動画広告は、文章や画像のみの広告よりも情報量が多く、訴求力が秀でています。
世界的なSNSであるTwitterで、動画の活用を検討しているマーケティング初心者の方に向け、Twitter動画広告の特徴やメリット・デメリットを紹介します。
Twitter動画広告の特徴
Twitterの動画広告は、表示される動画の本編前に再生されます。
表示の特徴としては、以下のものが挙げられます。
- 動画はマッチしたパートナーのツイート内で再生されます
- 動画の再生中には、[<ユーザー名> による広告] というメッセージが表示されます
- 6秒を超える動画の場合は、6秒経過した時点でスキップボタンが表示されます
<引用:Twitter公式サイトより>
動画広告には、画像のみの広告よりも情報量が多く、動きがあるためユーザーの関心を引きやすいという特性があります。
何らかの目的を持ってTwitterを使用しているユーザーにとっては、「行動を妨げる広告」は邪魔な存在として受けとめられ、反感を持たれてしまう恐れがあります。
しかし、Twitter動画広告は、端末画面に表示された時点で自動再生されたり、6秒経過後にスキップできるようになっていたりと、ユーザーにストレスを与えない仕様となっています。
Twitter動画広告は、ユーザビリティを阻害せず、かつ、ユーザーへの訴求を行える点にあります。
Twitter動画広告のメリット・デメリット
Twitterでの動画広告を活用するには、動画広告の仕様や特性はもちろん、TwitterというSNSの特徴も理解しておく必要があります。
自社で扱う商品やサービスに、Twitterでの動画広告が適しているのか、メリット・デメリットを踏まえて検討しましょう。
また、メリットを活かすためのポイントや、デメリットに対する注意点なども、あわせて紹介します。検討の参考としてください。
Twitter動画広告のメリット
Twitter動画広告のメリットとして挙げられるのは、以下のものです。
- リツイートによる2次拡散が期待できる
- Twitterのユーザー年齢層から、10代・20代をターゲットにした商材が向いている
Twitterには、『リツイート』と呼ばれる、他の人のツイート(投稿)を、再び(=Re)ツイートする機能があります。
「面白味がある」「他の人に知ってもらいたい」とユーザーに思ってもらうことで、リツイートによって拡散される場合があります。
Twitterの広告費は、1次ユーザーへのアプローチ時には発生しますが、2次拡散以降には発生しないので、広告費以上の成果に期待できます。
また、Twitterの利用ユーザーは、10代・20代の男女が、他の年齢層よりも多く見られます。
<引用元:総務省「平成29年版_情報通信白書」|SNSアプリ利用者の統計調査>
総務省の統計表からは、10代・20代の利用者は男女ともに50%を超えていることがわかります。
10代・20代をターゲットとしている商品やサービスの広告ならば、ターゲット層がメインの利用者であるTwitterは、有用性があると考えられます。
Twitter動画広告のデメリット
Twitter動画広告のデメリットとしては、以下のものが挙げられます。
- 10代・20代以外の商材ターゲット層だと、Twitterの利用者層とズレがある
- 動画が始まる前に流れる『インストリーム広告』は、ユーザーに「わずらわしい」と思われがち
Twitterのメイン利用者は10代・20代なので、それ以外の年齢層がターゲットとなる商品やサービスの広告だと、他の媒体が望ましい場合があります。
例えば、YouTubeならば、10代から50代まで50%を超える利用者がいます。幅広いターゲット層を狙うには、YouTubeは有力なメディアです。他には、30代以上のターゲットなら、Facebookも配信候補のSNSと言えます。
取り扱う商品やサービスの特徴や需要を見極め、よりターゲット層に近い媒体を調査して広告を配信することが求められるわけです。
また、「目的の動画を見ようとしているユーザー」にとっては、「見たいコンテンツの前に映る動画広告」は、わずらわしく思えるのが心理です。
単純に動画広告を用意・配信しても、マイナスイメージを持たれるようではいけません。ユーザー心理を考慮した動画広告の制作が必要です。
Twitter動画広告を出す際のポイント
Twitter動画広告を出す際のポイントをまとめました。
- 動画広告の尺を6秒におさめる
Twitter動画広告では、6秒経過するとスキップができます。つまり、6秒でおさまる広告ならば、スキップされずにユーザーへ見てもらえます。
尺の短い広告ならば、ユーザーの不快感を招きにくいという点と、6秒の中に「伝えるべき内容」を詰めようとすると、コンテンツが洗練される点がメリットとなります。
- 字幕を活用する
スマートフォンやタブレットでTwitterを利用するユーザーは、屋外で閲覧するケースが多々あります。周囲に人がいる中では、広告の音声はミュートにされているのでユーザーに伝わりませんが、字幕があればミュート状態でもコンテンツを伝えられます。
- 動画以外の広告種類を併用していく
Twitterには、動画以外の広告もあります。
各種広告の特徴を把握して、最適な活用をすることが求められます。
動画以外の広告種類も把握して併用していく
Twitter広告には3つの種類があり、種類毎に目的やターゲティングが異なります。
Twitterタイムライン上のおすすめユーザーの枠に表示される広告で、Twitterアカウントの認知度拡大やTwitterアカウントのフォロワー数の獲得を目的に出稿できます。新規でアカウントを強化したい場合に適した方法です。
ユーザーにつぶやかれているツイートと同様の、ツイート型の広告です。Webサイトへの誘導や、商材の認知拡大を目的として出稿できます。プロモカードという配信方法を使用することで、画像のリンク先をWebサイトに指定することも可能です。
トレンド枠の一番上に表示される広告がプロモトレンドで、幅広いユーザーの拡大などに最適です。ユーザーがトレンド枠のプロモトレンドをクリックすると、話題に関する検索結果画面が表示され、最上段に広告主からの関連プロモツイートが表示されます。
Twitter広告を生かすために
Twitter広告の効果を発揮するためには、自社にTwitterという媒体が適しているのかを検討します。
狙うべきターゲット層に自社のプロダクトがマッチしているのか、拡散を狙える話題性を持つプロダクトなのか等を考え、最適な運用を行いましょう。