • 新しいユーザーを獲得するため
  • アプリの存在を広く知ってもらうため
  • 既存ユーザーへの再エンゲージメント目的
  • CPIやROASなどの指標を用いて最適化を図るため

モバイルアプリインストール広告媒体8種類それぞれの特徴

モバイルアプリインストール広告媒体とは、アプリのインストールを促進するために使用される広告プラットフォームのことです。

これらの広告は、ユーザーがアプリをダウンロードするように誘導することを目的としています。

以下に主要な広告媒体とその特徴を紹介します。

Apple検索広告(Apple Search Ads)

Apple検索広告(Apple Search Ads)

Apple検索広告(Apple Search Ads)は、App Store内でアプリの可視性を向上させる広告プラットフォームです。

特徴として、検索結果に1つだけ広告が表示されるため目立ちやすく、競合が少ない環境を提供します。

「Search Ads Basic」と「Search Ads Advanced」の2プランがあり、Basicは自動最適化、Advancedでは詳細なターゲティングや効果測定が可能です。

CPIやCPTでの課金方式も選べ、特にiOS向けのマーケティングに有効です。

TikTokオークションインフィード広告

TikTokオークションインフィード広告

TikTokのオークションインフィード広告は、他の投稿と同様の形式で「おすすめ」欄に表示されるため、広告感が少なくユーザーに自然に訴求できます。

運用型広告と純広告の両方に対応し、低予算から出稿可能で、少額で始めやすい点が魅力です。

全画面表示により強い訴求力を持ち、CTAボタンの設置やエンゲージメント分析が可能で、広告効果を高めながら柔軟な改善を繰り返せます。

LINEアプリインストール広告

LINEアプリインストール広告

LINE広告のアプリインストール広告は、スマートフォンやタブレットに配信され、ユーザーにアプリのインストールを促す運用型広告です。

ホームやニュースなど10箇所で表示可能です。

インストール数の増加やアプリ利用者の起動回数を目的に配信でき、リアルタイムで広告内容の調整もできます。

休眠ユーザーのアプリ利用促進など、ターゲットに合わせた効果的な広告運用が行えます。

関連記事:LINE広告のターゲティング機能とは?特徴や種類紹介

Googleアプリキャンペーン広告

Googleアプリキャンペーン広告

Googleアプリキャンペーン広告は、アプリのインストール促進に効果的なクリック課金(CPC)型広告です。

広告がクリックされるとGoogle PlayやApple Storeに遷移し、費用はクリック時のみ発生するため、無駄なコストがかかりません。

掲載面は、Google検索、Google Play、YouTube、Google ディスプレイ ネットワークの4つです。(*Google Discoverは英語版のAndroidスマートフォンでのみ配信されます。)

運用はGoogleが自動で最適化し、YouTubeなどで効率的に認知度を向上させることができます。

関連記事:Googleカスタマーマッチとは?活用方法を紹介!

Yahoo!広告

Yahoo!広告は、検索広告とディスプレイ広告の2つの形式になります。

検索広告ではユーザーが検索したキーワードに基づいてテキスト型の広告が表示され、ディスプレイ広告ではバナーや動画形式で視覚的に訴求します。

どちらもアプリのインストールを促進することを目的としており、システムが自動的に広告配信を最適化します。

検索広告のアプリ訴求広告

検索広告のアプリ訴求広告

Yahooの検索広告は、Yahoo! JAPANの検索結果にキーワードと関連性の高いアプリ広告が表示され、タップするとアプリのダウンロードページに遷移します。

課金はタップされた時のみ発生し、地域やデバイス、時間帯など詳細なターゲティングが可能です。

Googleのアプリキャンペーン広告に比べ調整機能が豊富です。

ディスプレイ広告のアプリのプロモーション

ディスプレイ広告のアプリのプロモーション

Yahoo!のディスプレイ広告は、バナーやレスポンシブ画像、動画など多様な形式で提供され、視覚的に訴求力のある広告を作成可能です。

こちらもクリック課金制(CPC)により、効率的な予算管理が可能です。

Facebookモバイルアプリ広告

Facebookモバイルアプリ広告

出典:Meta Advantage+ アプリキャンペーンでアプリを効果的に宣伝 | Meta

Facebookモバイルアプリ広告の「アプリの宣伝」を利用すれば、画像や動画を使用した視覚的な訴求が可能です。

地域、性別、年齢などのターゲティングに加え、カスタムオーディエンスや類似オーディエンスを利用して精度の高い広告配信を実現できます。

課金方法はインプレッション課金とクリック課金が選べ、FacebookやInstagram、Messenger、Audience Networkなど多様な配信面を活用できます。

またFacebook SDKを使った詳細なユーザー行動計測も可能です。

関連記事:Facebookのカスタムオーディエンスとは?広告効果を最大化する方法も解説

スマートニュース広告(SmartNews Ads)

SmartNews広告は、ニュースアプリ「SmartNews」内で配信される広告形式で、運用型と予約型の2種類があります。

2019年10月時点で、日米合算で総ダウンロード数は5,000万以上、月間アクティブユーザー数は2,000万人を超えており、とくに40代〜50代の働く世代のユーザー層に人気があります。

運用型広告

運用型広告

出典:SmartNews

運用型広告は、ニュースフィードや記事内に動画やバナーを掲載でき、最低出稿金額の制限がありません。

任意の面に柔軟に配信できるため、コストを抑えつつ広告運用が可能です。

予約型広告

予約型広告

出典:SmartNews

一方、予約型広告は、起動画面やトップページなどの目立つ位置に掲載され、最低出稿金額が設定されています。

視認性の高い場所に広告を表示できるのが特徴です。

X(旧Twitter)アプリインストール広告

X(旧Twitter)アプリインストール広告

X広告の特徴の一つは、他のSNSと比べて広告が拡散されやすい点です。リアルタイムで話題が共有され、ユーザーが情報収集にXを活用することが多いため、興味関心の高い層にリポストで広がる可能性があります。

広告はタイムラインやプロフィール画面などに表示され、通常のツイートと同様に画像や動画を使用できます。

モバイルアプリインストール広告利用の成功事例6選

モバイルアプリインストール広告において、プラットフォームの特性を理解し、高い成果を上げた事例を6つご紹介します。                      

ケーススタディ1:株式会社ディー・エヌ・エー(LINE広告)

株式会社ディー・エヌ・エー

出典:DeNAが実践!成果を出し続けるLINE広告運用のコツ | 株式会社ディー・エヌ・エー

株式会社ディー・エヌ・エーは、人気ゲームアプリ「逆転オセロニア」のプロモーションにおいて、LINE広告を活用し、新規顧客の獲得(インストール)と休眠顧客の復帰に成功しました。

LINEは、2024年3月末時点で9,700万人以上のユーザーを抱えており、その圧倒的なリーチ力で多くの新規顧客にアプローチできます。とくに休眠顧客へのリーチでは、CPMの安さが魅力です。

また、インストール類似や課金類似、初日課金や重課金といったコアユーザーの類似ターゲティングなど、20パターン以上のデータソースを試行しました。

さらに、掲載面に合わせたクリエイティブの改善により、CTRが200%以上、CVRが110%以上向上しました。

ケーススタディ2:NetEase Games(Apple広告)

NetEase Games

出典:「Harry Potter: Magic Awakened」が広告費用対効果を実現。| NetEase Games

NetEase Gamesは、ゲームアプリ「Harry Potter: Magic Awakened」のプロモーションで、Apple Search Adsの複数プレースメント戦略を採用し、世界的に高い広告費用対効果を実現しました。

リリース30日前からApple Search Adsの予約注文キャンペーンを開始し、検索結果キャンペーンとTodayタブ広告を組み合わせることで、リリース前に総ダウンロード数の30%を獲得しました。

Todayタブ広告はブランド認知度の向上と新規顧客の獲得に貢献し、検索タブ広告はコアオーディエンスへのリーチを強化しました。

また、インプレッションシェアレポートやCPTを基に入札額を調整し、地域ごとの検索トレンドを分析することで、広告費用対効果を最適化しました。

ケーススタディ3:株式会社リブセンス(LINE広告)

株式会社リブセンス

出典:LINE広告の自社運用で着実な成果!『マッハバイト』の高速PDCA | 株式会社リブセンス

株式会社リブセンスは、成功報酬型アルバイト求人サイト「マッハバイト」のアプリインストール数とユーザー数の増加を目指し、LINE広告を自社で運用し、着実な成果を上げました。

LINE広告は、幅広いリーチや柔軟なターゲティング設定(年齢、性別、興味関心)に加え、使いやすい管理画面を活用して高速でPDCAを回すことが可能です。

トレンドに合わせたクリエイティブを制作したことで、クリック数とアプリインストール数が大幅に増加しました。

しかし、インストール後に応募数を増やすためには、ユーザーの期待に応じた訴求が重要であることも学びました。

ケーススタディ4:株式会社FinT(TikTok広告)

株式会社FinT

出典:カウシェ – 食品・日用品が毎日お得! | 株式会社FinT

株式会社FinTは、株式会社カウシェのショッピングアプリ「カウシェ」のTikTokプロモーションにおいて、1日で約1万ダウンロードを達成しました。

TikTokは拡散力が高く、短い動画形式が視聴者の注意を引きやすいのが特徴です。

プロモーションでは、カウシェアプリの特長や使い方を紹介する動画を制作し、ユーザーが共感しやすい内容に工夫しました。

さらに、人気インフルエンサーを起用することで、多くの視聴者にリーチし、ダウンロード促進に成功しました。

参考記事:1日で1万ダウンロード!FinT、TikTokでカウシェのダウンロード数を大幅増加

ケーススタディ5:楽天(Apple広告)

楽天

出典:買い物客はキャッシュバックを享受。楽天はダウンロードを促進。| 楽天

楽天は、「Rakuten: Cash Back & Deals」アプリのプロモーションでApple Search Adsの複数プレースメントを活用し、新規ユーザー獲得とコンバージョン率の向上を実現しました。

キーワードごとにキャンペーンを分割し、インストール単価と初回購入者1人あたりのコストを最適化しました。

Todayタブ広告では幅広いオーディエンスにリーチし、検索タブ広告で検討段階のユーザーへのリーチを強化しました。

その結果、検索タブ広告ではインプレッション数が620%、ダウンロード数が446%、初回購入者が669%増加しました。また、Todayタブ広告ではインプレッション数が177%増加し、インストール単価が36%向上しました。

ケーススタディ6:株式会社 Go Fresh(TikTok広告)

株式会社 Go Fresh

出典:CoCome(ココミー) – 恋活マッチングアプリ【公式】| 株式会社Go Fresh

株式会社Go Freshは、マッチングアプリ「CoCome」のプロモーションでTikTokをプラットフォームに選び、studio15と提携してTikTokクリエイターを活用したプロモーションを展開しました。

Z世代を中心にユーザー数が急増しているTikTokでは、エンゲージメントの高い動画を広告として活用できるのが特徴です。

studio15は、TikTokに特化したマーケティング支援企業で、クリエイターマネジメントも行っています。今回、約30組のクリエイターが起用され、それぞれの個性を活かした動画が制作されました。

さらに、動画内に「CoCome」のロゴをあえて入れず、広告感を抑えることでユーザーの共感を引き出すことに成功しました。

参考記事:マッチングアプリ「CoCome」 TikTokライクな訴求でアプリダウンロード数1.5倍

モバイルアプリインストール広告の成果を最大化するポイント

モバイルアプリインストール広告の成果を最大化するには、次の3つのポイントがあります。

再度広告配信を行う

興味を示したもののインストールに至らなかったユーザーや、すでにインストールしているもののアクティブでないユーザーに向けて、改めて広告を配信しましょう。

これにより、アプリ利用の再喚起が期待できます。

動画広告の活用

動画広告を活用して、アプリの使い方や魅力を視覚的に伝えることが効果的です。

短時間でもインパクトのある内容を心がけ、ユーザーの興味を引きましょう。

関連記事:Facebook 動画広告の投稿とそのメリット

アプリストアページの調整

スクリーンショットや説明文、評価を見直し、ユーザーがダウンロードを決断しやすいストアページに改善しましょう。

とくに、ユーザーレビューや評価はインストールの意思決定に大きな影響を与えます。高評価を得るための施策を検討しましょう。

モバイルアプリインストール広告の効果測定はSDKを使おう!

アプリ広告の出稿媒体や、成果を最大化するポイントは把握できましたね。次は、広告出稿後の効果測定についてご説明します。

この効果測定にはSDKを使用します。

SDKとは?

SDK(ソフトウェア開発キット)は、アプリを開発するためのツールです。ただしアプリ開発だけの用途に限定されているだけでなく、サーバーとの連携も可能になります。

SDKには多種多様なサービスがあり、それぞれ異なる機能を提供しています。

効果測定SDKの種類

まず、SDKを利用して何を達成したいかを明確にし、それに合ったサービスを選びましょう。

以下に、主要なSDKとその特徴を紹介します。

AppsFlyer

AppsFlyer

出典:AppsFlyer

AppsFlyerは、アプリのインストール経路追跡にとどまらず、アプリ内イベントやWebサイトからアプリへの移行、クロスデバイス追跡、さらにはアンインストールの計測などの計測機能を提供しています。

また、すべてのキャンペーン成果を統合管理画面で一目で確認できる分析機能や、カスタマイズ可能なダッシュボードにより、効率的な分析作業をサポートしています。

技術面では、iOS、Android、Flutter、Unity、React Nativeなど、さまざまな開発プラットフォームに対応したSDKを提供しており、開発者にとって導入のハードルを下げています。

Adjust

Adjust

出典:Adjust

Adjustrは、モバイルアプリの最適化と成長を支援するプラットフォームとして、日本市場で高い評価を得ています。

ドイツ発のこのサービスは、日本の主要アプリ運営事業者の約80%に採用されており、ヤフージャパンや楽天など、業界を代表する企業が顧客に名を連ねています。

Adjustrの機能は、アプリのインストール経路の分析からユーザーの行動計測まで幅広くカバーしています。

主な特徴として、アトリビューション分析による広告効果の特定、詳細な広告効果測定、ユーザー行動分析によるエンゲージメント向上支援、不正インストールの検知、そしてクロスデバイス計測などが挙げられます。

GoogleFirebase

GoogleFirebase

出典:Firebase

Google Firebaseは、Google広告と連携することで、アプリのインストール数やダウンロード数を計測できます。さらに、プッシュ通知やユーザー認証システム、リアルタイムデータベースの機能も備えており、チャットアプリの作成も簡単です。

Firebaseを使うことで、プッシュ通知の送信やユーザー管理がスムーズに行えるため、管理が効率的になります。

iOSとAndroidの両方に対応しており、Google広告を活用する際にはFirebaseの使用が推奨されます。連携方法はGoogle広告ヘルプに詳しく記載されており、設定は簡単です。

FacebookSDK

Facebook SDKはiOSとAndroidの両方に対応していますが、それぞれのデバイスに合ったSDKの実装が必要です。

実装後、Facebookの広告アカウントとリンクし、モバイルアプリ用のカスタムオーディエンスを使用して、ターゲットに合わせた広告を配信できます。

リンク方法は、プロフィールIDに権限を付与することで管理がスムーズになります。

Yahoo!モバイルインサイト

Yahoo!モバイルインサイトを実装することで、Yahoo!プロモーション広告と連携できるほか、X(旧Twitter)やAppleのアプリ広告も一括して管理可能です。

iOSとAndroidの両方に対応しており、セグメント別のマーケティングも行えます。

Yahoo!モバイルインサイトは2024年10月現在、サービスを終了しています。

SDKを導入することでできること

SDKを導入することで、アナリティクスを通じてユーザー情報の管理ができるだけでなく、多くの機能が活用可能です。

以下に、具体的な機能を紹介します。

リターゲティング計測

SDKを実装すると、過去にアプリをインストールしたユーザーに対して広告を配信できます。

アンインストールしてしまったユーザーに向けてリターゲティング広告を配信することで、「もう一度あのアプリを使ってみようかな」と興味を喚起することができます。

また、無料版アプリをインストールしているユーザーには、有料版アプリの存在をアピールし、アップグレードを促すことが可能です。

ディープリンク機能

SDKを活用することで、ユーザーをアプリ内の特定のページやコンテンツへ直接誘導できます。この機能により、ユーザーがストレスを感じることなくスムーズに目的のページへ遷移させられます。

例えば、商品紹介ページから直接購入ページへ移動させ、購入に繋げることでコンバージョン数の増加を期待できます。

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モバイルアプリのインストール数を増やすことは、アプリの成功に不可欠です。

しかし、広告戦略を最適化し、効果的な広告運用を行うには、専門的な知識と経験が必要です。

Bigmacは、お客様のアプリの特性や目標に合わせて、最適な広告戦略の立案から運用まで、包括的にサポートいたします。モバイルアプリインストール広告運用でお悩みの方は、ぜひBigmacにご相談ください。 

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この記事を書いた人

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