検索クエリをご存知でしょうか？
検索クエリとは、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)で検索する際に利用した語句を指しています。
今回は検索クエリの分析の見方、活用法を詳しく解説していきます。
検索クエリとは
検索クエリとは、インターネット上の検索エンジンやデータベース内で情報を検索する際に使用されるテキストまたはキーワードのことを指します。
特定の情報やトピック、製品やサービスなどに関連するキーワードやフレーズを入力することによって検索できます。
検索エンジンは、これらのクエリを解釈して適切な情報を表示するためのアルゴリズムや方法を使用することで、必要な情報を素早く効率的に見つけられます。
検索クエリで何ができるのか?
検索エンジンやデータベースを使用する検索クエリの、主な機能を紹介します。
- 情報検索: ユーザーは特定の情報、トピック、製品、サービスなどに関連する情報を検索可能です。
- 質問への回答: ユーザーは質問を検索クエリとして入力し、それに関連する回答を見つけられます。
- ニュースや情報の最新更新の取得: 特定のトピックや出来事に関する最新のニュースや情報を検索できます。
- 製品やサービスの比較と評価: ユーザーは製品やサービスに関する情報を検索し、異なるオプションを比較して評価できます。
- ローカル検索: 特定の地域や場所に関する情報を検索できます。例えば、近くのレストランや店舗、イベントの情報を探す際に利用されます。
- 学習と情報収集: 新しいトピックや分野に関する情報を学ぶために、キーワードやフレーズを検索して関連する記事やリソースを見つけられます。
- エンターテイメントの探索: 映画、音楽、本などのエンターテイメントに関連する情報を検索できます。
検索クエリは、情報を素早く効率的に見つける手段として広く使用されています。インターネット上の情報収集や検索を支援する重要なツールです。
検索クエリでわかる重要な情報
トピックや情報の内容: 検索クエリに関連する検索結果から、特定のトピックや情報の内容を理解できます。
関連する記事、ウェブページ、資料などを通じて、そのトピックについての詳細や背景を知ることができます。
- 最新情報: キーワードに関連する最新のニュースやアップデートを得られます。特に迅速な情報収集が求められる場合、検索クエリは最新情報の手段として重要です。
- 専門知識: 特定の分野やテーマに関する専門的な知識を獲得するのに役立ちます。専門用語や技術的な情報を検索することで、知識を深められます。
- 意見や評価: 製品、サービス、映画、レストランなどに関する評価や評判を検索することで、他の人々の意見や経験を知ることができます。これによって、自分の意思決定や選択に役立つ情報を得られます。
- 統計データ: 特定のデータや統計に関する情報を得るために、適切なキーワードを使用して検索できます。これによって、数値的な情報を集めたり比較したりできます。
- 解決策: 問題を解決するための手順や方法を検索できます。例えば、特定の技術的な課題について情報を見つけて解決策を得られます。
- 学習と教育: 新しいトピックやスキルについて学ぶために、関連する資料や学習リソースを検索できます。オンラインコースやチュートリアル、解説記事などが含まれます。
- 関連する人物や団体: 特定の人物や組織、企業に関する情報を検索できます。これによって、人々や団体に関する背景や業績を知ることができます。
検索クエリを通じて得られる情報は、個人のニーズや目的に合わせて多岐にわたります。適切なキーワードやフレーズを使用して検索を行うことで、必要な情報を効果的に見つけられます。
検索クエリとキーワードの違い
「検索クエリ」と「キーワード」は、しばしば混同されることがありますが、異なる意味を持つ用語です。
「検索クエリ」は、ユーザーが実際に検索エンジンに入力する単語やフレーズです。
これはユーザーが求める情報を表現したもので、誤字脱字や同義語、異なる表現などが含まれることがあります。検索エンジンは、このクエリに基づいて関連する情報を表示します。
一方で、「キーワード」は、主に広告運用やマーケティングの文脈で使われる用語です。
これは、広告掲載やオンラインマーケティングのために選ばれる単語やフレーズで、意味が明確で誤字脱字が少ないものが選ばれます。
検索クエリの種類
まず一つ目がナビゲーショナルクエリです。
ナビゲーショナルクエリとは、特定のウェブサイトへ訪問したいという明確な目的がある検索クエリです。このタイプは「指名検索」とも呼ばれ、特定の企業、商品、サービスなどの知名度が高い場合、多くの人によって検索されます。
二つ目がインフォメーショナルクエリです。
インフォメーショナルクエリは、情報収集を目的として行われる検索クエリです。ユーザーの中でも最も頻繁に行われるタイプの検索であり、さまざまなトピックに関する情報を求める人々によって使われます。
最後に、トランザクショナルクエリです。
トランザクショナルクエリは、ウェブ上で特定のアクションを実行したいという意図がある検索クエリです。例えば、商品の購入、オンライン予約、会員登録など、具体的な行動を起こしたい場合に用いられます。
これら3つの検索クエリは、ユーザーの意図や目的に基づいてさまざまな検索が行われることを反映しています。
検索クエリ分析の仕方
以下の広告管理画面やツールなど、それぞれでの検索クエリの確認方法を説明します。
Google サーチコンソールによる確認方法
Google Search Console（サーチコンソール）は、Googleで検索されたキーワードのうち、広告以外のオーガニックな検索クエリに関する情報を提供するツールです。このツールを使用すると、特定のウェブサイトがどのような検索クエリで表示され、クリックされたか、また掲載順位などの情報を確認できます。
使用方法は、次のとおりです。
まず、Search Consoleにログインすると、画面の左側にある「検索パフォーマンス」をクリックします。 タブ内に「クエリ」が表示されます。この「クエリ」タブをクリックすると、検索クエリに関する情報を確認できます。
Google アナリティクスによる確認方法
Google analytics（アナリティクス）では、Google で検索された語句のうち広告とオーガニック、それぞれで流入した検索クエリを確認でき、それぞれの掲載順位なども見ることができます。
オーガニックでの確認方法ですが、Google アナリティクスにログインしたら、画面左「レポート」にある「Search Console」の「クエリ」をクリックすると確認できます。
こちらを利用するためには事前にGoogle Search Consoleとの連携が必要です。ツールを活用してユーザーの動向を把握し集客に繋げていきましょう。
検索クエリの活用方法
ここでは、検索クエリの活用方法について解説します。
リスティング広告のキーワード追加・修正
効果的なリスティング広告の運用には、検索クエリの確認とキーワードの最適化が不可欠です。リスティング広告は、現にニーズを持つユーザーをターゲットとしているため、コンバージョン率の高いキーワードを追加し、逆に低いキーワードを改良することが基本戦略です。
具体的な手法として、ウェブ広告運用会社が提供するレポートを活用し、コンバージョンにつながったユーザーの検索クエリを確認します。
例えば、現在「自転車」というキーワードだけが登録されている場合でも、「自転車 ヘルメット」といったクエリが出てくる場合は、新たに「ヘルメット」を追加することで、より幅広いニーズに対応します。
予想外のキーワードが浮かび上がることもあるため、定期的に検索クエリのレポートを確認することが大切です。
さらに、ユーザーのニーズとキーワードのマッチングが不適切な場合は、適宜修正を行います。例えば、「ママチャリ」よりも「クロスバイク」の方が検索クエリの数が多い場合、キーワードを「クロスバイク」に変更することで、ユーザーの要望に合致した広告を提供します。
キーワードをターゲットユーザーの実際のニーズに合わせて具体的に選定することで、入札価格を抑えつつ、高い可能性を持つユーザー層に焦点を絞った広告を展開できます。
リスティング広告の除外キーワードの選定
除外キーワードや対象外キーワードは、特定の検索クエリを行うユーザーに対して広告を表示しないようにするためのツールです。
例えば、新品の自転車を販売しているオンラインショップの場合、「自転車 中古」「自転車 修理」といった関連のない検索クエリを除外キーワードとして設定します。
除外キーワードの効果的な利用により、成果を上げにくいユーザーに対して広告が表示されなくなり、無駄な広告費を節約できます。
また、ユーザーのニーズに合致した広告を配信することで、検索エンジンが評価する広告の品質スコアが向上する可能性もあります。その結果、入札価格を抑えながら効果的な広告を展開できます。
他マーケティング手法での活用
検索クエリはユーザーのニーズを示す要素であり、これを他のウェブ広告にも適用できます。例えば、高検索ボリュームかつ高コンバージョン率の検索クエリを特定した場合、これらのフレーズをディスプレイ広告のキャッチコピーに組み込むことで、広告の引き立てる力を強化できます。
また、ディスプレイ広告のターゲティングにも活かせます。例えば、Yahoo!広告の「サーチキーワードターゲティング」を利用すれば、特定の検索クエリを使用したユーザーに向けてディスプレイ広告を提示できます。検索クエリの解析結果をリアルタイムで結びつけることで、手間をかけずに有効な広告キャンペーンを展開できます。
さらに、検索クエリをSEOの戦略に組み込み、ユーザーニーズに適合したコンテンツを創出することも可能です。例えば、競合他社が未着目の情報クエリを見つけ出し、それに合致する記事を提供することで、ウェブ検索の上位にランクインしやすくなり、ウェブサイトへのアクセス増加やブランド認知度向上が期待できます。
検索クエリを使って分析を行いましょう！
今回は検索クエリについて解説しました。
Search Consoleやアナリティクスを活用することで、ユーザーの行動の分析ができるようになります。
検索クエリをうまく活用して、広告やマーケティング業務の分析に活用していきましょう！
