フェイスブック、インスタグラム、ツイッター等の『SNS』によって、情報の発信を行いやすくなりました。世代や年齢、男性女性問わず多くのユーザーが増えてきた事を踏まえ、SNSを利用する中で知らずの内に受ける影響をまとめていきます。
新しいコミュニティを作る事できるSNSの特徴
SNSの特徴としては、ある程度の文章や数枚の画像だけで情報を発信することができる「気軽さ」を挙げることができます。情報を受け取る側としては、これまで顔も知らなかった、どこか別の誰かの考えや想いを見ることが出来ます。
これまでになかった、ネット上でのコミュニケーションを取ることで、新しい人間関係を作り上げていく事が可能となり、古い知り合いやそれまで疎遠であった人ともやり取りを再開するキッカケとなりやすくなりました。加えて出先からスマホで投稿を行える事でのリアルタイム性も大きなメリットですね。
Facebook等では学生が就職活動の中で企業情報を集めることに使えたり、会社・企業側立場から考えると、HPのブログやお知らせ以上に気軽に情報を発信することで、企業イメージの発信がしやすくなりました。
気軽にできるSNSだからこそ起こり得る「気疲れ」
SNS登録後、Facebookであれば『友達』が増え、InstagramやTwitterでは『フォロワー』が増えていきます。結果的に自分の投稿に「いいね!」やコメントをくれる人もいるかと思います。少なからず、自分が発信する情報に関心あるユーザーが増える事に対して、嬉しさはもちろん、多くのアカウントに自分の投稿がチェックされていると「気」を回してしまう人も少なくないと感じます。
投稿する頻度や内容にも気を使いつつ、余りふざけているような投稿もできず、さらに友達(フォロワー)は減って欲しくないという心理において。SNS上でのやり取りに対して「気疲れ」を感じてしまう可能性は大きいです。世代や立場は関係なく、自らの情報発信をする事が好きかどうかが、SNSの継続的な利用に繋がっていきます。
SNSを利用する上で注意すべき点
『気疲れ』だけではなく、SNSを利用する際の注意点があります。第一に、ネット上のコミュニケーションツールとして、言葉づかいや発信する情報が相手に与える影響を踏まえた内容を発信することです。
SNSはインターネット上で誰でも見ることができるということは、情報が拡散しやすいという点でもあります。現実の友達と話すような感覚でやり取りをしていると、批判中傷に繋がっていたり、顔も知らないたくさんの人から同じように批判や中傷を受けてしまう可能性も有ります。ちょっとしたことからトラブルに発展させないよう、発信する内容には注意しましょう。
また、SNSの性質として個人情報の管理が必要となります。各SNSサービスにログインするためのIDやセキュリティパスワードを忘れてしまった場合だけではありません。IDとパスワードが漏れ、誰かに自分のSNSアカウントを乗っ取られてしまったケースも多発しています。ユーザーアカウントになりすまされ自分自身が知らないところで悪用されないよう、パスワードの定期的な変更であったり、簡単なパスワードの設定は避けましょう。
SNSが若者へ与える影響について調査された結果
上記も踏まえ、イギリスの王立公衆衛生協会(RSPH)がSNS上で利用者が感じる、不安感・鬱・孤独感・いじめ・自分の外見への劣等感などを含めて調査を行った結果。Instagram・Snapchat・YouTube・Facebook・Twitterの中で、Instagramが最も悪い影響を与える可能性が大きいという調査が出ていました。
Instagramの気軽な投稿だからこそ感じる印象も強くなる
イギリスの調査でもあり、日本国内でも同じような結果となるかどうかは断定できませんが、Instagramの性質である「画像」を中心に投稿する『ビジュアルコミュニケーション』を目的としたサービス本質であることが原因と考えられます。
文字だけの投稿を見ているだけでは実感が湧かなかったとしても、たくさんの画像をまとめて更新できる『ストーリー』機能を使って、充実していそうな華やかな写真や生活感を大量に見せられると、羨ましくもあり自己満足な投稿だと受け取られてしまいやすいです。
SNSに対する考え方や認識の差が生まれている
健康面や精神衛生上に問題を抱える人には一時的にサービスの利用を控えるように促し、また実際の姿よりも良いように見えるよう加工された画像には「加工画像」と表示させるなど。SNSを利用する中で、ネガティブ面の影響を与える可能性があることを呼びかけるための対策も世界的に行われている状況です。
逆に、孤独感の解消などに対してプラスの要因が強かったという「Youtube」の評価もあり、SNSのポジティブな面もあると認めらています。
あくまで、コミュニケーションツールとして新しい人間関係を作り上げていく事と自己表現の場となるといった面を正しく捉え、ポジティブな影響を受けられるようなネットサービスとしての考え方が必要となっています。