「インバウンドのお客様が増えてきたのに、思ったほど売上につながっていない…」
近年、街中で外国人観光客の姿を目にする機会が明らかに増えていますが、その一方で「自社にはなかなか訪れてくれない」「何をすれば海外から集客できるのか分からない」と、課題を感じている企業も少なくありません。
今、海外マーケティングを強化しなければ、チャンスを逃してしまいます。本記事では、訪日外国人の心をつかむために有効な海外マーケティング戦略7つをご紹介します。
なぜ今、海外マーケティングが必要なのか
訪日外国人観光客の急増に伴い、インバウンド市場はかつてない盛り上がりを見せています。2024年には3,687万人を記録し、2025年もさらなる成長が予測されています。こうした状況の中、観光業やサービス業にとって海外マーケティングの強化は、もはや選択肢ではなく「必須課題」と言えるでしょう。
ここでは、海外マーケティングが今求められる理由と、その重要性について解説します。
インバウンド需要の回復と成長
コロナ禍以降から急速に落ち込んだ訪日外国人数は2023年から急速に回復しています。2024年には3,687万人に達し、2025年は4月時点で既に1,400万人を突破。年間では4,020万人に上ると予測されています。


この著しい回復と成長を受けて、観光業やサービス業はインバウンド需要を的確に取り込む体制づくりが求められています。そのためには、単に情報を発信するだけでなく、ターゲット国ごとの文化や消費行動に合わせた、戦略的なマーケティングが欠かせません。
ターゲット国のニーズの変化に対応する
国や地域によって、旅行者が求める情報やその入手方法は大きく異なります。
たとえば中国では、連絡手段としてWeChat、情報収集にはSNSアプリ「RED(小紅書)」が主流です。一方、欧米諸国ではWhatsAppを使ったコミュニケーションや、Instagramを活用したビジュアル重視の情報取得が一般的です。
こうした違いを正しく理解し、ターゲットごとに最適なアプローチを設計することで、より効果的に訪日外国人を集客することが可能になります。
Bigmacは、300社以上の支援実績と多国籍向けの広告ノウハウを活かし、御社のグローバル展開を全力でサポートします。
- ✅ 海外配信に強いプロのマーケティングチーム
- ✅ 月額50万円からスタート可能
- ✅ サイト制作・多言語対応もまるごと支援
まずは、お気軽にご相談ください。
訪日外国人集客に効果的な海外マーケティング戦略7選
ここで紹介する海外マーケティング戦略を活かして、自社のインバウンド集客を最大化させましょう。
- ① 多言語対応のWebサイト構築
- ② SNS運用(Facebook・Instagram・WeChatなど)|ユーザー導線とモバイル対応
- ③ 検索エンジンマーケティング(SEO & リスティング広告)
- ④ 動画マーケティングで観光体験を可視化|YouTube・TikTokでバズを狙う
- ⑤ オンライン口コミ・レビューサイトの活用|TripAdvisor・Googleマップなど
- ⑥ 外国人向けポータルサイトへの情報掲載
- ⑦ WhatsApp Businessや海外SMSによるダイレクトアプローチ|メッセージングで予約率アップ
① 多言語対応のWebサイト構築
訪日外国人向けのWebサイトは、企業の顔として機能します。英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語など、ターゲット国の言語に対応したサイトを構築しましょう。
★ポイント:
- ネイティブ翻訳者による正確な翻訳(AIによる翻訳も精度が高くおすすめ)
- 文化や習慣に合わせたデザイン(伝統色を取り入れる)
- 問い合わせ窓口の設置(多言語対応チャットやフォーム)
多言語サイトは、言語ごとのURL(例:example.com/en/)を設定し、hreflang属性を使用して検索エンジンに言語情報を明確に伝えることが重要です。
② SNS運用(Facebook・Instagram・WeChatなど)|ユーザー導線とモバイル対応
SNSは訪日外国人の情報収集の主要な手段です。特に、InstagramやWeChatはビジュアル重視のコンテンツで観光地や体験をアピールするのに最適です。
★運用ポイント:
- ターゲット国ごとのSNS選定(中国→WeChat、欧米や韓国→Instagram)
- モバイルフレンドリーな投稿(スマートフォンでの閲覧を想定)
- CTA(Call to Action)を設置し、予約ページへの導線を確保
Instagramでは「日本の桜」をテーマにしたリール動画で、訪日意欲を高める投稿が効果的です。
③ 検索エンジンマーケティング(SEO & リスティング広告)
SEOやリスティング広告は、訪日外国人を効率的に集客するために欠かせません。日本への旅行を計画する外国人は、「japan tourism」「japan visa」「japan rail」などのキーワードで検索します。

★SEO対策:
- ターゲット国の検索エンジンを調査(中国→Baidu、韓国→Naver)
- 現地の検索習慣に合わせたキーワード選定
- ネイティブライターによる高品質なコンテンツ作成(AIによる代替も可)
- Googleサーチコンソールでジオターゲティング設定
またリスティング広告は即効性が高く、ターゲット国での認知度向上に効果的です。Google広告を活用した場合、「Visit Japan」などのキーワードでアジアや欧米向けに広告配信することで、クリック単価を抑えつつアクセスを増やせます。
Bigmacは、300社以上の支援実績と多国籍向けの広告ノウハウを活かし、御社のグローバル展開を全力でサポートします。
- ✅ 海外配信に強いプロのマーケティングチーム
- ✅ 月額50万円からスタート可能
- ✅ サイト制作・多言語対応もまるごと支援
まずは、お気軽にご相談ください。
④ 動画マーケティングでインバウンド誘致に成功|YouTube・TikTokでバズを狙う
動画は、訪日外国人に日本の魅力を直感的に伝える有力な手段です。YouTubeやTikTokで、日本の観光地や文化体験などを紹介するのが効果的です。
★成功のポイント:
- ショート動画で視聴者の注意を引く
- 字幕やナレーションで多言語対応
- ハッシュタグ戦略(#VisitJapan、#TokyoTravelなど)
秋田犬ツーリズムは、秋田県北部の大館市、北秋田市、小坂町、上小阿仁村が連携し、2016年に設立されました。人口減少という課題を抱える中で、「住む人口は減っても来る人を増やそう」というコンセプトのもと、観光誘致による地域消費の拡大を目指し作成されました。
秋田犬の顔と女性アイドルの体を組み合わせたPR動画『Waiting4U〜モフモフさせてあげる〜』は、公開2週間で100万回再生を突破し、国内外約300件のメディアで取り上げられる大ヒットとなりました。Googleの「TrueView」機能や台湾の広告代理店との連携により効果的に拡散され、全再生回数の74%が台湾での再生という結果を叩き出しました。
これらの施策が実を結び、4市町を訪れた外国人宿泊者数は2015年の4,233人から2017年には9,342人へと約2.2倍に増加しました。
引用:秋田犬が歌って踊る動画が大ヒット!インバウンド誘致に成功した「秋田犬ツーリズム」
⑤ オンライン口コミ・レビューサイトの活用|TripAdvisor・Googleマップなど
訪日外国人は、TripAdvisorやGoogleマップのレビューを参考に旅行計画を立てます。以下の対策で信頼性を高めましょう。
★信頼性の高め方:
- 店舗情報の最適化(営業時間、住所、写真の更新)
- ポジティブなレビューの促進(例:割引クーポン提供)
- ネガティブなレビューへの丁寧な対応
レビューサイトでの高評価は、信頼性向上と集客力アップに直結します。
⑥ 外国人向けポータルサイトへの情報掲載
外国人向けの観光ポータルサイトに情報を掲載することで、ターゲット層に直接アピールできます。
★掲載のコツ:
- 魅力的な写真と詳細な説明を掲載
- 現地言語での情報提供
- 予約リンクや問い合わせ先を明記
ポータルサイトは、旅行計画中の外国人にリーチする効果的なチャネルです。有名なポータルサイトには、japan-guide.comやDiGJAPAN!、LIVE JAPANなどがあります。
⑦ WhatsApp Businessや海外SMSによるダイレクトアプローチ|メッセージングで予約率アップ
WhatsAppやSMSは、訪日外国人との直接的なコミュニケーションを可能にします。特に、欧米や東南アジアではWhatsAppが広く利用されています。
★活用方法:
- 予約確認やキャンペーン情報をSMSで送信
- WhatsApp Businessでリアルタイムの問い合わせ対応
- 多言語対応の自動応答設定
ある有名なホットポットレストランチェーンが、WhatsApp Businessとオムニチャネルプラットフォームを活用しました。結果、37,000人の顧客にリーチし、広告費対効果(ROAS)が11.0に達しました。また、クーポンの利用率が10倍に向上しました。引用:Revolutionise Your Restaurant Operations with WhatsApp Business
そのほかにも、美容業界のBenefit Cosmeticsが、WhatsAppをサービス予約のチャネルとして活用し、予約確認通知やリアルタイム対応を行いました。その結果、予約率が30%増加し、ビジネス全体で200%の年次成長を達成しました。引用:Benefit Cosmetics launched WhatsApp appointment of beauty services, boosted booking rate by 30%
訪日外国人が情報を得る主な方法
訪日外国人の情報収集方法は、旅行の計画段階から滞在中まで多岐にわたります。特に、デジタルチャネルを活用した情報収集が主流となっており、動画やSNS、検索エンジンが重要な役割を果たしています。ここでは、訪日外国人がどのように情報を得ているのか、その主要な方法と旅行フェーズごとの行動パターンの違いを紹介します。
メインは動画やSNS
訪日旅行者は、出発前の情報収集において動画サイトやSNSなどのデジタルコンテンツを最も重視しており、特に動画のインパクトが大きいことがわかります。

また英語が圧倒的に重要であることに加え、韓国語や中国語(繁体字・簡体字)といったアジア主要言語での情報提供は、ターゲット層を取り込む上で不可欠です。
旅行前・滞在中で異なる情報行動パターン
先ほどのグラフと以下のグラフを比較することで、旅行前と滞在中における訪日外国人旅行者の情報行動パターンの違いを分析できます。

旅行前は、計画立案のために動画やSNSなどオンライン情報源から、イメージや体験談、信頼できる口コミを幅広く収集する傾向があります。
しかし滞在中は、スマートフォンを主要なツールとして、交通、飲食、観光地の詳細、決済情報などリアルタイムで実用的な情報にアクセスするニーズが圧倒的に高まります。
この分析から、インバウンド誘致戦略においては、旅行前にターゲット層に響く魅力的な動画コンテンツやSNSでの発信、インフルエンサー活用などによるイメージ訴求が重要だとわかります。
滞在中においては、モバイルフレンドリーなウェブサイトやアプリの提供、多言語対応のオンライン地図や交通案内、無料Wi-Fi環境の整備、そして決済に関する明確な情報提供など、即時性と実用性を重視した情報提供とインフラ整備が不可欠であることが導き出されます。
Bigmacの海外マーケティング成功事例
ここでは、弊社の海外マーケティング成功事例をご紹介します。
ある地方自治体では、外国人観光客誘致のため、日本の観光地の情報をアジア諸国にGoogleディスプレイ広告で配信しました。月額約30万円のGoogle広告予算で、外国人観光客からの問い合わせを1件あたり3,400円で獲得できました。
さらに、問い合わせ獲得だけでなく、1クリック9円という低単価で大量のターゲットユーザーからのアクセスも集めることができました。
弊社では、このように海外でのGoogle広告運用のサポートを通じて、さまざまな成果に貢献しています。Google、Facebook、X(旧Twitter)が利用されている国であれば配信が可能です。
まとめ|訪日外国人を効果的に集客する海外マーケティングのご相談はこちらから
訪日外国人集客には、ターゲット国の検索エンジンや文化に合わせた戦略が不可欠です。多言語Webサイト、SEO、SNS、動画マーケティングなど、紹介した7つの戦略を組み合わせることで、インバウンド需要を効果的に捉えられます。
海外集客の成功事例や具体的な施策について知りたい方は、ぜひBigmac(ビッグマック) にご相談ください。専門チームが、貴社の海外進出を全力でサポートします!
Bigmacは、300社以上の支援実績と多国籍向けの広告ノウハウを活かし、御社のグローバル展開を全力でサポートします。
- ✅ 海外配信に強いプロのマーケティングチーム
- ✅ 月額50万円からスタート可能
- ✅ サイト制作・多言語対応もまるごと支援
まずは、お気軽にご相談ください。
コメント