WeChatとは中国版LINEとも言われ中国人向けのメッセージアプリなのですが、日本では「LINE」を使用している方が大多数です。WeChatの存在自体知らない人のほうが多いと思いますのでご紹介・解説していきます。
WeChat(微信:ウィーチャット)とは?
WeChat(微信:ウィーチャット)とは、テンセントという企業が2011年にサービスを開始させた中国で大人気の無料メッセージアプリです。
WeChatの運営企業であるテンセントは、中国のIT業界を牽引する企業で現在ではオンラインゲームやネット販売、検索エンジンである「sogou」へ投資するなど事業拡大をしています。日本でいうLINEやLINE@といえばイメージがわきやすいはずです。LINE@については「LINE@とは?開設方法とできること」をご覧ください。
また、「モーメンツ」と呼ばれるWeChat内で繋がっているユーザー同士の投稿が共有可能な機能が付いており、FacebookやTwitterのような使い方もできます。他にも、日本の「LINE Pay」のような決済サービスの「WeChat Pay」や、別でダウンロードしてこずともWeChat内で遊べるアプリ機能の「ミニプログラム」などがあります。
WeChatは、プライベートでもビジネスでも利用しているユーザーが多く、中国人の生活に必要不可欠なツールです。中国人向けビジネスにおいてもWeChatは欠かせない存在です。
WeChatの特徴
機能は大別するとチャット、モーメンツ(タイムライン)、WeChat Payの3つがあります。細かい部分では「近くの人を探す」、「ミニプログラム」があります。他に「既読がつかない」、「タイムラインの表示」、「チャット内での翻訳」などあります。
既読がつかない
LINEは既読機能があるのですが、WeChatには既読機能自体ありません。ですので、既読スルーなんてものはなく、気楽にメッセージが送れます。
モーメンツ(タイムライン)の表示
LINEでは友達以外からも「いいね」や「コメント」がきますが、WeChatの場合、「いいね」も「コメント」も友達からしか表示されません。
近くにいる人が探せる
「近くにいる人」というものがWeChatにはあります。「近くにいる人」はLINEにはない機能で、どういうものかというと位置情報を許可することにより、近くにいる人が一覧で表示されます。選んだ人にあいさつをしたり、メッセージのやりとりをすることもできます。
チャット内で翻訳ができる
LINEにも一応翻訳機能はありますが、翻訳のアカウントを含めたグループトークを作る必要があります。しかしWeChatでは、メッセージを選択して「翻訳」を選ぶことで中国語からパパッと翻訳してくれます。翻訳の言語数も多く語学学習にもつながります。
ミニプログラム
ミニプログラムとは、わざわざアプリをインストールしてこなくてもWeChat内で使えるアプリのことで日本の企業も現在注目しています。わざわざインストールしてこなくてもいいので、容量を使わずにすみます。
WeChatは日本で使えるのか
中国のアプリなため日本人向けではないのですが、アカウントを作成すれば中国人以外でも使えるようになります。登録方法は、「WeChatの登録方法まとめ!できない時の対処法や電話番号以外での使用は?」に記載されています。
WeChatには「LINE Pay」のような決済機能がある
WeChatには「WeChat Pay」と呼ばれるLINE Payのような決済機能があり、WeChat内で支払いができます。利用できるユーザーは基本的に中国の銀行口座を持っている人です。
日本でも一応使えることはできますが、中国のIDを持っていない人は使えません。ですので、WeChatの決済機能は中国人向けの機能になります。
WeChat Payの使い方
マイウォレットを有効にする
マイウォレットはWeChatをインストールしただけだと非表示のままになっている場合があります。非表示を解除するには、友達や親などすでにWeChat payを使っている人から送金してもらわないといけません。
- 友達や親などに送金してもらい、受け取るボタンを押下。
- 認証ページに移りますので「add new card」を選択します。
- クレジットカードなど個人情報を入力します。
- お支払いパスワードを設定。
上記のような流れでマイウォレットが開設されます。
ウォレットに「ポケットチェンジ」でチャージする
ポケットチェンジとは、電子マネー両替機のことで、空港などに設置されていてチャージすることができます。
- お持ちのスマホに現金を入金します。
画面の指示に従い入金が完了すると、QRコードが印字されているレシートが発行されます。 - アプリ側の「QRコードをスキャン」を押し、発行されたレシートQRコードが印字されていますので読み込みます。
その後利用規約が表示され、ログインと表示されると思います。
そしたら「許可」を押します。 - 再度利用規約が表示されますので「同意」を押します。
- チャージが完了すると、金額が表示されますので、表示されたら無事に入金となります。
チャージする際は手数料が引かれてしまいますので注意しましょう。
WeChatは魅力的な機能がたくさんある!
いかがでしたでしょうか?メッセージのやりとりだけでなくメッセージのやりとり以外にも魅力的な機能をもつアプリであることを感じていただけたのではないかと思います。
またビジネスにおいても、WeChatのいろいろな機能を使いこなし、自社でしかできない活用法を見出すのも中国人向けビジネスの成功の道なのではないでしょうか?今後もWeChatにもWeChatを展開している企業であるテンセントについて目が離せませんね!